日本映画 おの記事 (1/9)
- 2024/10/04 : 狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇
- 2024/09/20 : 狼の王子
- 2024/07/17 : おしどり道中
- 2024/07/04 : 女の市場
- 2024/06/29 : 俺は挑戦する
#1746「狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇」
三隈研次の遺作映画は渾身の大作
製作年:1974年
製作国:日本
製作会社:松竹
監督:三隈研次
出演:高橋英樹/緒形拳/松坂慶子/太地喜和子/西郷輝彦/近藤正臣
公開:1974年9月21日
これも高橋英樹さんが松竹で主演を務めた一本、1974年公開の「狼よ落日を斬れ」であります。「風雲篇・激情篇」の前半と「怒濤篇」の後半に分れてゐます。原作は池波正太郎の『その男』。監督はコレが遺作映画となる三隈研次、脚本は三隈と国弘威雄、音楽は伊福部昭。
高橋英樹が演じる主人公・杉虎之助は、武家の長男に生れ乍ら14歳で家出し、剣豪・池本茂兵衛(田村高廣)に拾はれ剣の師と仰ぎます。八年後に江戸に戻り、親代りの叔父・金五郎(佐野浅夫)がならず者の侍に絡まれてゐるのを撃退します。その剣術に感服したのが、心形刀流伊庭道場の伊庭八郎(近藤正臣)で、虎之助を京都見廻り組にスカウトします。折も折、勤皇佐幕の抗争が続く中、新選組が池田屋事件を起こしたばかりの頃。
虎之助は茂平の指示で、礼子(松坂慶子)なる女性を京都へ連れて来ます。京都ではとある料理屋で薩摩藩の中村半次郎(緒形拳)と云ふ剣の使ひ手と知り合ひます。同時に新選組の沖田総司(西郷輝彦)も居合せ、ここに虎之助・八郎・半次郎・沖田の四人は友情に似た感情で繋がるのでした。しかし時代の趨勢は、彼らを敵味方に別れさせ、非情な運命を辿らせるのでした......
と云ふ事で、幕末を舞台にした剣戟絵巻であります。高橋英樹・緒形拳・近藤正臣・西郷輝彦の四人の若者を中心に、時代に翻弄されたそれぞれの生きざまを描く物語。「生きざま」は正しくない言葉だと主張する人がゐるけど、それは誤解なので念のため申し添へます。緒方と西郷の初顔合せの場面は気持ちが良くニヤリとさせます。
ヒデキはすつかり剣豪役が板に付き、ここでも無類の強さを見せます。序盤の薩摩藩士たちを撃退する場面や、見廻り組の一員として敵を斬りまくる場面、愛妻を惨殺した仇に復讐する、鬼気迫る怒りの剣(藤岡重慶を真二つに斬る! まるでウルトラマンがバルタン星人を八つ裂き光輪でやつつけるみたいな)、そして緒方が師匠の仇と知つた時の対決など、いづれも見応へがあります。
重しとして師匠の田村高廣、叔父の佐野浅夫、そして西郷隆盛の辰巳柳太郎がドラマに厚みを持たせてゐました。他にチンピラ破門侍の峰岸隆之介、ホラ吹きの福田豊土、ヤクザ映画以外では居心地悪さうな安部徹、存在感のない近藤勇に和崎俊也など。
