2023年08月 | Page 1 | ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
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『ヒットマン・ロイヤー』『不思議の国の数学者』『テリファー 終わらない惨劇』『アキはハルとご飯を食べたい』シネマート新宿1,2,1,1

新宿シネマートで4本。シネマート番組選びが暴れん坊な感じで好き。どっちかというと今回は暴れすぎて零れ落ちたみたいな4本になってしまった。

◆『ヒットマン・ロイヤー』シネマート新宿1

▲主人公が狩野英孝的な夜の街っぽさがある。『テリファー』のアート・クラウンにもどこかちょっと似てるかもしれない(そらあかんやろ)。

五つ星評価で【★★ゆるいけどふわふわではないアクション】
法律事務所の筆頭弁護士が幕末の人斬りの地を受け継ぐ殺人者。
「筆頭ヒットマン」だな。
アクションが『国岡』『ベイビーわるきゅーれ』見てるからか凡庸に見えてしょうがない。主役の黒ずくめ長髪兄さんホストっぽい空気。裁判をあれで勝つのはつまらん。


◆『不思議の国の数学者』シネマート新宿2

▲「正解よりも大切なことがある。」って、地味だけどいいコピーだ。

五つ星評価で【★★★★チェ・ミンシク渋い】
タイトルはそうじゃないだろうと思うが、話は王道でよい。
用務員さんがノーベル賞取りそうな天才というのは「舐めてた奴がとんでもない奴だった」の数学バージョン。チェ・ミンシク演じるこの数学者の「受験勉強(ただ回答を得る為だけの方法)は教えない。数学(回答を得る為の考え方)は教える」と言う理念が素晴らしい。もちろん、この理念は進学校の方針に反するので、数学者の弟子である主人公の少年は学校からスポイルされそうになる。それが正しい理念に裏打ちされて勝利するのは甘いかもしれないが、よきよき。私も方法論で解く数学にドップリ浸かってる人間だが、何故それがそうなのかは知ってたら楽しいだろうと思う。でも、学生時代にそこでゆっくり時間を使っていると、あまり良い人生を送れない、と言う日本の実情では他を考えづらいのは悲しい事だ。
チェ・ミンシクのちゃんと肉体労働者っぽく骨太に見える身体が説得力を上げている。


◆『テリファー 終わらない惨劇』シネマート新宿1

▲「照り焼きファースト・キッチン」的な何か。

五つ星評価で【★★一作目の方が全然好き】
一作目が当たって製作費も跳ね上がり、ダンチに好きな事ができるようになったらしく、悪乗りはいいにせよ、単純になげーよと思う。138分はないわ。そして、話が分からん。あのアート・クラウン女の子は好きは好きだけど、何者? ちゃんと一作毎に完結して作ってほしい。それはこの映画に限らんけど。
アート・クラウンの殺しや傷めつける腕は技量が上がったが、単に肉体損壊の強度が上がっただけとも言える。その強度を果てしなく上げることは可能だが、そうするとその惨状はリアルを損なっていく。バランス難しいな。


◆『アキはハルとご飯を食べたい』シネマート新宿1

▲かーいらしい。

五つ星評価で【★★共感できず】
元はBLマンガらしいのだが未読。
極端につまらない感じではないのだが、アキとハルの関係がBLであるだろうに、その部分にきっちり踏み込まないので、ただの友人にしては違和感あるような空気感が強くて、一見さんとしては見てて頭がバグる。そこいらが乗れなかった理由だと思う。


【銭】
ヒットマン・ロイヤー:テアトル会員割引で1300円。
不思議の国の数学者:テアトル会員割引+曜日割引で1100円。
テリファー 終わらない惨劇:テアトル会員割引で1300円。
アキはハルとご飯を食べたい:テアトル会員割引+曜日割引で1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
ヒットマン・ロイヤー@映画.com
不思議の国の数学者@映画.com
テリファー 終わらない惨劇@映画.com
アキはハルとご飯を食べたい@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
テリファー 終わらない惨劇@ノラネコの呑んでみるシネマ
▼関連記事。
テリファー(前作)@死屍累々映画日記・第二章

