2019年12月 | Page 1 | ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
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横浜光音座2で牛とカイマン201912-6-20191212

ちょっとグダグダしてるうちに随分、時が過ぎてしまった。って前に行った時と同じ状態じゃん。

◆『義父の指先 嫁の乳』
旧題◆『痴漢義父 息子の嫁と…』『義父と嫁 乳しぼり』
五つ星評価で【★★★ビックリカット】
中村方隆、麻木涼子主演、佐々木ユメカ出演 
後藤大輔脚本監督、2003年のピンク映画。

前に見た事あった。
冒頭のシーンがショックシーンだよなー。中々ないよ、こんなんの。
前回見た時は、ずいぶん真っ当に撮ってるという風に見えていたが、フィルムをデジタル素材に焼いたからか、妙に画面が暗く、8ミリ映像っぽい地味な映画になっていた。こんな四畳半テイストというか、東北テイストだったっけ?(確か舞台は南国である) 暗い話を暗い画面で見ちゃいかん。前回見た時のように、いい話に思えず。

「麻木涼子」って字画が「広末涼子」に似てるな。農家の嫁さんっぽい女優さんだったので、あまりそそられなかった。広末涼子が農家の嫁さんで牛の代わりに搾乳されて「もー」とか言ったら、絶対そそられると思う。
そう言えばNHKの朝ドラで広瀬すずが牧場で牛と戯れていて、広瀬すずが牛の代わりに搾乳されて「もー」とか言っても、絶対そそられると思うんだけど、そういうのとは別にドラマの中の牛が抜群に綺麗だった。いや、あれくらいが普通という感覚だったのだけど、この映画の中で搾乳対象になる牛はかなり汚れていて、牛糞とか身体にこびりついてたりする。それがちょっとイヤだったな。広末涼子や広瀬すずの身体に牛糞がこびりついてたら、それはそれで興奮すると思うけど。


◆『本番痴女 異常性欲』
旧題◆『貝満ひとみ 何でもいらっしゃい!』
五つ星評価で【★★うむ、カイマンさんだ】
貝満ひとみ主演、久須美欽一、平賀勘一出演 
浜野佐知監督、山崎邦紀脚本、1991年のピンク映画。

▲攻撃的な女、ひとみ。

ワニと寝たAV女優、貝満ひとみ。ピンク映画も一応、どんな素材でも一回は声を掛けてみるのね。淫婦として売ってたカイマンさんだが、映画の中では貞淑でうぶな若妻役(から徐々に淫乱に)。そして、あー、この人、適度に整った顔をしていて何か眉毛も太くて健康的。あまりエロい方面の顔じゃないんだと気づく。可愛らしいとか女らしいとかに振り分けられない人は商売として強い淫乱系とかエロの周辺に振り分けられてしまうのかもしれない。豊丸姉さんもそういうタイプだったし。
夫役は若かりし頃の久須美欽一。いい感じにいつも通りにダサい。植木等のサラリーマンドラマの隅の方に座ってそう。
平賀勘一のスワッピングクラブに誘われて、久須美欽一・貝満ひとみ夫婦、特に貝満奥様は淫乱に目覚めてしまう。淫乱に目覚めた奥様はスワッピングでも1対4プレイとか目覚ましいものがあるが、日々の生活の中で動物と戯れるシーンが撮られており、おそらくこの部分が映画としての売りである。ちなみに動物はリクガメくんと蛸の八ちゃん。
リクガメくんは興奮して頭部を舐められる。子供のおもちゃバギーくらいの大きさのリクガメだったので甲羅後部にまたがって、女性性器を甲羅にこすりつける。カメくんも難儀した事であろう。
蛸は生きてるか死んでるかよう分からん(茹でて赤くはなってなかった)二匹を身体に纏わせて「吸い付くー」と言って喘いでいた。蛸さんも生きていたのなら難儀した事であろう。ただ、蛸さんは見るからに食材だったので、あの後スタッフの宴会の花形になったんじゃないかとも思う。

牛と蛸と亀を映画館で同時に見る日なんてなかなかない。


◆『多感な制服 むっちり潤い肌』
五つ星評価で【★★ガン寝】
佐々木真由子主演、しじみ出演 
加藤義一監督、城定秀夫脚本。 2010年のピンク映画。
城定秀夫脚本でこれが目当てなのにガン寝。
年取って体調悪いとそんなんはようある。


