7月18日土曜日、福島8レースで、生産馬サクセスラディウスが勝利しました。
昨年の1月にデビューした父ゴールドアリュールの4歳牡馬。
3歳時は、4戦未勝利で、脚部不安を発症。
北海道の育成牧場で再起をはかり、今年の2月に園田へ。
4月・5月・6月と、毎回大きな差をつけ3連勝し、中央へ戻ってきた矢先の、嬉しい勝利でした。
園田競馬に移る直前の今年2月、育成牧場で調整中のラディウスに会ったことを思い出します。(過去記事・2015・2・2)
「ここで終わる馬ではない」
皆の執念が、伝わってきました。
信頼のおける園田の調教師さんに任せることになり、そこで、桁違いの走りを披露。
何はともあれ、ここまでラディウスを支えてくださった方々、ひとりひとりのおかげで、この日を迎えられたことだけは、確かです。
本当に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
折しも、牧場では、セレクションセールに上場予定だった黒鹿毛のヴィクトワールピサ牝馬が、フレグモーネを発症。
上場を断念することになり、落胆ムード一色だったため、この勝利は、余計に嬉しい話題でした。
いつだって、馬が助けてくれます。
「ラディウス!ありがとう!」
レース前には入れ込みが見られたようで、今後への課題ももちろんありますが、まずは、期待の持てる再スタートが切れました。
「本当に、良かったね!」
現金なもので、牧場にいる母馬の姿も、急に立派に見えてきます。
今年は、4番仔となるダイワメジャー牝馬を出産したダンシングクイーン。
彼女も、ここで生まれました。
新馬戦を勝ちながらも、その後は入れ込みが災いし、ほとんどレースにならずに、引退。
期待の馬だっただけに、その思いは、産駒へと引き継がれていきました。
初仔として、牧場では「いい馬だ」と言われ続けていたのが、ラディウス。
4年目にして、開花。
今後、大輪の花を咲かせられるかどうかは、また、これから関わる多くの人々の手にゆだねられることになります。
人との関わりなしには、語れない・・・・それが、競走馬。
祖母であるクロちゃんのためにも、本当の力を見せてほしい。
現実の厳しさを知りながらも、がぜん、入れ込み気味になっている自分に気が付きました。
思い入れの強さも、勝利への第一歩だと信じています。
昨年の1月にデビューした父ゴールドアリュールの4歳牡馬。
3歳時は、4戦未勝利で、脚部不安を発症。
北海道の育成牧場で再起をはかり、今年の2月に園田へ。
4月・5月・6月と、毎回大きな差をつけ3連勝し、中央へ戻ってきた矢先の、嬉しい勝利でした。
園田競馬に移る直前の今年2月、育成牧場で調整中のラディウスに会ったことを思い出します。(過去記事・2015・2・2)
「ここで終わる馬ではない」
皆の執念が、伝わってきました。
信頼のおける園田の調教師さんに任せることになり、そこで、桁違いの走りを披露。
何はともあれ、ここまでラディウスを支えてくださった方々、ひとりひとりのおかげで、この日を迎えられたことだけは、確かです。
本当に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
折しも、牧場では、セレクションセールに上場予定だった黒鹿毛のヴィクトワールピサ牝馬が、フレグモーネを発症。
上場を断念することになり、落胆ムード一色だったため、この勝利は、余計に嬉しい話題でした。
いつだって、馬が助けてくれます。
「ラディウス!ありがとう!」
レース前には入れ込みが見られたようで、今後への課題ももちろんありますが、まずは、期待の持てる再スタートが切れました。
「本当に、良かったね!」
現金なもので、牧場にいる母馬の姿も、急に立派に見えてきます。
今年は、4番仔となるダイワメジャー牝馬を出産したダンシングクイーン。
彼女も、ここで生まれました。
新馬戦を勝ちながらも、その後は入れ込みが災いし、ほとんどレースにならずに、引退。