パソコンの故障と回復

経緯

8月18日金曜深夜にブログ更新用のパソコンが
 電源ボタンを押してもうんともすんとも言わなくなる。
 正確には「ジッ」と単音出して停止。リセットボタン無効。
8月19日土曜に購入元の保守に電話かけて修理依頼。
8月20日日曜に修理のため宅急便が自宅に来てくれて引き取り。
8月23日水曜に保証書無効、有償修理の連絡を受け呆然とする。
 装置内部に液体付着の形跡を確認し、という事で、
 その場合は有無を言わさず有償になるらしい。
 それ、あんたんとこの商品の生活防水が未熟って事
 じゃないのかみたいな煩悶を抱えつつ(水に落としたりしてない)、
 修理に踏み切った。修理代金101904円。
 購入代金とほぼ同額なので気が狂いそうだったが、
 修理キャンセルして6000円強の手数料を払うのも断念。
 パソコンとか新しく買うの機械音痴だからしんどい。
 ネットで修理依頼の線で回答。
 101904円の内訳
  MB-メインボード 38670円
  INTELラベル 200円×2
  アッパーカバー 6740円
  インストールSSD 29830円
  技術料金 17000円
 これが正しいかどうかは全く分からん。
8月24日木曜修理開始、及び、修理終了のフラグがネットに立つ。
 但し、INTELラベル一枚が部品取寄中になっているので
 本当に修理終了とは思っていなかった。
8月25日金曜に配達されるが不在。
 INTELラベル一枚は部品取寄中のままだ。
 おいおい素人相手に杜撰な事するなよ。
8月26日土曜再配達されて受取。
8月29日火曜放置していたパソコンを開封し再インストールやら何やら。
 めんどくさいが新品を買ってゼロからよりは楽か?
 (まず新品を買う事がストレスだからそこはよかろう)
 セキュリティソフトが購入時の契約対象だったかどうかが
 購入時の資料にないので分からなかったが、そのまま稼働してるようなので
 大丈夫そうだ。個人的には無線LANとして機能するようワイファイ繋ぎなおすとか、
 グーグルクローム最優先にしようとするとエッヂが何回も
 「それでいいんですか?」と聞いてくるのがウザかった。

とりあえず、今日からブログ復帰です。
元々そんなに更新ゆっくり目なんですが、またよろしく。

PS  INTELラベルいまだ部品取寄中である(2023/8/29現在)。
PS2 購入した時の金額が101800円。
 修理費用のほうが104円高くついた。

『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』シネクイント2

◆『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』シネクイント2

▲役付き4人の前後左右にいるオタ達が果てしなくリアル。

五つ星評価で【★★★★感心】
原作のマンガ、それを元にしたドラマは未読未鑑賞。
感心したのは女子の扱い方。7人組地下アイドル、ライバルの3人組、主人公、主人公の妹分、主人公の会社の同僚、ここまでがメインキャラクターでの女子(あとマネージメント側に一人いるがこれは枠として女子でなくても成り立つ)。多い。多いよ。そして、マンガだとこれらをちゃんと描き分けなければいけないが、実写でもそれはある意味同じ、混同して誰が誰だかでは困る。そして、これら全員がみなちゃんと納得のできる形で美人ないしは不快感を与えない好感度を持っていなくてはいけない。キャスティングされた人はみな芸能人だから(そら素人やないやろ)、みなそれぞれ美人オーラがあるのだけど、アイドル側はちゃんとアイドとしてのオーラを持ち、一般人はそれを凌駕しない感じの親しさに溢れてなくてはいけない。この配分が絶妙だった。一般人もみな好感度の高い美人がキャスティングされているが、決してアイドルとして並び立つ感じではない。役としてちゃんと生きているという事だろう。主演の松村沙友里はオーラ出まくりで、やはり一番の美人だろうが、常に推しに対して「デレっ」とさせる事で、美人オーラをちゃんと打ち消している。
にしても7人は多いだろ。そしてメンバーカラー「ピンク」の子がいるのに「サーモンピンク」の子も配置するって頭が膿んでるとしか思えない。
「サーモンピンク」の子は一人だけ独特な空気感。あっ、他の子はアイドルなので通常モードが笑顔だけど、彼女は基本、歯を見せないでいるのだな。