【銭】
一般入場料金1260円(消費税10%アップ後20円値上げしたみたいだ)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
痴漢義父 息子の嫁と…@PG
多感な制服 むっちり潤い肌@PG
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
義父の指先 嫁の乳@横浜SANのブログ
貝満ひとみ 何でもいらっしゃい!@横浜SANのブログ
▼関連記事。
義父の指先 嫁の乳(1回目)@死屍累々映画日記・第二章

『台湾、街かどの人形劇』ユーロスペース1

◆『台湾、街かどの人形劇』ユーロスペース1

▲小さいものや細かい物に対する執着とも受け取れる作り込みが素晴らしい。

五つ星評価で【★★よう浸れんかった】
不思議だ。予告ではあんなに面白そうだったのに、観てると退屈この上もない(個人の感想です)。2分くらいに凝縮しないと面白さに辿り着けないという事か。確かに人形の身体が人間のようにシナを作る。あの表現力は凄い。早着替えみたいなテクニックもワクワクする。でも、ずっと見ていても、それは単品の技術としては素晴らしいけど、あまりドラマチックに話を後押ししない。後押しはあったけど、気が付かなかっただけか? 難儀やのう(多分、俺が)。


【銭】
ユーロスペース会員割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
台湾、街かどの人形劇@ぴあ映画生活

『三十四丁目の奇蹟』シネマチュプキ・タバタ

◆『三十四丁目の奇蹟』シネマチュプキ・タバタ
五つ星評価で【★★★★★傑作よのう】
サンタの実在が裁判で争われる映画。いったい何でそんな事にってのが、アレヨアレヨと話が進んでいく。
なるほど、サンタが「自分は雇われてサンタの仮装をしている男だ」と言えば常人だが、「自分は雇われている身ではあるが、正真正銘本物のサンタである」と言われたら、精神に障害を持っている人間であり、そんな男に子供に近しい職業を与えて危険はないのかという問題点が立ちあがるのね。理屈は分かったが世知辛い世の中だ。

サンタ本人、彼を助ける同居人の弁護士、決してサンタを信じようとしないデパート人事係長の娘、などみんななかなか良いキャスティングだが、サンタを見出す人事係長のみはちょっとケバすぎる気がする。

モブシーンの壮絶さはハリウッド全盛期の凄さを物語る。

あ、あと、見に行った日に、場内イスとイスの間に盲導犬がおとなしくしていた。シネマチュプキ・タバタはそんな映画館なのである。


【銭】
期限無期限のシネマ・チュプキの12回券を10000円で購入、8回目使用。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
三十四丁目の奇蹟@ぴあ映画生活

『天上人とアクト人 最後の戦い』EJアニメシアター

◆『天上人とアクト人 最後の戦い』EJアニメシアター

▲ポスター。

五つ星評価で【★★よう分からんかった】
京アニの劇場用映画第一作らしい(オリジナルにTVシリーズがあり、その編集版で、今回はデジタル化による公開という流れのようだ)。なので、腐ってもと言うか、腐る前から京アニ。キャラクターは凄く魅力的。流石に男にはそうは思わないが、女性キャラに対しては誰でも「抱いてやるぜ」と即、高圧的に思うくらい性的ポテンシャルが高い(単純に「可愛い」で良い)。
物語出だしの大風呂敷はとてもかっこよい。
いきなりクライマックスっぽく主人公の女の子が異世界に飛んでしまうのも、凄くばっさばっさと話を切ってるのだと思う。でも、外からちょっと覗かせてもらった立場から言わせてもらうと、天上人側の統治力や滅びゆく事情は分かっても、それを覆せる(もしくは中和できる)アクト人の力は何だかよく分からない。主人公達すら知らない力を観客が信じるに足る情報が整っていない。最終的に全て、よくは分からないが「やる気」で解決させられているのが気になる。そもそもアクト人が地上に落とされた人の末裔なのか、現人類の一部の人だけなのかすら情報を貰えないのだ。
おそらく編集版でないオリジナルを見れば納得できるのかもしれない。そういうのはダメよって作りを後の京アニさんは確立するのだけど、流石に最初の一本目では確立できてなかったというのは歴史なのかもしれない。


