『世の中にたえて桜のなかりせば』『フェルナンド・ボテロ』『劇場版ラジエーションハウス』『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』『大怪獣のあとしまつ』
- Date
- 2022/07/31/Sun 15:05
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
未レビュー感想五つライトに(と言いながらなかなかライトにできひんなあ~)。
◆『世の中にたえて桜のなかりせば』シネマ・ロサ1
▲JKとじさまに同じ服を着せるのはどこかしら無理がある。
五つ星評価で【★★★主演の姉ちゃんがそんなに好みでない】
宝田明さんの遺作。妙に作り込まれたジャケットがダンディーではあるけど、牙を抜かれた着ぐるみテイストみたいでもある。とっても着せられちゃった感はあるが、宝田明自身がプロデューサーなのでイヤイヤでもなさそう。徳井優が何かやっぱり目を引く妙な役だった。韓国映画『パイプライン』のナ課長みたいな役だけど犯罪とは無関係。関係あったらもっと面白かったかもだ。
◆『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』文化村ル・シネマ1
▲💛。
五つ星評価で【★★絵は分かった】
そーゆー絵だってのは分かった。何故とか、何をもってそれを継続してるのかと言う「謎」の部分に関するもっとも濃い話を寝過ごしてしまった気がする。評伝をインタビューで埋めるドキュメンタリーはプラスαがないと、自分的にはもうもたないのは、映画に対して申し訳ない限りだ。
◆『劇場版ラジエーションハウス』トーホーシネマズ渋谷5
▲集合写真。アリスちゃんM-8号っぽい。
五つ星評価で【★★★こういうのはこういうのでよか】
ドラマの設定一切言わないのは男らしい。まあ見てて類推できるから一見さんだけど問題ない。医師2人に技師8人って、そんなに技師いるのか? って、そこはドラマ作りの基本の部分で説明されてるのかもしれない。積もるドラマは分からんが俺なら広瀬アリスとイチャイチャしたい。肉感的で情深そうでよくね?(情も良いけど身体目当ての方が優先です)。本田翼はいつもの本田翼でお姫様みたいに可愛いし、ちゃんと仕事で悩んでいるのだけど、どこかグッと今一つ踏みこんでこない感じ。それは主役の窪田正孝が必要以上に感情を崩して弱音を見せるような演技をする対極として、ちゃんとしなければいけないのかもしれないけれど、役回り的には損な役回りだ。逆に本田翼がつまらない位置にいるから、広瀬アリスのウェットさが生きるのかもしれない。そんな事いったら理不尽に「不快」でしかない高嶋政宏の立ち位置が一番偉くなってしまうが、あれはもうパック商品みたいな演技だしなあ。こういう集団物だとちょっと劣った弟子系のコメディ・リリーフを据えるが、これが浜野謙太、八嶋智人の二枚看板になってたのは面白かった。どっちもメガネである。放射線技師にはメガネはこの二人だけ。メガネ差別かよ。ちなみにこの二人が師事する放射線医師が浅野和之、彼もメガネである。三人出てくるとほぼ脇にずれていく話になる。ほんとメガネ差別かよ。ちなみに医師でメガネを掛けてるのも彼一人。まあ、リアルにメガネ率あげるとキャラ分かりづらいというのはあるが、なんかメガネ野郎としてはちょっと憤るものがある。
仕事場の中にあまり偉く扱われない天才が一人ってのはまあ普通におもろいし、そこに三角関係ぶちこんだり、命の選択問題ぶちこんだり、警察連れてきたり、強欲な幕の内弁当みたいな映画。ただいろいろ詰まっているがどこか一つに重点が絞れていずフラットなので、こんなのTVでいいじゃんという意見も出やすそうだ。その通り。TVだし。でも、映画としてダメって言うほど今の映画が偉い訳でもない。
◆『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』新宿ピカデリー7
▲「ブリーフだ」って間違えると台無しになっちゃう奴。
五つ星評価で【★★★】みんなはるちゃんには甘い。監督お前もだ。まこちゃんの出番少ない。女性客しかいいひん。だ、誰。あの黒い女。はるちゃんに甘いのははるちゃんが主役だからしょうがないか。何はともあれ長い物語がきちんと終わりを迎えた事はめでたい事である。
◆『大怪獣のあとしまつ』新宿ピカデリー1
▲あっ、でも、このネタは好きです。
五つ星評価で【★★オタクとしては「おま、その程度か」としか言えない】