文明開化についていけず、髷を切る勇気がない男として坂上二郎さんが登場し、笑ひを誘ひます。このシーン、はつきり言つて映画的には無い方が良いのだけど、二郎さんが面白いからいいや。クレジットでは辰巳柳太郎と並列。「西郷隆盛」と「床屋の客」が同格なのが可笑しい。
女優陣は非業の最期を遂げる松坂慶子、緒形拳に見染められた尼僧の太地喜和子、近藤正臣の妻・本阿弥周子がメイン。それぞれに持ち味を発揮して良いのですが、個人的には「狂女」の笠原玲子に注目。夫を殺されて気がふれてしまつた女性を演じてゐました。特撮少年にはガメラシリーズでお馴染みのおねいさんです。
三隈研次は本作を撮つた翌年に、54歳の若さで他界してゐます。プログラムピクチュアの監督ながら、常に一定の水準以上の作品を提供してくれました。何より映画は娯楽だとの姿勢が潔くてまことに好もしい。時代劇低迷の最中、惜しい早逝と申せませう。
これで高橋英樹特集は最終回。やはり着流しスタイルが一番似合ふスタアですね。現在は楽ちんヒアリングの印象が強いけれど、全盛期の男ぶりは良いですね。まだ未紹介の映画も多々ありますので、折に触れて登場させやうと思ひます。デハさやうなら。
2024/10/04 (金) [日本映画 お]
#1732「狼の王子」
眠りを醒まされた狼
製作年:1963年
製作国:日本
製作会社:日活
監督:舛田利雄
出演:高橋英樹/浅丘ルリ子/川地民夫/石山健二郎/加藤嘉
公開:1963年10月4日
北九州・若松。戦災孤児の武二(高橋英樹)は、不良浮浪児グループのボス的存在でしたが、地元の親分・日下(石山健二郎)に見込まれて引き取られます。数年で日下組を纏める若親分に成長した武二でしたが、幼時のギラギラする狼の眼は影を潜め、分別ある大人しい人物になつてゐます。それが日下や代貸の文五郎(加藤嘉)にはもどかしく映りました。
或る日日下は武二を諭す為に外に連れ出したところ、対立する加納組の刺客に刺されてしまふ! 脚を怪我してゐる武二はなすすべもなく、日下は死亡します。態々脚の悪い男を連れに、外に出るのは少し不用心と申せませう。犯人は捕まるものの、証拠不十分で罪を逃れると知るや、激怒した武二は事もあらうに裁判所内で加納(田中明夫)を射殺!
三年の刑期を終へた武二は、出迎へた文五郎から、東京へ行くやうに助言されます。何故なら、若松は加納組が猖獗を極めてゐて、武二の出所を手ぐすね引いて待つてゐるから危険であると。現在の加納組を牛耳つてゐるのが、かつて浮浪児グループで武二と一緒にゐた銀次(川地民夫)でした。
折しも新安保条約反対のデモがたけなはの東京。武二は新聞記者の葉子(浅丘ルリ子)と知り合ひます。退廃ムードの都会生活に倦んでゐた彼女は、武二に惹かれ、武二もそれに応へやうとしますが、文五郎が加納組に殺されたとのニュースを聞き、再び狼の血が騒ぎだし、若松へ戻るのでした......
原作は石原慎太郎の同名小説。枠からはみ出した主人公に戦後史を絡めた辺りがそれつぽいです。監督は舛田利雄、脚本は松竹ヌーベルバーグで鳴らした田村孟&森川英太朗。新風を期待しての起用でせうか。音楽は伊部晴美となつてゐます。