【銭】
テアトル会員割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
天上人とアクト人 最後の戦い@ぴあ映画生活

『東京干潟』『蟹の惑星』ポレポレ東中野

同日鑑賞2本をまとめてレビュー。

◆『東京干潟』ポレポレ東中野

▲『グレート・ハンティング2』で土地の風習によって大地とセックスする若者たちがカメラに撮られたが、それとは全く無関係の風景である。

五つ星評価で【★★★★映画を見ているとその人が好きになる】
多摩川の河口、干潟になる場所でシジミを取って生活するホームレス老人のドキュメンタリー。というと何か警戒してしまう。多分、「ホームレス」という語感から想像するイメージがあまり良くないのだろう。でも、見ると、彼のその居住まいや正しさに圧倒されて好きにならずにはいられない。ホームレスなのにショボショボしていない。マッチョなんである。自信のあるマッチョは正しい、いや、根拠はない、何となくというだけだ。金持ちではないし、映画内でも1文無しになるカットもあるが、そこは大事ではない。ちゃんと日々暮らしていき、彼が守ると決めた物を守っている。それが大事。
ホームレスで流れ着いて、シジミを取る生活に入ってから基本、彼はあまり変わってないのだと思う。やる事をやる。正しい事をだ。正しい事をやらない者がいれば叱責もする。映画を見てる分には彼はとても正しい生活を送っているのだが、世の中の「みんな」が彼を追い詰める。彼を追い詰めるのは、彼が叱責する相手先のない「みんな」なのだ。割とショックな幕の閉じ方で映画は終わるのだが、舞台挨拶に立った監督によれば、元気に暮らしていると言う事なので安心した。

つまり、何だ。ホームレスなんだけど正論を吐く男組塾長・江田島平八みたいな被写体なのだ。そら、映画として面白くもなろうよ。あ、あと凄い猫映画です


◆『蟹の惑星』ポレポレ東中野

▲蟹だねえ。

五つ星評価で【★★★★蟹の頭脳が高くなってついには人間世界を支配して最後に自由の女神がドーン!(違う)】
『東京干潟』と同じ監督による「干潟」を違う側面でとらえた映画。こっち側は蟹、蟹、蟹、蟹、蟹尽くしである。蟹はSF的でメカニカルで超かっけー。JOJOの泡のプロテクターが見れると言えば見れるぞ(違うけど)。あと、エラ呼吸のカニが大気中で活動できてる理由もビックリ。そんなんごくごく普通にSF的にセンス・オブ・ワンダーやないかい。SFマンガなどで海底や宇宙空間に活動する際、服を鎧装甲するようにして密閉活動するのではなく、身体の周辺にのみ空気の薄い皮膜(エア・バリア)を張ったりする着想がある。それである。蟹は自分の身体を水でコーティングする事によって水中同様に息をするのだ。なんてSF!

こっちの映画にも魅力的な老人が出てくる。市井の研究者で蟹を観察して15年。蟹の知識の宝庫。ウォーキング・蟹・エンサイクロペティア。多分、本職と戦わせてもいい勝負を見せてくれる男。この彼が物腰柔らかく実にジェントルである。外見がちょっと蛍雪次朗似であるが、本体の生臭い感じがない。一番の特徴を抜きにして似てるというのもどうか?いや、似てるけど。

小型種の蟹のハサミの部分にエサを見分けるための感覚器官があるかもしれない彼が取った実験が蟹のハサミにワサビを塗る事。効果覿面、蟹は活動停止になる。『東京干潟』の老人のシジミを取る鋭敏すぎる手にも付けてみるべきであろう。


【銭】
当日料金各1300円だが、セット割引2000円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
東京干潟@ぴあ映画生活
蟹の惑星@ぴあ映画生活

