12月17日、土曜日。阪神10レース、甲東特別で、父トーホウジャッカルの4歳牡馬、トーホウディアスが勝利。
デビューから20戦目で、ついに準オープン馬となりました。
これは、今からちょうど4年前。
ディアスが、当歳12月の風景です。
雪に埋もれた放牧地に、草を探す3頭。
この年の4月と5月に生まれた、遅生まれ組の牡馬。
まず最初に、父モーリスの牡馬が気付いてやって来ました。
同い年のアールバロンです。
そして、ディアス。
「ニンジン、ちょうだーい」と顔を出す、仲良しペア。
小さい頃、恥ずかしがり屋だったアールバロンは、天真爛漫なディアスのおかげで、たくましく成長しました。
ディアスの良いところは、ニンジンを独り占めしないところ。
決して怒らず、性格はとことん明るい、「いい奴」でした。
少し遅れてやって来た、父ミッキーアイルのミッキークイック。
5月生まれで、幼い頃はこの2頭と違うグループだったため、少し控えめ。
そんなクイックも、ちゃんと仲間に入れてあげる、ディアスたち。
遊ぶの大好き、走るの大好き!
今回のレース後のジョッキーコメントに、「折り合いが難しい」とありましたが、確かに、前向きな性格ゆえ、行きたがってしまうところがあるのかもしれません。
デビューの際、テレビに映ったディアスの顔が生き生きしていて、「走りたがってる!」と思った記憶が忘れられません。
年が明けると5歳。精神的にも成長し、更なる飛躍を遂げてくれることを、期待しています。
さて、これが、現在の牧場の風景です。
今年も、12月から、雪景色。
今朝は、マイナス11度まで冷え込みました。
風がなく静かな朝でも、ここまで冷えると、顔が痛くなります。
朝日が照らす放牧地に、トーホウディアスの全弟の姿。
彼は、無鉄砲なディアスとはまた少し性格が違います。
同じ2月生まれながら、大胆不敵なフィエールマン牡馬にはかないません。
ジャッカルくん。
こちらは、11月より仲間入りした、サートゥルナーリア牡馬。
ミッキースワロー牡馬。
今は、この4頭が、同じグループ。
生産馬3頭は、ニンジンが大好きで、寒さにも負けず、押し合いへし合い。
別の放牧地の馬たちも集合したので、そちらの相手もしながら、移動。
反対側の、順光エリアに移ると、ジャッカルは、「何?だれ?」とびっくりして、走りました。
同じくやって来たフィエールマンにかじられながら。
物見をする2頭を尻目に、先頭でやって来たのは、スワローくん。
度胸は一番。豪快さも一番。
この後、放牧地に入った私は、皆からかじられますが、分厚い防寒着のおかげで、全く痛くありませんでした。
冬もなかなか良いものです。
そして、今日の一番の収穫は、新入りで、超人見知りのサートゥルナーリアくんが、ニンジンを食べてくれたこと。
久々に、時間がかかった馬でした。
私に心を許すと、顔を触っても逃げず、逆に嬉しそうな表情をします。
人との信頼関係が成り立ってこその、競走馬。
ここにいる卵たちが、立派に成長できるよう、私たちの挑戦はまだまだ続きます。
デビューから20戦目で、ついに準オープン馬となりました。
これは、今からちょうど4年前。
ディアスが、当歳12月の風景です。
雪に埋もれた放牧地に、草を探す3頭。
この年の4月と5月に生まれた、遅生まれ組の牡馬。
まず最初に、父モーリスの牡馬が気付いてやって来ました。
同い年のアールバロンです。
そして、ディアス。
「ニンジン、ちょうだーい」と顔を出す、仲良しペア。
小さい頃、恥ずかしがり屋だったアールバロンは、天真爛漫なディアスのおかげで、たくましく成長しました。
ディアスの良いところは、ニンジンを独り占めしないところ。
決して怒らず、性格はとことん明るい、「いい奴」でした。
少し遅れてやって来た、父ミッキーアイルのミッキークイック。
5月生まれで、幼い頃はこの2頭と違うグループだったため、少し控えめ。
そんなクイックも、ちゃんと仲間に入れてあげる、ディアスたち。
遊ぶの大好き、走るの大好き!