前半の石山健二郎が殺され、高橋が裁判所内で田中明夫を射殺する場面までが特に良いです。ここで登場する若松市営電気軌道の「貨物電車」がレア映像で注目です。貨物専用の路面電車は当時でも珍しく、多分ここだけではないでせうか。
石山、加藤嘉、川地民夫、藤竜也(新人ながらふてぶてしくてグッドであります)、垂水悟郎ら共演陣が光りますが、何よりヒロイン浅丘ルリ子の熟成された美しさが特筆ものと申せませう。
当時23歳、個人的には彼女が一番バランスの取れた時代と存じます。酩酊する場面の艶つぽさや、子供と縄跳びをする際の無邪気な表情は絶品。「小母さん」なんて呼ばれてゐますが、小林旭も渡り鳥映画で子役から「小父さん」と呼ばれてゐたので、当時の子供は大人全般をさう呼んでゐたのでせうか。今なら23歳で「小母さん」と言はれたらムッとするのでは。
高橋は「狼」を思はせる要素は鳴りを潜めてゐます。寧ろ悩めるナイーヴな青年といふ感じなのですが、その分怒りが爆発した際の狂気とのギャップが際立ちました。1963年、日活アクション路線が丁度曲り角に立つ時代の一本として、意味のあるシャシンと申せませう。
2024/09/20 (金) [日本映画 お]
#1667「おしどり道中」
哀れなり桜町弘子
製作年:1959年
製作国:日本
制作会社:東映(京都撮影所)
監督:佐々木康
出演:大川橋蔵/青山京子/桜町弘子/里見浩太郎/大河内傳次郎
公開:1959年4月22日
1959年製作・公開の「おしどり道中」、草間の半次郎ものであります。主演は大川橋蔵、監督は佐々木康、原作は比佐芳武、音楽は鈴木静一、三波春夫の主題歌が心地いい。
旅烏・草間の半次郎(大川橋蔵)は和田山の金平親分(大河内傳次郎)の家に草鞋を脱ぎます。道中でタカリ行為を半次郎に邪魔された次郎太郎(瀬川路三郎)の一家は半次郎を逆恨みし、勘八親分(進藤英太郎)の家に草鞋を脱ぐ。
金平と勘八は兄弟分ながら、勘八は腹黒い奴で金平の娘・おもん(青山京子)を狙つてゐます。次郎太郎一家の藤五郎(徳大寺伸)と宗太(河野秋武)は半次郎に挑みますが相手にならず、逆に半次郎を慕ふやうに。
金平は勘八の求めに応じておもんを嫁に出す事にしますが、当のおもんはこれを完全拒否、失踪するのです。怒つた勘八はかねてより金平の縄張りを狙つてゐたこともあり、この機に金平を騙し討ちにして殺してしまふ。残された妹のお藤(桜町弘子)は、金平が残した借金の為、強欲な鬼権(沢村宗之助)に売られて遊女にさせられる。
半次郎は消えたおもんを追つて甲州へ。すると彼女は追分で茶屋女になつてゐましたが、半次郎には自分は別人であるとしらばくれます。半次郎はおもんぢやないなら用は無いと去ります。そんな半次郎の前に、遊女となつたお藤が。金平が殺され一家が四散した事を告げられる半次郎。お藤はふらふらと身を投げやうとします。止めに行く半次郎を、太郎次郎一派が襲ひかかります。斬りまくる半次郎! しかしお藤は既に身を投げた後でした。父も妹も失つたおもんは、勘八に果し状を送り、子分の政吉(里見浩太郎)とともに決闘の地・弥陀ヶ原で待つ......