PS 蟹も蜆も「継続は力なり」と言う言葉が本当によく伝わってきました。

『ディリリとパリの時間旅行』『ぼくらの7日間戦争』『ツングースカ・バタフライ』

同日鑑賞3本をまとめてレビュー。

◆『ディリリとパリの時間旅行』シネマチュプキ・タバタ

▲仕事人のアジトになりそうな場所。

五つ星評価で【★動きがない話がない】
これは俺あかんわあ。実写背景とCGのリアルな人物キャラが出す、どのカットも絵画みたいな美しさと言うのは分かるが、それってアニメ作品でそんなに大事なパートではない。そこを第一に目指すなら、背景はそのままで、人物をアニメではなく、実写で撮った方が良いのじゃないかと思う。その方が人間独特の陰影が出るし、キャラクターに感情移入しやすくなる。それと話が退屈じゃないか? 誘拐団を探し出し、誘拐されている少女を開放する冒険談というワクワク感は全くない。何か当てずっぽうに歩いてたら敵の本拠地まで辿り着いてしまい、何となく少女たちも開放できました、みたいにしか見えない。これを撮り方や脚本を変えずに作るなら刈り込んで30分くらいでいいと思う(商業作品にはならないが)。
何でワクワク来ないのかと言うと、美術パート、音楽パートなどの舞台裏は除いて、普通に冒険談になってないからだと思う。何を考えているか分からない異国から来た感情移入しづらい主人公。彼女はその出自とは別に白いドレスを纏い、縄跳びをする。これは単に画面を華美にする為の装置であり、彼女の個性を損なわせてるような気がする。例えば、物凄くスタイリッシュなスーツを着たチョンマゲの日本人を見てるようなバツの悪さがある。副主人公の郵便配達少年もスマートなだけで、彼女のメンタリティー不足を補ってくれる訳でもなし。この映画の中で魅力がある人物と言ったら、その奇怪な欲望を現出させてる「男性至上主義団」くらいじゃないだろうか。彼等のやろうとしてる事は変で良い。映画的である。キャラクターに魅力がない事を書くだけでこんなに長くなってしまった。
話のテンポは悪い。ストーリー上の驚きとか少ないし、背景が一枚絵みたいな物が多いので、その前で演技させられるキャラクターは舞台の上の役者みたいだ。CGキャラクターを使っているからだろうが、大胆なデフォルメやアニメートもなく(寝ているうち二あったのならゴメン)、少女開放シーンなどは実現目的などを事前にちゃんと説明していないので、成り行き行き当たりバッタリに助けている風にしか見えずサスペンスが発生しえないでいる。

私個人、この映画で面白かったのは背景の際立たせ方、「男性至上主義団」の存在と目的、この二点のみに限る。

ちなみに「時間旅行」というタイトルだけどタイムマシンやタイムスリップとは全く関係ない話です。
「美しいベル・エポックのパリへの至福のタイムトリップ」という事らしい。ドラッグやってんのかよ、みたいな。つーか、あなたの目と耳はあなたの体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです。ってウルトラQかよ!


◆『ぼくらの7日間戦争』EJアニメシアター新宿

▲「このメンツで乱交してほしい」「そういう映画じゃないって」。

五つ星評価で【★★★普通のアニメである事の素晴らしさ】
お客が入っていない。
一週間経ってツイッターの有志に話を聞いてもみな観客数は籠城メンバーの7人以下であり、劇場側が彼等の心細さを味合わせるために8人目以降の入場者を断ってるのかと思った。超不入りである。つまり、これがナウシカで言うところの「火の7日間」である(違うだろ)。

でも、映画は面白くて良質。『ディリリとパリの時間旅行』の後だったからかムチャクチャ面白かった。

主人公は歴史オタク。片想いの少女の為に7日間の家出を計画する。そこで出会った最強の敵(違う違う)。歴史と言うより軍略知略に詳しい彼が家出先の石炭工場を要塞として立てこもる姿はちょっとヤン・ウェンリーを思わせる。じゃあ、タイ人の子供はユリアンか。するとラインハルト様は敵の参謀。上司は使えない貴族のデブっぽい。じゃあ、ジークフリード・キルヒアイスはあの第一秘書のハゲメガネか。いや、なかなか緩衝材みたいなポジションだから当たってるかも。

チラシでも顕著だが、TVでの番組宣伝も「北村匠海」「芳根京子」「宮沢りえ」推ししかしていない。つまり、もうこういう宣伝では映画は入らないんですよという生きた実例。