ラスト商店街でのリベンジイベント。ステージにアイドル、そのアイドルを囲む形でオタ。ここまでがエキストラも含めた演者。みんな「マスク」を付けずに新型コロナウィルスがやって来なかった延長上の歴史を生きてる。そして、オタからステージを見たり、ステージからオタを見る時に、その対角線上だったり延長上にエキストラではない普通の人が見切れてしまう。そういうの別に普通にある事なのだが、彼らはみな、マスクを着用している。画面の中に見えない境界が存在する。ちょっと不思議な感じだった。

松村沙友里の明るいバカみたいな昭和感が良い。そういうのは貴重。

オタ代表のジャンボたかおの裏表ない善人っぷりも良い。疲れてるな、俺。ジャンボたかおみたいな男を恋愛対象として好きそうな男はいそうだけど、恋愛対象として好きそうな女子を思い描きづらい所に、この世の地獄があるのだと思う。


【銭】
水曜シネクイント、サービスデーで1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ@映画.com

『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』ユナイテッドシネマ豊洲4

◆『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』ユナイテッドシネマ豊洲4

▲『サンダ対ガイラ』スケールで登場人物が全員この大きさだったらおもろい。

五つ星評価で【★★★★★こんな映画大好きで恥ずかしい!】
まっすぐすぎる救命医鈴木亮平が自分の命そっちのけで緊急救命に向かうが、それを上回る事態に約2時間オロオロしまくるのを映画館観客一同ハラハラホロホロしながら温かく見守るという、大衆芸能の行きつく先、未来形の何つーか、下品に味が濃いけどチーズのように洗練された味噌みたいな映画。なので、物語としての破綻を問うてはならない。話を盛り上げる為には、話の破綻はあえて見逃さないと。だって、その方が面白くなるのだから。
私は正月に一挙再放送していたTVを半分くらい見ていたので、多分、直前に流したスペシャルドラマから出演の佐野勇斗とジェシー以外の登場人物の背景は分かっていたのだが、登場人物が多いので初見観客にはちょっとキツいかもしれない。でもまあ、大丈夫な気もする。人数は多いがあまり極端にセオリーを外れた過去、宇宙人に浚われて以来、軟体動物が苦手、みたいな人物はいないので。
相変わらず筋肉泣き虫鈴木亮平の無茶ぶりなリアリティーが素晴らしい。こんな筋肉で全てを解決するみたいなブラック・ジャックありえないだろうと思わせない鈴木亮平のキャスティングが作品世界を成り立たせてる。必要以上に有能で冷静な彼が動揺する時は観客も合わせて動揺する。あー便利。しかし、120%死んでしまうような現場に嬉々として飛び込んでいくので、彼よりも彼の上司の方が普通に考えたら可哀そうだと思う。
要潤が鈴木亮平に毒されて単純いい奴死んでも他人は死なさない野郎なのだが、朝ドラ「らんまん」みたいに、功名心に溺れてもらいたい気もする。しかし、要潤も懐深いなあ。と言うより、この役は懐浅くても出来る様な役だな。
杏ちゃんが鈴木亮平のライバル医師。たいへん厭味ったらしいセリフなどを予告編でバンバン流しているが、基本、鈴木亮平と同じ血が流れているので、徐々に鈴木亮平に寄っていく。この辺はキャスティング上から最後まで悪役のままでは終わるまいと思っていたがその通り。本当に鈴木亮平のアンチテーゼを作るなら、「最高の医療技術を持ちながら人命救助には鼻くそほどの興味もない」みたいな人物像になるから、それはそれで無理な話だ。
いやまあ、でも、面白かった。


