『ヒットマン・ロイヤー』『不思議の国の数学者』『テリファー 終わらない惨劇』『アキはハルとご飯を食べたい』シネマート新宿1,2,1,1
- Date
- 2023/08/30/Wed 00:16
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
新宿シネマートで4本。シネマート番組選びが暴れん坊な感じで好き。どっちかというと今回は暴れすぎて零れ落ちたみたいな4本になってしまった。
◆『ヒットマン・ロイヤー』シネマート新宿1
▲主人公が狩野英孝的な夜の街っぽさがある。『テリファー』のアート・クラウンにもどこかちょっと似てるかもしれない(そらあかんやろ)。
五つ星評価で【★★ゆるいけどふわふわではないアクション】
法律事務所の筆頭弁護士が幕末の人斬りの地を受け継ぐ殺人者。
「筆頭ヒットマン」だな。
アクションが『国岡』や『ベイビーわるきゅーれ』見てるからか凡庸に見えてしょうがない。主役の黒ずくめ長髪兄さんホストっぽい空気。裁判をあれで勝つのはつまらん。
◆『不思議の国の数学者』シネマート新宿2
▲「正解よりも大切なことがある。」って、地味だけどいいコピーだ。
五つ星評価で【★★★★チェ・ミンシク渋い】
タイトルはそうじゃないだろうと思うが、話は王道でよい。
用務員さんがノーベル賞取りそうな天才というのは「舐めてた奴がとんでもない奴だった」の数学バージョン。チェ・ミンシク演じるこの数学者の「受験勉強(ただ回答を得る為だけの方法)は教えない。数学(回答を得る為の考え方)は教える」と言う理念が素晴らしい。もちろん、この理念は進学校の方針に反するので、数学者の弟子である主人公の少年は学校からスポイルされそうになる。それが正しい理念に裏打ちされて勝利するのは甘いかもしれないが、よきよき。私も方法論で解く数学にドップリ浸かってる人間だが、何故それがそうなのかは知ってたら楽しいだろうと思う。でも、学生時代にそこでゆっくり時間を使っていると、あまり良い人生を送れない、と言う日本の実情では他を考えづらいのは悲しい事だ。
チェ・ミンシクのちゃんと肉体労働者っぽく骨太に見える身体が説得力を上げている。
◆『テリファー 終わらない惨劇』シネマート新宿1
▲「照り焼きファースト・キッチン」的な何か。
五つ星評価で【★★一作目の方が全然好き】
一作目が当たって製作費も跳ね上がり、ダンチに好きな事ができるようになったらしく、悪乗りはいいにせよ、単純になげーよと思う。138分はないわ。そして、話が分からん。あのアート・クラウン女の子は好きは好きだけど、何者? ちゃんと一作毎に完結して作ってほしい。それはこの映画に限らんけど。
アート・クラウンの殺しや傷めつける腕は技量が上がったが、単に肉体損壊の強度が上がっただけとも言える。その強度を果てしなく上げることは可能だが、そうするとその惨状はリアルを損なっていく。バランス難しいな。
◆『アキはハルとご飯を食べたい』シネマート新宿1
▲かーいらしい。
五つ星評価で【★★共感できず】
元はBLマンガらしいのだが未読。
極端につまらない感じではないのだが、アキとハルの関係がBLであるだろうに、その部分にきっちり踏み込まないので、ただの友人にしては違和感あるような空気感が強くて、一見さんとしては見てて頭がバグる。そこいらが乗れなかった理由だと思う。
【銭】
ヒットマン・ロイヤー:テアトル会員割引で1300円。
不思議の国の数学者:テアトル会員割引+曜日割引で1100円。
テリファー 終わらない惨劇:テアトル会員割引で1300円。
アキはハルとご飯を食べたい:テアトル会員割引+曜日割引で1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・ヒットマン・ロイヤー@映画.com
・不思議の国の数学者@映画.com
・テリファー 終わらない惨劇@映画.com