◆『ツングースカ・バタフライ』ユーロスペース1

▲心霊ものっぽいテイストのポスターだが、中身はゴリゴリアクション。

五つ星評価で【★★★普通に面白い。】
亜紗美の引退映画。何で引退するのかは知らないがとても勿体ない。
アクション映画は敵がゲスくて主役が強いだけで面白くなる。
絵が安いのは予算の関係でしょうがないか。
ずっと暴れ続ける主役の亜紗美は勿論よい。
敵の頭JONTEの振りきれた凶暴性、その手下、笠原竜司の説得力のある強さ、三枚目黒板七郎の程よい闇の人感。


【銭】
『ディリリとパリの時間旅行』:期限無期限のシネマ・チュプキの12回券を10000円で購入、7回目使用。
『ぼくらの7日間戦争』:テアトル会員割引料金1300円。
『ツングースカ・バタフライ』:ユーロスペース会員割引料金1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ディリリとパリの時間旅行@ぴあ映画生活
ぼくらの7日間戦争@ぴあ映画生活
ツングースカ・バタフライ-サキとマリの物語@映画生活

『イタリアンプリン』セブンイレブン


美味しいという噂だったので、「え、何、この小ささ」と戸惑いながらも買って食して見た。

こ、これは!

甘すぎない上品な味って奴か。
畜生っ! おらあ甘すぎる下品な味が好きだ。
プリンと言えばプリンだが、ごま豆腐と言えばごま豆腐っぽい。
俺はイタリアンにはなれない男だぜ!
だが、イタリアンだって俺にはなれないだろうぜ。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』109シネマズ木場8

◆『ジュマンジ/ネクスト・レベル』109シネマズ木場8

▲「このゲームを文字数で表わすとなぁ~んだ?」「十万字!」

五つ星評価で【★★★横に膨張】
前回のゲームクリアの上を行くハイパーステージかと思いきや、ゲームその物は前回よりずいぶん軽めに扱われてる。まあ、いいんだろ。本質はゲームじゃないんだから。前作が「自分と他人」というグループの中で「個」をどう活かしていくかという集団の中での「個」の話だったが、今回はその「個」が確認しあう「友情」の話。なので、分かりやすく、自分と他人の関係を見失ってしまった主人公と、その延長上にある、昔の決断によって友情に破綻を来たしてしまった祖父の代二人の友情の修復がテーマになる。多分、主人公が友情関係を拗らせ、上手く行かなくなってしまった未来を祖父達で暗示してるのだ。でも、テーマとしてはあまり良くない。それはみんな集まって「友達サイコー」って叫べばそれだけでミッションが完了してしまう達成感の低さにある。

このテーマを取りあげるが為に、都合よくゲーム「ジュマンジ」が矮小化されてしまったのは、出来上がりとしては納得できない部分である。
「ネクスト・レベル」と言うよりは「ボーナス・ステージ」くらいだろうか。その先に進むと言うより、単にやってなかったミニ・ゲームに手を出してしまったかのよう。
駝鳥とかマンドリルとか奥行きのある空間をCGで埋め尽くすのは楽しい(と言うより人間の村みたいな所でのゲーム進行は妙に退屈)。
ゲーム内に友達を助けに来た4人がマーサを除いてキャラが変わってるのは面白い遊び。ただ、これはやるなら最後までやり通してもらいたかった。そんないとも簡単に・・・・・・。そもそもゲームに呼びこまれるメンツもルールがないので爺二人を取り込むならせめて同室内にいさせるくらいの配慮が欲しかった。にしても、ロック様は今回も演技上手い。うん、爺さんだわ。

馬キャラはいいけど、何かのチャレンジ乗り越えたら喋れるようにすれば良かったのに。単に「馬」だけではキャラとして立たない。あとあっさり通過させてしまったが「居残り」はどんなもんか?