期待の馬だっただけに、その思いは、産駒へと引き継がれていきました。
初仔として、牧場では「いい馬だ」と言われ続けていたのが、ラディウス。
4年目にして、開花。
今後、大輪の花を咲かせられるかどうかは、また、これから関わる多くの人々の手にゆだねられることになります。
人との関わりなしには、語れない・・・・それが、競走馬。
祖母であるクロちゃんのためにも、本当の力を見せてほしい。
現実の厳しさを知りながらも、がぜん、入れ込み気味になっている自分に気が付きました。
思い入れの強さも、勝利への第一歩だと信じています。
1月11日。船橋法典駅からの長い地下通路を経て、久しぶりに訪れた競馬場は、澄んだ青空の下にありました。
パドックの酸っぱいボロの匂いは、牧場のそれとはまったく違います。
懐かしい、中山競馬場。
前もって聞いていた通り、父ゴールドアリュールの3歳牡馬がデビュー戦を迎えることになり、応援に。
自分の冬休みと重なったため、思わず駆け付けたのでした。
奇しくも、彼の母がデビューしたのも、中山の新春競馬。
5年前、先頭でゴール板を駆け抜けた時の感動は、今でも鮮明に残っています。
その母が初めて産んだ仔が、母と同じ競馬場でデビュー。
行かない手はありません。
母が勝ったのはダート。息子のデビューは芝ということで、「そうやすやすとは勝てないだろう」と思いながらも、聞こえてくる評判に、期待少々。
昼休みの閑散としたパドックに到着し、ただひたすら待ち続けた私は、午後0時15分過ぎ、やっと彼に会うことが出来ました。
昨年、育成牧場で会って以来の姿。
やはり、また大きく成長しています。
「それにしても、ちょっと入れ込みぎみかなぁ・・・・」
何周かまわった後、今度は、いわゆる”馬っ気”まで出し始め、意気消沈。
「あー、ダメだぁ・・・」
馬っ気を出す馬は、競走への集中力を欠き、能力を出しきれないといいます。
「なんとかおさまらないかなぁ・・・」 もうただそれだけを願いました。
前のレースが終わり、パドックに人垣が出来ても、あいかわらず、興奮気味のアリュール。
それでも、後ろから「あの7番の馬、かっこいいな!」「俺、あの馬からにしよう」なんていう声も聞こえて、少し元気が出たり、掲示板のオッズにホッとしたり。
停止命令の少し前に、列の後ろに順番を替え、落ち着いてきたアリュール。
結局、じっくりと思い出にひたる間もなく、「とまれ」の合図がかかり、彼は地下馬道へと消えていきました。
そして、私は急いで、本場馬入場の場所へ。
鞍上は、ブロッケンとコンビを組んでいた内田騎手。
気合いの入った美しい姿に、再び希望の光が見えてきます。
「頑張れ!とにかく、頑張れ!」
ターフビジョンには、上位人気馬として、返し馬の様子が映し出されました。
重賞レースのない土曜日の昼下がり。
広々とスペースの空いたゴール前に陣取り、スタートを待ちます。
スタート!
距離が2000mなので、目の前を2回通過。
あとは、ターフビジョンを眺めながら、位置取りを確かめます。
最後の直線は、思わず大声が出ました。
「ラディウス!いけー!」
接戦の3頭。ふと、その脇を外からするすると伸びてくる馬がいて、勝負あり。
残念な結果にはなりましたが、「よく頑張った!」と、ほめてあげたい気分です。
戻ってきたラディウス。
騎手が下馬する場所へ走ると、汗びっしょりで、疲れ切った様子を見せていました。
ウィナーズサークルを取り巻く場所から、女性たちの声が響き、勝ったのは、父ディープインパクトの牝馬であったことがわかりました。
「私、この仔、応援しよう!楽しみ!」と、あいかわらず、競馬場は、ディープファンの女性が多いことも実感。
彼女たちの後ろから、なんとか撮った画像には、こちらを向いたように見える、アリュール(ラディウス)の顔が写っていました。
「やっと、気付いてくれたかな・・・」
うちにいた頃は、我が仔のようにしていた馬たちも、競馬場で見れば別人。