今回のレース後のジョッキーコメントに、「折り合いが難しい」とありましたが、確かに、前向きな性格ゆえ、行きたがってしまうところがあるのかもしれません。
デビューの際、テレビに映ったディアスの顔が生き生きしていて、「走りたがってる!」と思った記憶が忘れられません。
年が明けると5歳。精神的にも成長し、更なる飛躍を遂げてくれることを、期待しています。
さて、これが、現在の牧場の風景です。
今年も、12月から、雪景色。
今朝は、マイナス11度まで冷え込みました。
風がなく静かな朝でも、ここまで冷えると、顔が痛くなります。
朝日が照らす放牧地に、トーホウディアスの全弟の姿。
彼は、無鉄砲なディアスとはまた少し性格が違います。
同じ2月生まれながら、大胆不敵なフィエールマン牡馬にはかないません。
ジャッカルくん。
こちらは、11月より仲間入りした、サートゥルナーリア牡馬。
ミッキースワロー牡馬。
今は、この4頭が、同じグループ。
生産馬3頭は、ニンジンが大好きで、寒さにも負けず、押し合いへし合い。
別の放牧地の馬たちも集合したので、そちらの相手もしながら、移動。
反対側の、順光エリアに移ると、ジャッカルは、「何?だれ?」とびっくりして、走りました。
同じくやって来たフィエールマンにかじられながら。
物見をする2頭を尻目に、先頭でやって来たのは、スワローくん。
度胸は一番。豪快さも一番。
この後、放牧地に入った私は、皆からかじられますが、分厚い防寒着のおかげで、全く痛くありませんでした。
冬もなかなか良いものです。
そして、今日の一番の収穫は、新入りで、超人見知りのサートゥルナーリアくんが、ニンジンを食べてくれたこと。
久々に、時間がかかった馬でした。
私に心を許すと、顔を触っても逃げず、逆に嬉しそうな表情をします。
人との信頼関係が成り立ってこその、競走馬。
ここにいる卵たちが、立派に成長できるよう、私たちの挑戦はまだまだ続きます。
6月19日、阪神7レースで、父トーホウジャッカルの4歳牡馬、トーホウディアスが優勝!
2勝クラスへ、駒を進めました。
ディアスが生まれたのは、4年前の4月12日、午後8時半頃。
肢がすらっと長く、バランスのとれた体型。
翌朝、まだあどけない顔で、カメラを見つめていました。
これ以上ないくらい、人懐こい性格。
印象的な流星。
元気が良くて、いつも誰かと遊びたくて、うずうずしているような仔でした。
これは、1歳の6月。今から、3年前の様子。
昼夜放牧で疲れていても、遊ぶことは忘れません。
馬房に入ると、ガーッと寝て、外に出れば夢中で草を食べ、遊び、天気が良いと、草の上でまたガーッと寝て。
物に動じず、いつも堂々。
好奇心の塊。表情豊かな男の仔でした。
1年少々を共に過ごした、幼馴染のアールバロン(父モーリス)は、すでに3勝をあげています。
待っていてくれるのか、それとも先にオープン入りするのか。
追いつき、追い越せ。この先に、注目です。
さて、牧場には、1歳馬の全妹と、当歳馬の全弟がいます。
妹は、大柄で、性格もマイペース。
他馬にこびず、絡まず、自分の世界を持っています。
弟の放牧地に行くと、まずは、ボス的存在のフィエールマン牡馬が、近付いて来ました。
ジャッカルのお尻が、遠くに見えます。
人懐こくて、人間大好きだけど、個性派ぞろいの男友達が、ちょっと苦手。
そこは、兄と全然違います。
みんながいなくなると、すぐ来て、遊び始める、控えめなやんちゃっこ。
来年には、彼も尾花栗毛となっているでしょうか。
2勝クラスへ、駒を進めました。
ディアスが生まれたのは、4年前の4月12日、午後8時半頃。
肢がすらっと長く、バランスのとれた体型。
翌朝、まだあどけない顔で、カメラを見つめていました。
これ以上ないくらい、人懐こい性格。
印象的な流星。
元気が良くて、いつも誰かと遊びたくて、うずうずしているような仔でした。
これは、1歳の6月。今から、3年前の様子。
昼夜放牧で疲れていても、遊ぶことは忘れません。
馬房に入ると、ガーッと寝て、外に出れば夢中で草を食べ、遊び、天気が良いと、草の上でまたガーッと寝て。
物に動じず、いつも堂々。
好奇心の塊。表情豊かな男の仔でした。
1年少々を共に過ごした、幼馴染のアールバロン(父モーリス)は、すでに3勝をあげています。
待っていてくれるのか、それとも先にオープン入りするのか。
追いつき、追い越せ。この先に、注目です。
さて、牧場には、1歳馬の全妹と、当歳馬の全弟がいます。
妹は、大柄で、性格もマイペース。
他馬にこびず、絡まず、自分の世界を持っています。
弟の放牧地に行くと、まずは、ボス的存在のフィエールマン牡馬が、近付いて来ました。
ジャッカルのお尻が、遠くに見えます。
人懐こくて、人間大好きだけど、個性派ぞろいの男友達が、ちょっと苦手。
そこは、兄と全然違います。
みんながいなくなると、すぐ来て、遊び始める、控えめなやんちゃっこ。
来年には、彼も尾花栗毛となっているでしょうか。
5月22日、東京9レースで、父モーリスの4歳牡馬、アールバロンが勝利!