ドラム聞こえてくる効果が相変わらず「上がる」。


【銭】
109シネマズ火曜メンバーサービスデーで1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジュマンジ/ネクスト・レベル@ぴあ映画生活

マンガ『本日のバーガー 第1~2巻』才谷ウメタロウ、原作 花形怜、芳文社コミックスを読書する男ふじき

特定のオブジェクトを手掛かりに全ての揉め事を蘊蓄で解決してしまう「美味しんぼ」系マンガの末端の亜流。
で、オブジェクトは「ハンバーガー」である。ハンバーガーで、日本国内そうそうタネになるような話を引っ張ってくるのは難しいので、蘊蓄のネタ話は世界各地のバーガーの話になりがち。その事によって、揉め事客の求めるバーガーの味が海外起因の物になる確立が高い。ソウル・フードの話だったり、過去に食べたバーガーの再現の話だったりだが、どうも次から次へと海外のバーガーの蘊蓄に繋がるので、地方とか下町発の物語なのに客だけワールドワイドになってしまい、その辺たいそう嘘くさい。

一巻の終わりに出来試合のTV番組に呼ばれる話で二巻への引きを作り、二巻の終わりにかっての上司への不義理に対する恩返しにかっての会社に乗り組む主人公の姿で三巻への引きを作っている。マンガ作者のマンガ技術や知識がかなり豊富と見た。

『毎日がアルツハイマー2』『毎日がアルツハイマー・ザ・ファイナル』『アーリーマン』『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』『わたしに××しなさい!』

書きかけのレビューが訳わかんない古さになったので緊急放出(まだまだあるぞ)。

◆『毎日がアルツハイマー2』ポレポレ東中野

▲ポスター。映画よりライト。

五つ星評価で【★★★見たなあ】
前作が継承されてるな、と。
悪い出来事より良い出来事の方が多いので見ていて気が楽。


◆『毎日がアルツハイマー・ザ・ファイナル』シネマ・チュプキ・タバタ

▲ポスター。こっちも映画よりライト。

五つ星評価で【★★これも見たなあ】
どんどんアルツハイマーから離れてる気がしてならない。根っこの部分では「死とどう向き合っていくか」なので、繋がってなくもないのだが、何か絶妙なテクニックではぐらかされてる気もする。


◆『アーリーマン』ユナイテッドシネマ豊洲6

▲この系統の女子が誰かと言えば「りりこ女子」か。

五つ星評価で【★★★見たんだよなあ】
普通に面白いけどアードマンの新作だから自然期待度は上がってしまうので、そういう意味ではもう一発何か欲しかった。しかしアードマン、相変わらず男子キャラの方が萌えるくらい女子キャラが萌えないな。これだけ性的メタファーがなく、単に異性というだけのキャラが作れるってある意味凄い。


◆『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』渋谷TOEI②

▲デザイン的にエロいよなあ。

五つ星評価で【★★止せばいいのにまた見ちまった。】
アマゾンズ2回目。畜産される知的生命体とか、それがミノタウロスの皿のように肯定されるメンタリティとか面白いのだけど、結局、現状の打破が目の前の殴りあいにしか繋がらないのが退屈しちゃう原因だろう。『空飛ぶタイヤ』で長瀬が拳のみで全て解決するような物だから RT @fjk78dead


◆『わたしに××しなさい!』

▲かっけーポスター。

五つ星評価で【★★★★案外ぜんぜんおもろいじゃん】
何だこれ面白い好きだぞ。
玉城ティナの主人公の変さに引っ掻き回される王子と護衛と敵みたいな構成がなかなかよくできてる。


【銭】
『毎日がアルツハイマー2』:旧作鑑賞料金1000円均一。
『毎日がアルツハイマー・ザ・ファイナル』:期限無期限のシネマ・チュプキの12回券を10000円で購入、3回目使用。
『アーリーマン』:ユナイテッドシネマのポイント2ポイントを使って1000円で鑑賞。
『仮面ライダーアマゾンズ』:6回分東映株主券2000円をチケット屋で買って6回分のうち1回(5枚目)。
『わたしに××しなさい!』:4回分東映株主券2000円をチケット屋で買って4回分のうち1回(3,4枚目)。

▼作品詳細などはこちらでいいかな
毎日がアルツハイマー2~関口監督、イギリスへ行く編@ぴあ映画生活
毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル ~最期に死ぬ時。@ぴあ映画生活
アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~@ぴあ映画生活
仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判@ぴあ映画生活
わたしに××しなさい!@ぴあ映画生活
▼他のブログにTB付ける余裕がないわ。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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