もうすっかりアスリートの顔になり、私には遠い存在です。
さざんか咲く競馬場。去っていく我が仔。
そんな気持ちで、後ろ姿を見送りました。
巣立って、立派になって。また会える日を楽しみにしています。
パドックの酸っぱいボロの匂いは、牧場のそれとはまったく違います。
懐かしい、中山競馬場。
前もって聞いていた通り、父ゴールドアリュールの3歳牡馬がデビュー戦を迎えることになり、応援に。
自分の冬休みと重なったため、思わず駆け付けたのでした。
奇しくも、彼の母がデビューしたのも、中山の新春競馬。
5年前、先頭でゴール板を駆け抜けた時の感動は、今でも鮮明に残っています。
その母が初めて産んだ仔が、母と同じ競馬場でデビュー。
行かない手はありません。
母が勝ったのはダート。息子のデビューは芝ということで、「そうやすやすとは勝てないだろう」と思いながらも、聞こえてくる評判に、期待少々。
昼休みの閑散としたパドックに到着し、ただひたすら待ち続けた私は、午後0時15分過ぎ、やっと彼に会うことが出来ました。
昨年、育成牧場で会って以来の姿。
やはり、また大きく成長しています。
「それにしても、ちょっと入れ込みぎみかなぁ・・・・」
何周かまわった後、今度は、いわゆる”馬っ気”まで出し始め、意気消沈。
「あー、ダメだぁ・・・」
馬っ気を出す馬は、競走への集中力を欠き、能力を出しきれないといいます。
「なんとかおさまらないかなぁ・・・」 もうただそれだけを願いました。
前のレースが終わり、パドックに人垣が出来ても、あいかわらず、興奮気味のアリュール。
それでも、後ろから「あの7番の馬、かっこいいな!」「俺、あの馬からにしよう」なんていう声も聞こえて、少し元気が出たり、掲示板のオッズにホッとしたり。
停止命令の少し前に、列の後ろに順番を替え、落ち着いてきたアリュール。
結局、じっくりと思い出にひたる間もなく、「とまれ」の合図がかかり、彼は地下馬道へと消えていきました。
そして、私は急いで、本場馬入場の場所へ。
鞍上は、ブロッケンとコンビを組んでいた内田騎手。
気合いの入った美しい姿に、再び希望の光が見えてきます。
「頑張れ!とにかく、頑張れ!」
ターフビジョンには、上位人気馬として、返し馬の様子が映し出されました。
重賞レースのない土曜日の昼下がり。
広々とスペースの空いたゴール前に陣取り、スタートを待ちます。
スタート!
距離が2000mなので、目の前を2回通過。
あとは、ターフビジョンを眺めながら、位置取りを確かめます。
最後の直線は、思わず大声が出ました。
「ラディウス!いけー!」
接戦の3頭。ふと、その脇を外からするすると伸びてくる馬がいて、勝負あり。
残念な結果にはなりましたが、「よく頑張った!」と、ほめてあげたい気分です。
戻ってきたラディウス。
騎手が下馬する場所へ走ると、汗びっしょりで、疲れ切った様子を見せていました。
ウィナーズサークルを取り巻く場所から、女性たちの声が響き、勝ったのは、父ディープインパクトの牝馬であったことがわかりました。
「私、この仔、応援しよう!楽しみ!」と、あいかわらず、競馬場は、ディープファンの女性が多いことも実感。
彼女たちの後ろから、なんとか撮った画像には、こちらを向いたように見える、アリュール(ラディウス)の顔が写っていました。
「やっと、気付いてくれたかな・・・」
うちにいた頃は、我が仔のようにしていた馬たちも、競馬場で見れば別人。
もうすっかりアスリートの顔になり、私には遠い存在です。
さざんか咲く競馬場。去っていく我が仔。
そんな気持ちで、後ろ姿を見送りました。
巣立って、立派になって。また会える日を楽しみにしています。
水曜日、シンボリクリスエス牡馬を見送る、サウスヴィグラス牡馬とブラックタイド牡馬。
元気な4頭のグループは、この直後、3頭のグループとなって、外に放されました。
あいかわらず活発な面々ではあるけれど、クリスがいなくなり、なんだか調子が狂う感じ。