3勝目となり、準オープン入りを果たしました。
この日、中京8レースでは、父トーホウジャッカルの4歳牡馬、トーホウディアスが、1番人気に支持されながら、2着に惜敗。
悔しさいっぱいだっただけに、応援には力が入りました。
実は、この2頭、互いに最初の友達です。
4年前の4月、アールバロンの1週間後に生まれたのが、トーホウディアスでした。
5月中旬、初めて、一緒に放牧すると・・・。
まずは、天真爛漫な性格のディアスが、バロンに接近。
すると、当時、臆病だったバロンは、口をパクパクさせながら、逃げていきました。
何度も、接近を試みる、ディアス。
お母さんに、「何やってるの!危ない。行くわよ!」とうながされ、しぶしぶ、その場をあとに。
でも、遊びたくて仕方のないディアス。
母の見ていないすきに駆け出すと、バロン親子の周りをくるっと一周。
「ねえねえ、遊ぼうよー」
何度か近付いているうちに、バロンもやっと・・・。
と思ったら、くるり。
2週間後、タンポポが綿毛になっても、状況はあまり変わらず。
「何しに来たの?」
すぐにやって来るのは、ディアス。
隣の放牧地にいた、1歳牝馬たちもやって来ます。
右の栗毛が、現5歳牝馬、クリノプレミアム。
ディアスは、お尻を向けて、「ねえ、ここ、掻いて」と、アピール。
そんな自由なディアスを、遠くから見つめているのが、バロンでした。
「遊びたいんだけど、ちょっと怖いなぁ」
勇気を出して、とことこ。
「来た!」
と思ったら、ディアスがやって来て、そそくさ。
お母さんのそばが、一番安全なのです。
幼い頃、慎重派だったアールバロン。
あれから、ちょうど4年。
一段一段、階段を上り、世代をリードする存在に。
充実の4歳・5歳の時期を、仲間たちと共に、どう走り抜けてくれるのか、今後に注目です。
3勝目となり、準オープン入りを果たしました。
この日、中京8レースでは、父トーホウジャッカルの4歳牡馬、トーホウディアスが、1番人気に支持されながら、2着に惜敗。
悔しさいっぱいだっただけに、応援には力が入りました。
実は、この2頭、互いに最初の友達です。
4年前の4月、アールバロンの1週間後に生まれたのが、トーホウディアスでした。
5月中旬、初めて、一緒に放牧すると・・・。
まずは、天真爛漫な性格のディアスが、バロンに接近。
すると、当時、臆病だったバロンは、口をパクパクさせながら、逃げていきました。
何度も、接近を試みる、ディアス。
お母さんに、「何やってるの!危ない。行くわよ!」とうながされ、しぶしぶ、その場をあとに。
でも、遊びたくて仕方のないディアス。
母の見ていないすきに駆け出すと、バロン親子の周りをくるっと一周。
「ねえねえ、遊ぼうよー」
何度か近付いているうちに、バロンもやっと・・・。
と思ったら、くるり。
2週間後、タンポポが綿毛になっても、状況はあまり変わらず。
「何しに来たの?」
すぐにやって来るのは、ディアス。
隣の放牧地にいた、1歳牝馬たちもやって来ます。
右の栗毛が、現5歳牝馬、クリノプレミアム。
ディアスは、お尻を向けて、「ねえ、ここ、掻いて」と、アピール。
そんな自由なディアスを、遠くから見つめているのが、バロンでした。
「遊びたいんだけど、ちょっと怖いなぁ」
勇気を出して、とことこ。
「来た!」
と思ったら、ディアスがやって来て、そそくさ。
お母さんのそばが、一番安全なのです。
幼い頃、慎重派だったアールバロン。
あれから、ちょうど4年。
一段一段、階段を上り、世代をリードする存在に。
充実の4歳・5歳の時期を、仲間たちと共に、どう走り抜けてくれるのか、今後に注目です。
9月11日、中山7レースで、父モーリスの3歳牡馬、アールバロンが勝利!