【銭】
会員ポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室@映画.com

高熱発生

2023年8月7日月曜日の元ツイッターXさんから引用すると、

土曜に39度の熱が出て日曜にインフルとコロナどはない事が分かった。薬で熱抑えて勤務中。

原因不明の高熱を出してました。以下、経緯。

8月5日土曜朝、36度8分くらいで熱っぽいが、外気温が高いからだろうと通勤。外気温に合わせて体温も上がる。流石変温動物。普通に作業を終わらせて、鼻水が滝のように(比喩表現であり本当に滝のように鼻水が出たら死ぬ)出るので、映画的な寄り道はせずに帰宅。家に帰って熱を計ったら38度台になってる。ヤバい。だが、高熱の自覚症状はない。これはコロナかと思い、とりあえず近隣で調べてもらえる医者をネットで探す。徒歩5分圏内にある。持ってるじゃん、俺。そうこうしているうちに39度に突入。熱はちょくちょく測ってしまう。他に病気に対してやる事がないから。味覚落ちてない事がコロナじゃないと言う心の支え。

8月6日日曜朝7時、近くの病院のネットよーいどん予約に負けて13番に。熱はいったん下がって37度。だがしかし、日曜診断やってもらえる町医者はありがたい。「高熱」である事を病院に8時45分くらいに電話。病院側に緊張が走る事が電話を通じてでも分かる。番号13番とか開業9時とか無視してすぐ来いと言われる。すぐ行く。普通に他の患者に出来る限り接触させないと言う配慮だろう。病院に着く。まだ客はゼロ人。看護婦さんだらけで、何かの間違いでアラブの油田王の財産が手元に入るなら、こういう専門の風俗を作る。基本的に何も触らないように腫れもの扱いで奥の個室まで。外に向けてドアが開いていてサーキュレーター回ってるとても喚起のいい部屋に通されて問診票を描く。「暑くてすいません」と言われるが、ちょっと寒いくらい。実は、医者の先生が渋滞に巻き込まれ到着に時間が掛かる事が分かり、40分ほど自宅に戻ってはと促される。やる事ないからそうさせてもらって、又、ボッチ部屋へ戻ってくる。診察する。鼻の中に針金みたいの入れられてコロナでもインフルでもない事が判明。これが判明した時点で通常の診察室に移される。病因は何?と言うとそれは明確には分からんらしい。でも、大雑把には身体を悪くする雑菌を体内に入れたのだろうという事で抗生物質を処方される。抗生物質そのものとアンチ抗生物質。抗生物質その物のみだと、雑菌だけでなく全てを滅ぼしてしまうから抑えが必要であるらしい。何それ怖い。コーヒーにミルク入れるようなもんか。このセットを毎食後バッチリ七日分。それとは別に頭痛痛み止め解熱剤合わせた奴を5回分。薬飲んで一日寝てる。

8月7日月曜。解熱剤で37度くらいまで熱を抑えて通勤。人手が必要な朝シフトをこなす。13時で希望早退。翌日火曜は公休日。翌々日水曜日はシフト上、早退が可能なので、できるだけここ三日で短期で直したい。ともかく温かくして寝る。汗をかく。他が分からん。薬の合間で熱が38度8分まで上がる。不安。

8月8日火曜。熱38度台。不安になってネットで薬を検索。即効性ではないらしく、それで逆にちょっと安心。少しずつ燃料投下し、最終的には有無を言わさず近辺を制圧する的な攻め方をするらしい。敵にしたくない。年老いた母に再度病院に行けと言われるが、薬はすぐ効く訳でない事をタテにして断る。

8月9日水曜。熱37度2分で出勤。13時で希望早退。午後、鼻水は変わらないが熱はぐんぐん下がる。37度台から36度とかへ。結果が伴うのは良い。嬉しい。

8月10日木曜。熱35度2分で出勤。17時までフルタイム出勤。熱は下がるが病状に変化がないのは本当に治っているの?このまま熱だけぐんぐん減ってお仕舞じゃないよね。