いつもクリスと戦っていたアリュールは、ヴィグと対戦。
いつもヴィグと戦っていたタイドは、「あれあれ・・・」
翌朝の集牧時も、先頭切って駆けてきたクリスがいないおかげで、なんだか集まりの悪い3頭でした。
クリスがいた、数日前の夕刻。
4頭は、たいてい、体が大きく賢いクリスを中心に動き回っています。
そのそばにぴったりとくっついているのが、アリュール。
”ウマが合う”というのでしょうか。
日頃から、この2頭はペアになり歩いていることが多かったように思います。
もうすぐ、別れが近いことを知っているのは、人間だけ。
感慨深く眺めていました。
そして、木曜日。
クリスが去った翌日、今度は、アリュールの出発です。
午前6時半頃集牧したため、まだ休んでいた午前9時。
「おーい、行くぞ!」の声をかけられ、立ち上がるアリュール。
馬体重は、480㎏。
誰が見ても「素晴らしい」とうなずく馬体。
そういえば、生まれた時から、色々な人に「いいこっこだ!」と評価を受けていたことを思い出します。
凛とした顔。
向かう先は、昨日旅立った幼馴染みがいる育成牧場。
幸運にも、1日遅れで、友達のあとを追いかけることが出来たアリュール。
ひょっこり出会ったら、どんな顔をするのだろうと、想像をふくらませます。
”両雄”と呼ぶにふさわしい競走馬になれるよう、ただただ頑張ってほしいと願います。
元気な4頭のグループは、この直後、3頭のグループとなって、外に放されました。
あいかわらず活発な面々ではあるけれど、クリスがいなくなり、なんだか調子が狂う感じ。
いつもクリスと戦っていたアリュールは、ヴィグと対戦。
いつもヴィグと戦っていたタイドは、「あれあれ・・・」
翌朝の集牧時も、先頭切って駆けてきたクリスがいないおかげで、なんだか集まりの悪い3頭でした。
クリスがいた、数日前の夕刻。
4頭は、たいてい、体が大きく賢いクリスを中心に動き回っています。
そのそばにぴったりとくっついているのが、アリュール。
”ウマが合う”というのでしょうか。
日頃から、この2頭はペアになり歩いていることが多かったように思います。
もうすぐ、別れが近いことを知っているのは、人間だけ。
感慨深く眺めていました。
そして、木曜日。
クリスが去った翌日、今度は、アリュールの出発です。
午前6時半頃集牧したため、まだ休んでいた午前9時。
「おーい、行くぞ!」の声をかけられ、立ち上がるアリュール。
馬体重は、480㎏。
誰が見ても「素晴らしい」とうなずく馬体。
そういえば、生まれた時から、色々な人に「いいこっこだ!」と評価を受けていたことを思い出します。
凛とした顔。
向かう先は、昨日旅立った幼馴染みがいる育成牧場。
幸運にも、1日遅れで、友達のあとを追いかけることが出来たアリュール。
ひょっこり出会ったら、どんな顔をするのだろうと、想像をふくらませます。
”両雄”と呼ぶにふさわしい競走馬になれるよう、ただただ頑張ってほしいと願います。
土曜日、第二グループ3頭の離乳を行いました。
人手が足りなかったので、私も、母馬の移動に参加。
ブラックタイド牡馬、3月生まれディープインパクト牝馬、ゴールドアリュール牡馬の母たち、3頭を放牧地から出しました。
私は、3月ディープちゃんの母担当。
タイドくん、アリュールくんの母馬は、初仔なので、どんなに騒ぐかと心配しましたが、意外や意外。
3頭とも、自分の子どもたちが後ろについてきていると思ったらしく、何事もなく、カッポカッポと歩いてくれました。
離れた放牧地に放したとたん、「あれ?うちの仔は?」と気付いて、大騒ぎ!
急いで、仔馬たちのいる放牧地に戻ると、こちらもまた、大変な騒ぎになっていました。
「母さんは、どこ!?」
左は、シンボリクリスエス牡馬。今回、守り役の母は残っていますが、なぜか一緒に疾走!
群れ社会で生きる馬の本能でしょうか。
隣の放牧地の、離乳組、牝馬4頭も、騒ぎに同調して疾走!