新馬戦以来の勝ち星は、デビューと同じ中山の芝1800mでした。
早め先頭に立つと、追って来る1番人気馬を、振り切っての辛勝。
いつものごとく、最後の直線は、大声が出てしまいました。
彼が生まれたのは、3年前の4月5日。
忙しくてブログに載せていなかった、誕生後の様子を、今日はやっと紹介できます。
夜11時半頃の出産でした。
母はベテランですが、前年、仔馬と共に移動してきたので、うちでは初めての出産。
すぐに仔馬をなめる優しい母でした。
元気な男の仔。
翌日、左目が、逆さまつ毛であることが判明し、獣医さんに処置をしてもらいます。
生後3日目のパドック。
医療用のホッチキスで、まぶたがとめられ、痛々しい表情でした。
特徴のある顔。
大あくび。
お母さんに、ちょっといたずら。
生後2週間のパドックです。
またまた、大あくび。
モーリスらしい体型の仔でした。
放牧地に出ると、ちょっと緊張。
でも、興味津々。
物音や人の動きにとても敏感なところがありましたが、慣れると平気。
タンポポの咲く頃には、
まぶたの傷跡もすっかり良くなって、いい顔に。
3年経って、凛々しくなった、今日の姿。
メンコを外した顔を想像しながら、テレビを観ていました。
新馬戦以来の勝ち星は、デビューと同じ中山の芝1800mでした。
早め先頭に立つと、追って来る1番人気馬を、振り切っての辛勝。
いつものごとく、最後の直線は、大声が出てしまいました。
彼が生まれたのは、3年前の4月5日。
忙しくてブログに載せていなかった、誕生後の様子を、今日はやっと紹介できます。
夜11時半頃の出産でした。
母はベテランですが、前年、仔馬と共に移動してきたので、うちでは初めての出産。
すぐに仔馬をなめる優しい母でした。
元気な男の仔。
翌日、左目が、逆さまつ毛であることが判明し、獣医さんに処置をしてもらいます。
生後3日目のパドック。
医療用のホッチキスで、まぶたがとめられ、痛々しい表情でした。
特徴のある顔。
大あくび。
お母さんに、ちょっといたずら。
生後2週間のパドックです。
またまた、大あくび。
モーリスらしい体型の仔でした。
放牧地に出ると、ちょっと緊張。
でも、興味津々。
物音や人の動きにとても敏感なところがありましたが、慣れると平気。
タンポポの咲く頃には、
まぶたの傷跡もすっかり良くなって、いい顔に。
3年経って、凛々しくなった、今日の姿。
メンコを外した顔を想像しながら、テレビを観ていました。
関連タグ : モーリス,
2月28日日曜日、阪神2レースで、父ミッキーアイルの3歳牡馬、ミッキークイックが勝利。
新馬戦3着からの2戦目で、初勝利をおさめました。
生まれたのは、3年前の5月13日。
暖かい季節に生まれたので、夜でも裏の戸が半分開いています。
外は、一面の緑。
1週間後には、放牧地に出て、お母さんと一緒に競走をしていました。
青鹿毛のすっきりとした馬体。
遅生まれの仲間たちと、10月に離乳しましたが、それほど騒がず、落ち着いていました。
幼馴染は、みんな女の仔だったため、11月に牡馬の第二グループへ。
その1頭が、先日の水仙賞3着のアールバロン。
もう1頭が、先週初勝利を決めたトーホウディアス。
どちらも、すぐ仲間にいれてくれましたが、彼らより1ヵ月生まれが遅いクイックは、遠慮がち。
気心知れた2頭に気を使い、少し寂しそうに見えましたが・・・。
生まれてから1年が経つ頃には、体も心も大きく成長し、ディアスに喧嘩を売るほどに。
セリ上場のために、アールバロンが移動すると、3月生まれの牡馬たちと合流。
そこでも、やんちゃぶりを発揮。
9月末まで、毎日、楽しそうに動いていました。
一つ上の半姉は、デビューする前に、育成牧場で亡くなったとのこと。
母もクイックも何も知りませんが、彼女の分も生き、活躍してくれることを願っています。
新馬戦3着からの2戦目で、初勝利をおさめました。
生まれたのは、3年前の5月13日。
暖かい季節に生まれたので、夜でも裏の戸が半分開いています。
外は、一面の緑。
1週間後には、放牧地に出て、お母さんと一緒に競走をしていました。
青鹿毛のすっきりとした馬体。
遅生まれの仲間たちと、10月に離乳しましたが、それほど騒がず、落ち着いていました。
幼馴染は、みんな女の仔だったため、11月に牡馬の第二グループへ。
その1頭が、先日の水仙賞3着のアールバロン。
もう1頭が、先週初勝利を決めたトーホウディアス。
どちらも、すぐ仲間にいれてくれましたが、彼らより1ヵ月生まれが遅いクイックは、遠慮がち。
気心知れた2頭に気を使い、少し寂しそうに見えましたが・・・。
生まれてから1年が経つ頃には、体も心も大きく成長し、ディアスに喧嘩を売るほどに。
セリ上場のために、アールバロンが移動すると、3月生まれの牡馬たちと合流。
そこでも、やんちゃぶりを発揮。
9月末まで、毎日、楽しそうに動いていました。
一つ上の半姉は、デビューする前に、育成牧場で亡くなったとのこと。
母もクイックも何も知りませんが、彼女の分も生き、活躍してくれることを願っています。
関連タグ : ミッキーアイル,