『春画先生』新宿ピカデリー9 | ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
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『春画先生』新宿ピカデリー9

◆『春画先生』新宿ピカデリー9

▲先生と弟子。

五つ星評価で【★★★。癖の映画。】
春画を愛する風変わりな「春画先生(内野聖陽)」に弟子入りを進められて、飛び込んでしまった弓子(北香那)は春画と春画先生に振り回される。内野聖陽、北香那、柄本佑、安達祐実、白川和子などなどみな濃厚な味噌みたいなメンツが交わるごとに関係性を変えていく。エロいはエロいのだけど、そんなに気持ちよくはならなかった。中の登場人物と「癖」が違うのだろう。関係性が変わるのは面白いが、そのベクトルの説得力が薄い気がする。いや、自分の「癖」と合わないから薄い気がしてしまうのか。
コントラストで言うと、よく見るとエロ以外に文化が凝縮されている春画と、春画界隈で変なセックスに耽溺するぶざまな人間と、が好対象。でも、このセックスが「愛」と言うよりは「癖」なのが、映画としてはそんなにそそらない。「愛」を成就させたいのに「癖」に阻まれるような方がドラマとして盛り上がると思うのだが、みんな簡単に、その「癖」に相乗りしてしまう。みな「セックス」が軽くないか? それが当世風か? そして「春画」は文化的に素晴らしいのは分かったが、情念としては薄げ。何か伝わってこない。個人的には息が苦しくなるくらいチンコが興奮するかのような、バリカタバチクソ濃厚な春画が見たかった。

『春画先生』が恥ずかしそうに全身を見せないタイトル面白くて可愛くて好き。

【銭】
ピカデリー前回有料入場割引1400円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
春画先生@映画.com

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春画先生

“春画先生”こと芳賀一郎は、妻に先立たれ世捨て人のように春画研究に没頭していた。 芳賀から春画鑑賞を学ぶことになった春野弓子は、春画の奥深い魅力に心を奪われ、芳賀にも恋心を抱くようになる。 芳賀が執筆する「春画大全」担当の編集者・辻村俊介や、芳賀の亡き妻の姉・藤村一葉の登場によって、弓子は“覚醒”してゆくのだった…。 偏愛コメディ。 ≪この世界に、一目ぼれ。≫ R-15

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Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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