しばらくして立ち止まった3月生まれディープの顔。
普段は、放任主義の母から、平気で離れて暮らしていたくせに・・・・、やはり絆は強かった。
悲鳴のようないななきをあげるタイドに、猛然とからむクリス。
3頭は、再び母を捜しに、放牧地の奥の方まで駆けていき、戻ってきました。
見守り役のシンボリクリスエス牡馬母さん。
ベテランなので、仔馬たちの騒ぎの間、出入り口付近から、微動だにしません。
柵のところで母を呼ぶ、ほかの仔馬たちを尻目に。
やっぱり、ブラックタイド牡馬に挑戦的なクリス。
いつもおとなしい彼が活発に動いていることに、興奮したのでしょうか。
クリス母さんは、近くにやってきた3月ディープちゃんを、軽く威嚇しましたが、
思い立ったように、遠くを眺めると、
草のある方へと歩き出しました。4頭を引き連れて・・・・。
草を食べ始めたシンボリクリスエス牡馬親仔と、まだまだ母の行方が気になる3頭。
顔をおろしたブラックタイド牡馬とディープインパクト牝馬。
それでもなお、草を食べる気にならないのは、子煩悩な母にかわいがられていたゴールドアリュール牡馬。
「どこに行ったんだろう!?」
「お母さん!」
我慢できずに、飛び出したアリュール。
ディープも続き、
タイドだって、やはり駆けていきました。
その母馬たち。
ブラックタイド牡馬とゴールドアリュール牡馬を産んだ母馬2頭は初仔、ディープインパクト牝馬を産んだ母馬は2番仔とくれば、想像したとおりの動揺ぶりでした。
見に行った時は、既に汗びっしょり。
濡れた体がかゆくてゴロを打ったり、走ったり、鳴いたり。
なんとも辛い気持ちになりましたが、競走馬の試練だと肝に銘じ、その場を離れました。
青い空だけが、心の救い。数年後に、子どもたちが活躍することが、彼女らへの恩返しでもあると思い、頑張るのみです。
人手が足りなかったので、私も、母馬の移動に参加。
ブラックタイド牡馬、3月生まれディープインパクト牝馬、ゴールドアリュール牡馬の母たち、3頭を放牧地から出しました。
私は、3月ディープちゃんの母担当。
タイドくん、アリュールくんの母馬は、初仔なので、どんなに騒ぐかと心配しましたが、意外や意外。
3頭とも、自分の子どもたちが後ろについてきていると思ったらしく、何事もなく、カッポカッポと歩いてくれました。
離れた放牧地に放したとたん、「あれ?うちの仔は?」と気付いて、大騒ぎ!
急いで、仔馬たちのいる放牧地に戻ると、こちらもまた、大変な騒ぎになっていました。
「母さんは、どこ!?」
左は、シンボリクリスエス牡馬。今回、守り役の母は残っていますが、なぜか一緒に疾走!
群れ社会で生きる馬の本能でしょうか。
隣の放牧地の、離乳組、牝馬4頭も、騒ぎに同調して疾走!
しばらくして立ち止まった3月生まれディープの顔。
普段は、放任主義の母から、平気で離れて暮らしていたくせに・・・・、やはり絆は強かった。
悲鳴のようないななきをあげるタイドに、猛然とからむクリス。
3頭は、再び母を捜しに、放牧地の奥の方まで駆けていき、戻ってきました。
見守り役のシンボリクリスエス牡馬母さん。
ベテランなので、仔馬たちの騒ぎの間、出入り口付近から、微動だにしません。
柵のところで母を呼ぶ、ほかの仔馬たちを尻目に。
やっぱり、ブラックタイド牡馬に挑戦的なクリス。
いつもおとなしい彼が活発に動いていることに、興奮したのでしょうか。
クリス母さんは、近くにやってきた3月ディープちゃんを、軽く威嚇しましたが、
思い立ったように、遠くを眺めると、
草のある方へと歩き出しました。4頭を引き連れて・・・・。
草を食べ始めたシンボリクリスエス牡馬親仔と、まだまだ母の行方が気になる3頭。
顔をおろしたブラックタイド牡馬とディープインパクト牝馬。
それでもなお、草を食べる気にならないのは、子煩悩な母にかわいがられていたゴールドアリュール牡馬。
「どこに行ったんだろう!?」
「お母さん!」
我慢できずに、飛び出したアリュール。
ディープも続き、
タイドだって、やはり駆けていきました。
その母馬たち。
ブラックタイド牡馬とゴールドアリュール牡馬を産んだ母馬2頭は初仔、ディープインパクト牝馬を産んだ母馬は2番仔とくれば、想像したとおりの動揺ぶりでした。
見に行った時は、既に汗びっしょり。
濡れた体がかゆくてゴロを打ったり、走ったり、鳴いたり。