8月11日金曜祝日。熱35度5分で出勤。まだ確かに風邪ではある。病状も改善されてない。でもまあ、もう少し待ってみるか的な気分。13時半早退。

ここまでで一回UPして、薬が終わるまで徐々に書き足していって終わりにします。

8月12日土曜。熱36度5分で出勤。普通に仕事はできるが鼻と喉はまだダメな状態存続。13時半早退。

8月13日日曜。普通に休日熱36度0分。鼻はかなり乾いてきたし、喉もいがらっぽいんだが納まってきたように感じる。日曜の朝で処方箋は終了、ここから市販薬に移行。まあ、自分目分量的にかなり大丈夫そう。グツバイ高熱。

『グリーンバレット』『最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ大阪編 蘇る金のドラゴン・なにわアサシンの逆襲』『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

阪元裕吾で未レビュー3本。

◆『グリーンバレット』シネ・リーブル池袋2

▲てんこ盛り(決してチンコ盛りではない)

五つ星評価で【★★★★国岡快調】
ツイッターでの最初の感想(↓)

おおお。ラストに向かってエモさが増す展開に萌える。タイトル出る瞬間がかっけー。国岡が呑み込んだ話は何なんだろう。国岡アクリルキーホルダーが劇場で売り切れてたの草(笑)。

ミスマガジンの女の子全員を殺し屋候補としてキャスティング、みんなダメダメで、ダメダメなので後半あがる。国岡自身の見せ場は勿論だが、女の子一人一人にも見せ場を用意してあげるのがとても優しい。


◆『最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ大阪編 蘇る金のドラゴン・なにわアサシンの逆襲』シネマロサ1

▲とは言え、アクションは本気だから燃える。

五つ星評価で【★★乗れなかった】
まあ何つーかタイトル長いわ。もう覚えとらん。


◆『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』新宿ピカデリー4

▲最下層側。

五つ星評価で【★★★★★超ノリノリ】
ツイッターでの最初の感想(↓)

内容ねーんだけど無茶苦茶おもろい。ジョン・ウィックより断然こっちが好み。


相変わらずダラダラしてて、普通の事が出来ない二人だが、今回は敵役が驚くべきことにスケールダウン(普通そんな事しないでしょ)。彼女たちの座を奪おうとする新人の殺し屋で、彼女達以上に生き方が不器用。この底辺決戦が泣ける。どちらが勝っても悲しい話だ。もちろん主人公が勝つのだが。「みんな幸せになりました」みたいな逃げ方をせず、決着を付けたのは偉い。


【銭】
グリーンバレット:テアトル会員券割引1300円。
最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ大阪編 蘇る金のドラゴン・なにわアサシンの逆襲:シネマロサ水曜割引1100円。
ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー:ピカデリー前回有料入場割引で1300円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
グリーンバレット@映画.com
最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ大阪編 蘇る金のドラゴン・なにわアサシンの逆襲@映画.com
ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー@ノラネコの呑んで観るシネマ
▼関連記事。
阪元裕吾関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章

『虎鮫島脱出』『河上の別荘』『最後の一人』『血涙の志士』『四人の復讐』『ハリケーン』『ドクター・ブル』『世界は動く』『ウィリーが凱旋するとき』『贅沢は素敵だ』『密会』

旧作囲みで10本。

◆『虎鮫島脱出』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★みんないい人好きじゃん】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1936年、白黒、97分、初見、ジョン・フォード監督作品。
リンカーン暗殺事件の犯人を看病したために、事件の共犯として捕らえられた男の囚人島での辛い生活とその名誉回復。後半の「そうだろそうだろ、いい人、苦しめやがって」感の競り上がりが強い。みんないい人が好き。