・アキはハルとご飯を食べたい@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
・テリファー 終わらない惨劇@ノラネコの呑んでみるシネマ
▼関連記事。
・テリファー(前作)@死屍累々映画日記・第二章
◆『ヒットマン・ロイヤー』シネマート新宿1
▲主人公が狩野英孝的な夜の街っぽさがある。『テリファー』のアート・クラウンにもどこかちょっと似てるかもしれない(そらあかんやろ)。
五つ星評価で【★★ゆるいけどふわふわではないアクション】
法律事務所の筆頭弁護士が幕末の人斬りの地を受け継ぐ殺人者。
「筆頭ヒットマン」だな。
アクションが『国岡』や『ベイビーわるきゅーれ』見てるからか凡庸に見えてしょうがない。主役の黒ずくめ長髪兄さんホストっぽい空気。裁判をあれで勝つのはつまらん。
◆『不思議の国の数学者』シネマート新宿2
▲「正解よりも大切なことがある。」って、地味だけどいいコピーだ。
五つ星評価で【★★★★チェ・ミンシク渋い】
タイトルはそうじゃないだろうと思うが、話は王道でよい。
用務員さんがノーベル賞取りそうな天才というのは「舐めてた奴がとんでもない奴だった」の数学バージョン。チェ・ミンシク演じるこの数学者の「受験勉強(ただ回答を得る為だけの方法)は教えない。数学(回答を得る為の考え方)は教える」と言う理念が素晴らしい。もちろん、この理念は進学校の方針に反するので、数学者の弟子である主人公の少年は学校からスポイルされそうになる。それが正しい理念に裏打ちされて勝利するのは甘いかもしれないが、よきよき。私も方法論で解く数学にドップリ浸かってる人間だが、何故それがそうなのかは知ってたら楽しいだろうと思う。でも、学生時代にそこでゆっくり時間を使っていると、あまり良い人生を送れない、と言う日本の実情では他を考えづらいのは悲しい事だ。
チェ・ミンシクのちゃんと肉体労働者っぽく骨太に見える身体が説得力を上げている。
◆『テリファー 終わらない惨劇』シネマート新宿1
▲「照り焼きファースト・キッチン」的な何か。
五つ星評価で【★★一作目の方が全然好き】
一作目が当たって製作費も跳ね上がり、ダンチに好きな事ができるようになったらしく、悪乗りはいいにせよ、単純になげーよと思う。138分はないわ。そして、話が分からん。あのアート・クラウン女の子は好きは好きだけど、何者? ちゃんと一作毎に完結して作ってほしい。それはこの映画に限らんけど。
アート・クラウンの殺しや傷めつける腕は技量が上がったが、単に肉体損壊の強度が上がっただけとも言える。その強度を果てしなく上げることは可能だが、そうするとその惨状はリアルを損なっていく。バランス難しいな。
◆『アキはハルとご飯を食べたい』シネマート新宿1
▲かーいらしい。
五つ星評価で【★★共感できず】
元はBLマンガらしいのだが未読。
極端につまらない感じではないのだが、アキとハルの関係がBLであるだろうに、その部分にきっちり踏み込まないので、ただの友人にしては違和感あるような空気感が強くて、一見さんとしては見てて頭がバグる。そこいらが乗れなかった理由だと思う。
【銭】
ヒットマン・ロイヤー:テアトル会員割引で1300円。
不思議の国の数学者:テアトル会員割引+曜日割引で1100円。
テリファー 終わらない惨劇:テアトル会員割引で1300円。
アキはハルとご飯を食べたい:テアトル会員割引+曜日割引で1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・ヒットマン・ロイヤー@映画.com
・不思議の国の数学者@映画.com
・テリファー 終わらない惨劇@映画.com
・アキはハルとご飯を食べたい@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
・テリファー 終わらない惨劇@ノラネコの呑んでみるシネマ
▼関連記事。
・テリファー(前作)@死屍累々映画日記・第二章