なんとも辛い気持ちになりましたが、競走馬の試練だと肝に銘じ、その場を離れました。
青い空だけが、心の救い。数年後に、子どもたちが活躍することが、彼女らへの恩返しでもあると思い、頑張るのみです。
3月29日、30日、4月3日と相次いで生まれた3頭が、今、放牧地を共にしています。
ぽかぽか陽気だった昨日は、一日中ヒバリがさえずり、最高の日和でした。
忍者のごとき身の軽さが身上、ディープインパクト牝馬。
彼女は、母のもとからさっさと離れ、修行にいそしんでいる行動派。
よく「キーッ」という高い声を出していて、「キーちゃん」と呼びたくなってしまいます。
端正な顔立ち。
バランスのとれた立ち姿。
女性も思わず見とれる、かっこいい女といったところでしょうか。
そして、こちらは、この放牧地で生まれたブラックタイド牡馬。
お母さんにとっては、初めての仔ですが、もう慣れたのか、あまりしつこく構う様子はありません。
さばさば系お母さん。
タイドくんも、マイペースに歩き回っています。
そして、4月3日生まれ。まるで芦毛のような、この男の仔が、ゴールドアリュール牡馬。
シルバーグレイの馬体が、どこからでも目を引きますが、母親と同じ、青鹿毛になるのではないかと言われています。
彼は、このグループの中で、一番人懐こく、すぐにやって来ます。
やんちゃで好奇心旺盛な性格。
このふかふかの産毛は、つやつやして最高の感触です。
でも、今日の主役は、このお母さん。
初めての仔がかわいくてかわいくて・・・。
放牧地のみんなと合流してまだ日が浅いので、絶えず、敵が来ないかと目を光らせています。
母に付き添われて、移動中のディープちゃんも、通りすがりにチラリ。
「何してるの!早くあっちへお行きなさい」
うわー、こわい顔!
馬たちの中であまり順位は高くないのですが、母は強し。自分の仔を守ろうと必死です。
「うちの仔に手を出すんじゃないわよ」という態度の母に、アリュールくんも真っ青。
「なんだか、お隣さん、うるさいわね」
普段たいして仲が良いわけではなかったこの2頭が、行動を共にして、噂話をしているから、私はおかしくて仕方がありません。
疾風のごとく駆け回るアリュールくん母仔。
いそいそと避難するタイドくん母仔。
新米母さんのいる放牧地は、しばらく落ち着かない日が続くでしょう。
ぽかぽか陽気だった昨日は、一日中ヒバリがさえずり、最高の日和でした。
忍者のごとき身の軽さが身上、ディープインパクト牝馬。
彼女は、母のもとからさっさと離れ、修行にいそしんでいる行動派。
よく「キーッ」という高い声を出していて、「キーちゃん」と呼びたくなってしまいます。
端正な顔立ち。
バランスのとれた立ち姿。
女性も思わず見とれる、かっこいい女といったところでしょうか。
そして、こちらは、この放牧地で生まれたブラックタイド牡馬。
お母さんにとっては、初めての仔ですが、もう慣れたのか、あまりしつこく構う様子はありません。
さばさば系お母さん。
タイドくんも、マイペースに歩き回っています。
そして、4月3日生まれ。まるで芦毛のような、この男の仔が、ゴールドアリュール牡馬。
シルバーグレイの馬体が、どこからでも目を引きますが、母親と同じ、青鹿毛になるのではないかと言われています。
彼は、このグループの中で、一番人懐こく、すぐにやって来ます。
やんちゃで好奇心旺盛な性格。
このふかふかの産毛は、つやつやして最高の感触です。
でも、今日の主役は、このお母さん。
初めての仔がかわいくてかわいくて・・・。
放牧地のみんなと合流してまだ日が浅いので、絶えず、敵が来ないかと目を光らせています。
母に付き添われて、移動中のディープちゃんも、通りすがりにチラリ。
「何してるの!早くあっちへお行きなさい」
うわー、こわい顔!
馬たちの中であまり順位は高くないのですが、母は強し。自分の仔を守ろうと必死です。
「うちの仔に手を出すんじゃないわよ」という態度の母に、アリュールくんも真っ青。
「なんだか、お隣さん、うるさいわね」
普段たいして仲が良いわけではなかったこの2頭が、行動を共にして、噂話をしているから、私はおかしくて仕方がありません。
疾風のごとく駆け回るアリュールくん母仔。
いそいそと避難するタイドくん母仔。
新米母さんのいる放牧地は、しばらく落ち着かない日が続くでしょう。