◆『河上の別荘』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★記憶にございません】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1930年、白黒、85分、初見、ジョン・フォード監督作品。
河上の別荘は刑務所であり、『必殺仕置人』の天神の小六みたいに有力な受刑者が好き勝手に外に出て、外の善人が詐欺に苦しんだりするのを防いだりして、最後は刑務所内の野球大会で大活躍みたいないかれた筋書きなのだが、全く覚えていない。もういい歳ではあるのだが、まだこの映画を見るには早かったみたいだ。


◆『最後の一人』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★熱いダチョウ倶楽部展開が見られるが、おでんは関係ない】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1930年、白黒、74分、初見、ジョン・フォード監督作品。
潜水艦乗り奇譚。
A「最後の一人は死ななければならない。誰がやる」
B「俺だ」
C「俺だ」
A「俺がやる」
BC「どうぞどうぞ」
みたいなダチョウ倶楽部展開が見られる。


◆『血涙の志士』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★おんまさんはいい】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1928年、白黒無声、71分、ブログを見ると2回目らしいが初見の記憶なし、ジョン・フォード監督作品。
親の勧めで恋人がいるのにクズ男と結婚してしまうヒロイン。最初からそんなん上手く行く筈ないだろ感抜群で、勿論、上手く行かない。元の恋人と復縁が分かっていてもクズ男を見てるのが割と苦痛。


◆『四人の復讐』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★四人も息子がいるなんて絶倫。母親がいないんだよなあ】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1938年、白黒、86分、初見、ジョン・フォード監督作品。
四人兄弟が殺された父の汚名を晴らすために駆け回る。最終的に黒幕らしき人物が浮かび上がってくるのだが、それは次男の恋人の父親。四人はその黒幕らしき人物に会って尋ねる。「あなたが犯人ですか?」。いや、そんな直接的な。4人いるとそれぞれ観客が自分に合った推しを見つけられそうだが、『一人息子の復讐』でも、脚本を練ればいけそう。四人それぞれを活躍させないといけないから話が浅いのに取っ散らかった気がする。


◆『ハリケーン』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★ハリケーン!】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1956年、白黒、79分、初見、ジョン・フォード監督作品。
ハリケーン描写に鬼気迫るものがある。
人種と宗教・政治の対立などは融通通せよとしか思わんが、通せない所がドラマを生むのだからしょうがないか。


◆『ドクター・ブル』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★頑張れウィル・ロジャーズ】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1937年、白黒、110分、初見、ジョン・フォード監督作品。
『プリースト判事』のウィル・ロジャーズが今度は医者になって、下町の世話を焼きまくる。一生懸命仕事をしてもゴシップに掻き消され、正当に評価されないのが身につまされる。社会から評価されづらい毒舌の立派な善人という役どころがウィル・ロジャーズに合っている。


◆『世界は動く』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★スケールでけえな】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1934年、白黒、105分、初見、ジョン・フォード監督作品。
アメリカ、フランス、ドイツ、イギリスを拠点とする事業家一族の愛と闘いの日々。第一次世界大戦から世界恐慌を経て、第二次世界大戦の手前まで。スケールで絵画、登場人物が多くてちょっと置いていかれた。


◆『ウィリーが凱旋するとき』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★★むちゃくちゃおもろい】
特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」の1プログラム。
1950年、白黒、83分、初見、ジョン・フォード監督作品。
前半が鬱、後半が躁。どっちも振り幅が広すぎて話の展開がムチャクチャで、それがたまらん。面白い。
『博士の異常な愛情』のキングコング少佐の曲が掛かるのが嬉しい。


◆『贅沢は素敵だ』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★素敵らしいよ】
特集「初期ドン・シーゲルと修業時代」の1プログラム。
1952年、白黒、80分、初見、ドン・シーゲル監督作品。
登場人物がみな腹に一物抱えてるような映画は頭が悪いから苦手。


◆『密会』神保町シアター
五つ星評価で【★★★★★きゃーサスペンス】
特集「サスペンスな女たち」の1プログラム。
1959年、白黒、72分、初見、中平康監督作品。
ツイッターでの最初の感想(↓)