怪獣の死体どうするの? なんて昔から言われていた話だ。結論として、ずっと考えたり、話されていた以上の回答が提示されず、監督の持ち味である「グダグダ」が悪目立ちしてしまった。でも、三木聡監督って今まで作った映画がどれもこんなテイストなんで、監督自身は作品が炎上してしまった事を不思議に思ってると思う。じゃあ、今までのもちゃんと都度都度否定してくれよ、みたいな。問題は公開規模だ。公開規模がでかすぎて内容がキャッチーで話題先行で人が入りすぎた。その客層と映画が合わなかった。大衆は分かりやすい笑いじゃないとあかんのだ。そういう意味では「脚本・監督」を三木聡一人に担当させて、ダメ出しをしなかった東映のプロデューサーが一番の戦犯。映画に携わっていながら、映画を見る目がなかった。
はっきりいって私は三木聡の作風は昔から好きではない。でも、こういう「笑えない事を笑う」みたいなメタな笑いを細々とやっていくのなら、それはそれでいいと思っていた。よく言えば「味のある笑い」、悪く言えば「直接はおかしくない」。これだけで、大衆に挑んではいけない。それでもまだ、テレビはいい。表面上無償だから。劇場用映画はお金を払って見る。満足感が欲しくなる。多くの人にとって、それには不適な映画なのだ。なんか松本人志の映画みたいな。私自身は三木聡よりも怪獣に愛着を持っているので、自分のテリトリーに「こうこうこれは面白いでしょ」って大した考えのないコメディアンが闖入してきてしまった感じは甚だ不快だった。人が好きな物を茶化して笑いにするのなら、圧倒的な何かで捩じ伏せるくらいでないと納得できん。別にそうでなくても許す場合もある。それはそこに「愛」がある場合だ。怪獣への「愛」はなかろう、この映画に。自分は間口が広いから「SEX」があっても許す。それもないよなあ。
【銭】
『世の中にたえて桜のなかりせば』:シネマロサ水曜1100円均一。
『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』:ル・シネマ火曜1200円均一。
『劇場版ラジエーションハウス』:トーホーシネマズ火曜メンバーデー1200円。
『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』:松竹メンバーカード+ネット割引1200円。
『大怪獣のあとしまつ』:松竹メンバーカード6ポイントで無料入場。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・世の中にたえて桜のなかりせば@映画.com
・フェルナンド・ボテロ 豊満な人生@映画.com
・劇場版ラジエーションハウス@映画.com
・劇場版 Free! the Final Stroke 後編@映画.com
・大怪獣のあとしまつ@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
・大怪獣のあとしまつ@銀幕大帝
・大怪獣のあとしまつ@徒然なるままに
・大怪獣のあとしまつ@SGA屋物語紹介所
◆『世の中にたえて桜のなかりせば』シネマ・ロサ1
▲JKとじさまに同じ服を着せるのはどこかしら無理がある。
五つ星評価で【★★★主演の姉ちゃんがそんなに好みでない】
宝田明さんの遺作。妙に作り込まれたジャケットがダンディーではあるけど、牙を抜かれた着ぐるみテイストみたいでもある。とっても着せられちゃった感はあるが、宝田明自身がプロデューサーなのでイヤイヤでもなさそう。徳井優が何かやっぱり目を引く妙な役だった。韓国映画『パイプライン』のナ課長みたいな役だけど犯罪とは無関係。関係あったらもっと面白かったかもだ。
◆『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』文化村ル・シネマ1
▲💛。
五つ星評価で【★★絵は分かった】
そーゆー絵だってのは分かった。何故とか、何をもってそれを継続してるのかと言う「謎」の部分に関するもっとも濃い話を寝過ごしてしまった気がする。評伝をインタビューで埋めるドキュメンタリーはプラスαがないと、自分的にはもうもたないのは、映画に対して申し訳ない限りだ。
◆『劇場版ラジエーションハウス』トーホーシネマズ渋谷5
▲集合写真。アリスちゃんM-8号っぽい。
五つ星評価で【★★★こういうのはこういうのでよか】
ドラマの設定一切言わないのは男らしい。まあ見てて類推できるから一見さんだけど問題ない。医師2人に技師8人って、そんなに技師いるのか? って、そこはドラマ作りの基本の部分で説明されてるのかもしれない。積もるドラマは分からんが俺なら広瀬アリスとイチャイチャしたい。肉感的で情深そうでよくね?(情も良いけど身体目当ての方が優先です)。本田翼はいつもの本田翼でお姫様みたいに可愛いし、ちゃんと仕事で悩んでいるのだけど、どこかグッと今一つ踏みこんでこない感じ。それは主役の窪田正孝が必要以上に感情を崩して弱音を見せるような演技をする対極として、ちゃんとしなければいけないのかもしれないけれど、役回り的には損な役回りだ。逆に本田翼がつまらない位置にいるから、広瀬アリスのウェットさが生きるのかもしれない。そんな事いったら理不尽に「不快」でしかない高嶋政宏の立ち位置が一番偉くなってしまうが、あれはもうパック商品みたいな演技だしなあ。こういう集団物だとちょっと劣った弟子系のコメディ・リリーフを据えるが、これが浜野謙太、八嶋智人の二枚看板になってたのは面白かった。どっちもメガネである。放射線技師にはメガネはこの二人だけ。メガネ差別かよ。ちなみにこの二人が師事する放射線医師が浅野和之、彼もメガネである。三人出てくるとほぼ脇にずれていく話になる。ほんとメガネ差別かよ。ちなみに医師でメガネを掛けてるのも彼一人。まあ、リアルにメガネ率あげるとキャラ分かりづらいというのはあるが、なんかメガネ野郎としてはちょっと憤るものがある。