橋蔵が気風の好い旅烏・草間の半次郎を演じてキメてゐます。男前で腕も立ち人情の機微に通じ正義感が強い。女心に鈍感かと思はせて、そんな事はなくお見通しである事も判明。ちよつとカッコ良すぎて理想的に過ぎる感もありますが、スタア橋蔵はかうでなければ、女性ファンは許しますまい。弥陀ヶ原での最終決戦での暴れつぷりは気分がスッと晴れる殺陣を披露してゐます。
ヒロイン青山京子は些か我儘。進藤英太郎との縁組が嫌なのは分かるが、拗ねたやうにプイと勝手に家出をするのは無責任と申せませう。父が殺され、妹が身売りの上自殺したのも、彼女の行為が遠因と存じます。残された桜町弘子は全ての厄事を背負はされ、眞に気の毒であります。
親分の大河内傳次郎にも責任あり。いくら義理があるかもしれないが、進藤英太郎の人間性を全く理解せず、完全に信用してゐます。殺される直前になつて漸く気付くのは、親分として情けなさ過ぎです。
里見浩太郎は序盤、何の役にも立たん奴だなと思ひましたが、甲州へ来てから姐さん青山京子を好アシスト。ラストの大立ち回りでも、飽くまでも橋蔵を邪魔しない範囲で活躍しました。
ワル側は安定の進藤英太郎、原健策、瀬川路三郎、阿部九州男、沢村宗之助らで、まさに「正しい悪役」。元ワルの徳大寺伸、河野秋武コムビも良い味出してゐます。この二人、途中からは半次郎と行動を共にし、常に「今夜の宿」を知らせます。ラストの様子を見ると、新生和田山一家の一員となつたやうです。
タイトルの「おしどり」を思はせる道中はないけれど、痛快娯楽劇として、橋蔵ファンには堪らない一作となつてゐます。本作の一年後、「草間の半次郎 霧の中の渡り鳥」で四たび、半次郎を演じるのであります。
2024/07/17 (水) [日本映画 お]
#1654「女の市場」
俺は夜の開拓者
製作年:1969年
製作国:日本
製作会社:日活
監督:江崎実生
出演:小林旭/山本陽子/川地民夫/内田良平/加藤嘉/青江三奈
公開:1969年9月3日
夜の銀座で活躍する、ホステスの引抜屋の槌田昭(小林旭)。カネや色仕掛けなど、手練手管で狙つた人物は必ず引抜きます。目下の標的はクラブ「シャトウ」。まづウェイターの郁夫(川地民夫)を引抜き、No1ホステスのまさ美(沢知美)もものにします。
更に郁夫に和江(松井康子)・レミ(藤田憲子=後の大関貴ノ花夫人)の姉妹を引抜かせます。しかしこれは社長の黒河(内田良平)に知られ、郁夫は黒河に拷問され利き腕を折られてしまふ。黒河は目障りな昭を仲間に引き入れやうと、シャトウにスカウトします。しかし郁夫の件を知つた昭は、これを撥ねつけます。すると何者かに車で轢かれさうになる昭。勿論黒河一派の仕業でありますが、これは昭に躱されて失敗しました。
腹の虫が治まらぬ黒河は、昭にも弱点はある筈だと考へ、それがまさに恋女房の梅子(山本陽子)である事を知ります。そして或る日、往来へ出た梅子の前に暴走自動車が......
「女の警察」「ネオン警察」の延長線上にあるやうな、夜の盛り場を舞台にしたお色気アクションであります。文献によつては、タイトルに「夜をひらく」と云ふフレーズが付きます。東映で梅宮辰夫がやつてゐた映画を連想しますが、当時は一人勝ち状態の東映をとことん真似てゐた日活ですので、当然かも知れません。
監督は江崎実生、脚本は成澤昌茂、音楽は佐藤允彦であります。主題歌扱ひとなつてゐるのが、青江三奈の歌ふ「池袋の夜」、青江は出演もしてゐて、少しだけセリフもあります。一方アキラはアメリカ民謡「峠のわが家」を披露します。
アキラの父役が加藤嘉ですが、アキラは妾腹の子と云ふ設定ゆゑ、日陰の存在。せつせと引抜に精を出してゐたのは、実はカネの為ではなく、加藤が新たに開店する予定のクラブ「パイオニア」の為でした。彼の言葉を借りれば「親孝行」。もつとも父の愛人を寝取るなど、えげつない事も平気でしますが。最後は妹の中山千夏共々、決別宣言をして終ります。
ワル側のボスは内田良平ですが、これは元元アキラが先に手を出し、「やられたからやり返しただけ」の面があります。だから不具者となつた川地民夫がアキラを恨むのも(後には「お陰で足を洗へた」と逆に感謝してますが)、孫の山本陽子を失つた浦辺粂子が「孫を殺したのはお前だ」とアキラを責めるのも、大いに気持ちが分るのでした。
内田本人は少し間の抜けた感じで、あまり極悪と云ふ印象ではないけれど、木島一郎・柳瀬志郎・榎木兵衛らの子分たちが頭が悪すぎて騒ぎを大きくした感はあります。
なのでストオリイ上も、例へば麻薬の密輸組織が背後にあるとか、売春組織が蠢いてゐるとかの巨悪は登場しません。あくまでも引抜屋アキラの周辺で起きる事件のみなので、スケイルは小さいです。それでもアキラ本人は真面目にスタアを演じてゐるし、音楽が鳴るライターとか、「ワシントン」のペンダントとか、妙に小道具に凝つてゐるのも印象的でした。
まあ、マイトガイ作品をコムプリートしたい人以外は、見なくても良いかなと存じます。わたくしはまさにそのコムプリートしたい人なので、かうして見てしまひましたが......