あーおもしれえ。いざとなると女の方がずぶとい。ラストの畳み掛けが超スタイリッシュ。女中の頭悪そうな感じも凄い。野良犬いい仕事。小田急線梅ヶ丘の四番ホームというのが今となっては謎。

あと、ラストちょっととだけ出てくる基本、話の筋に関係しない老婆が妙に禍々しくて怖い。
密会する教授夫人とその教え子の男子生徒。彼らは密会現場に乗り付けてきたタクシーの運転所が客に殺される現場に出会う。目撃事実を明らかにすれば、密会がばれてしまう。ノイローゼのように警察に駆け込みたがる男子生徒を夫人はなだめるのだが。
すぶとく利己的だが魅力的でもある婦人を桂木洋子が好演。
ラスト5秒まで気が抜けない素晴らしい映画。


【銭】
虎鮫島脱出:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
河上の別荘:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
最後の一人:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
血涙の志士:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
四人の復讐:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
ハリケーン:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
ドクター・ブル:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
世界は動く:シネマヴェーラ渋谷一般料金1200円-会員割引400円。
ウィリーが凱旋するとき:シネマヴェーラ有料入場9ポイントを使用した無料入場。
贅沢は素敵だ:シネマヴェーラ渋谷一般料金1300円-会員割引400円。
密会:神保町シアター一般入場料金1300円。

シネマヴェーラ渋谷が特集「二十一世紀のジョン・フォード PartⅢ」を最後に値上げ、無料入場時のポイント回数が変わる事が分かってポイントを使いまくった。一般料金1200円→1300円。無料入場時のポイント回数9ポイント→10ポイント。

▼作品の概要はこの辺り見てください。
虎鮫島脱獄@映画.com
河上の別荘@映画.com
最後の一人 潜航艇哀話@映画.com
血涙の志士@映画.com
四人の復讐@映画.com
ハリケーン(1937)@映画.com
世界は進む@映画.com
密会(1959)@映画.com

『虎鮫島脱出』は映画.com内では『虎鮫島脱獄』というタイトルで表記。
『世界は動く』は映画.com内では『世界は進む』というタイトルで表記。
『ドクター・ブル』、『ウィリーが凱旋するとき』『贅沢は素敵だ』は@映画.comに作品情報なし。
▼関連記事。
血涙の志士(初見)@死屍累々映画日記・第二章

『サマーウォーズ』ユナイテッドシネマ豊洲5

◆『サマーウォーズ』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲ヒロイン枠の女の子の服がすげーシンプル。

五つ星評価で【★★★★★物語に没入する面白さ】
特集「夏に観たぃアニメーション映画特集」の1プログラム。
2009年、カラー、114分、二回目、細田守監督作品。
おもれーのなんの。
ありえそーなラインで、ありえない事を描く。それも見た事のないような角度で描く。そして、観客に与えられる感情の緩急が素晴らしい。主人公、女の子、女の子の祖母、女の子の初恋のおじさん、ネット対戦する女の子の従弟。これが主要5人で、後はガヤ扱い。但し、ムチャクチャ設定が細かいガヤ。このガヤがちゃんと描き分けられているけど、観客からは個人個人ではなく、「家族集団」という大きな単位に変換され、ストレスなく見れるのが素晴らしい。消防士や救命士や自衛隊の兄ちゃん達なんて、誰が誰だか分からないけど、それはそれでどうでもいいし、女の子の親世代も容姿は違えど集団的には全部パックで動くのが親切。
女の子が整っていて可愛いんだけど、作画がそこに注力する訳でもなく、「どっちかって言うと美人」程度に描かれているの好感度上がる。また、主人公らしくない声がピッタリの神木隆之介のヘタレ振りもステキで絶妙だった。そして永井一郎がやっぱ永井一郎声でいいんである。聞いてて安心。


【銭】
企画特別料金1600円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
サマーウォーズ@映画.com
▼関連記事。
サマーウォーズ(初見)@死屍累々映画日記・第二章
サマーウォーズ(初見時プレ)@死屍累々映画日記・第二章
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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