仕事場の中にあまり偉く扱われない天才が一人ってのはまあ普通におもろいし、そこに三角関係ぶちこんだり、命の選択問題ぶちこんだり、警察連れてきたり、強欲な幕の内弁当みたいな映画。ただいろいろ詰まっているがどこか一つに重点が絞れていずフラットなので、こんなのTVでいいじゃんという意見も出やすそうだ。その通り。TVだし。でも、映画としてダメって言うほど今の映画が偉い訳でもない。
◆『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』新宿ピカデリー7
▲「ブリーフだ」って間違えると台無しになっちゃう奴。
五つ星評価で【★★★】みんなはるちゃんには甘い。監督お前もだ。まこちゃんの出番少ない。女性客しかいいひん。だ、誰。あの黒い女。はるちゃんに甘いのははるちゃんが主役だからしょうがないか。何はともあれ長い物語がきちんと終わりを迎えた事はめでたい事である。
◆『大怪獣のあとしまつ』新宿ピカデリー1
▲あっ、でも、このネタは好きです。
五つ星評価で【★★オタクとしては「おま、その程度か」としか言えない】
怪獣の死体どうするの? なんて昔から言われていた話だ。結論として、ずっと考えたり、話されていた以上の回答が提示されず、監督の持ち味である「グダグダ」が悪目立ちしてしまった。でも、三木聡監督って今まで作った映画がどれもこんなテイストなんで、監督自身は作品が炎上してしまった事を不思議に思ってると思う。じゃあ、今までのもちゃんと都度都度否定してくれよ、みたいな。問題は公開規模だ。公開規模がでかすぎて内容がキャッチーで話題先行で人が入りすぎた。その客層と映画が合わなかった。大衆は分かりやすい笑いじゃないとあかんのだ。そういう意味では「脚本・監督」を三木聡一人に担当させて、ダメ出しをしなかった東映のプロデューサーが一番の戦犯。映画に携わっていながら、映画を見る目がなかった。
はっきりいって私は三木聡の作風は昔から好きではない。でも、こういう「笑えない事を笑う」みたいなメタな笑いを細々とやっていくのなら、それはそれでいいと思っていた。よく言えば「味のある笑い」、悪く言えば「直接はおかしくない」。これだけで、大衆に挑んではいけない。それでもまだ、テレビはいい。表面上無償だから。劇場用映画はお金を払って見る。満足感が欲しくなる。多くの人にとって、それには不適な映画なのだ。なんか松本人志の映画みたいな。私自身は三木聡よりも怪獣に愛着を持っているので、自分のテリトリーに「こうこうこれは面白いでしょ」って大した考えのないコメディアンが闖入してきてしまった感じは甚だ不快だった。人が好きな物を茶化して笑いにするのなら、圧倒的な何かで捩じ伏せるくらいでないと納得できん。別にそうでなくても許す場合もある。それはそこに「愛」がある場合だ。怪獣への「愛」はなかろう、この映画に。自分は間口が広いから「SEX」があっても許す。それもないよなあ。
【銭】
『世の中にたえて桜のなかりせば』:シネマロサ水曜1100円均一。
『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』:ル・シネマ火曜1200円均一。
『劇場版ラジエーションハウス』:トーホーシネマズ火曜メンバーデー1200円。
『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』:松竹メンバーカード+ネット割引1200円。
『大怪獣のあとしまつ』:松竹メンバーカード6ポイントで無料入場。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・世の中にたえて桜のなかりせば@映画.com
・フェルナンド・ボテロ 豊満な人生@映画.com
・劇場版ラジエーションハウス@映画.com
・劇場版 Free! the Final Stroke 後編@映画.com
・大怪獣のあとしまつ@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
・大怪獣のあとしまつ@銀幕大帝
・大怪獣のあとしまつ@徒然なるままに
・大怪獣のあとしまつ@SGA屋物語紹介所