2024/07/04 (木) [日本映画 お]
#1649「俺は挑戦する」
後楽園ホールでは「ワカ末」とタイアップ
製作年:1959年
製作国:日本
製作会社:日活
監督:松尾昭典
出演:小林旭/浅丘ルリ子/小高雄二/白木マリ/二本柳寛
公開:1959年4月8日
松尾昭典監督による、マイトガイ初期のアクションものであります。脚本は柏木和彦&松尾昭典、音楽は佐藤勝となつてゐます。主題歌「俺に逆らうな」「ひとりぼっちの歌」もアキラの歌唱。
アキラはプロになりたての新人ボクサー。亡き父もボクサーでしたが、チャンピオンの夢破れ、その遺志を継がんとしてゐます。ジムの会長三島雅夫、トレーナー安部徹のバックアップも万全。しかし母の高野由美は、彼が拳闘をするのを反対してゐます。三島の娘・浅丘ルリ子とは恋仲の様子。
ある時、正体不明の男達の乱闘に巻き込まれるアキラ。しかし流石にボクサー、奴らを撃退します。てか、プロのボクサーはそんな簡単に喧嘩しても良いのでせうか。
その後消息を絶つてゐた親友の小高雄二がアキラを訪ねます。神戸の貿易会社に就職したと言ひます。その場は再開を約して別れました。
すると今度は、見知らぬ女から、あるブツを買つて欲しいと云ふ連絡が入ります。殺人事件が起こり、その現場にアキラが学生時代に拳闘で優勝した時の記念メダルが落ちてゐて、アキラを犯人と思ひ込み強請りに来た訳です。最初は十万円で買へと言いながら、アキラが値切らないのに、自分から五万円→三万円と値下げして、アキラは結局その三万円で買ひました。
この女を演じたのは安田千永子で、岡田真澄と組んでケチなユスリタカリをしてゐます。このコムビ、一見抜け目が無ささうで間抜けな喜劇的配役でした。
アキラがメダルを見て顔色を変へたのは、そのメダルはかつて小高雄二にあげたものだつたからです。小高は殺人事件に関与してゐるのか......?
日活得意の拳闘アクションに、暗黒街の殺人事件を絡めた一作。だからチャンピオンを目指すスポ根的ストオリイだけではなく、小高雄二との友情物語も盛り込まれてゐます。
改心した小高をワルのボス・二本柳寛が許さず暴行・監禁し、彼を助けたければ夜九時までに来いと云ふ。アキラは此の件のせいで(彼は監禁されてゐたが、二本柳の情婦・白木マリに助けられる)、チャンピオンシップに遅刻ギリギリで到着し、九時に間に合ふやうに相手をノックダウンし、それから小高を救ひに行く超人的な活躍を見せます。しかし小高は、あゝ......
チャンピオンになつた事を父の遺影に報告するアキラですが、それよりも友人を失つた哀しみが寂寞としたラストを覆ひました。特出した出来ではないけれど、若い頃のアキラが見せる繊細な演技が見ものの一作でせう。でもルリ子は文字通り添物で、可哀想でした。
2024/06/29 (土) [日本映画 お]