My Hobby Life日記 ZB30J (ユーゴスラビア王国)無可動実銃
FC2ブログ

ZB30J (ユーゴスラビア王国)無可動実銃

2013. . 26
 今から20年前の1993年、チェコスロバキアが連邦を解消し、チェコ共和国とスロバキア共和国の両国はそれぞれの道を歩むことになりましたが、争いごとなく分離連邦を解消したことを各マスコミがビロード革命と呼んでました。個人的にはチェコスロバキアの響きがいいのだが・・・・・・・

チェコスロバキアというと、ZB26マシンガンや改良型のZB30などの活躍をみると、隣国のドイツやオーストリアなどと比べても銃器開発の能力の高さは負けてません。

そのZB26の改良型のZB30Jの無可動実銃がシカゴレジメンタルスさんにけっこうな数が入荷したので前から欲しかったモデルということもあり、即購入したのだが、10月頃からグリース落としのためWD-40をぶっかけて放置状態のため、部屋中WD-40のニオイがとれずファブリーズをさらにぶっかけるハメに・・・・・・(笑)
まぁ元々がほぼ未使用状態だったからそこまでぶっかけて置かなくてもよかったのだがねぇ。こりゃ~完全にクセですな。でも磨きあがったZB30Jはブルー色の美しい事!



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (1)
 ユーゴ製、ZB30J軽機関銃。左側面。
削り出しのボディーのブルーの深い色合いと、木ストの美しさに酒もススム。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (3)
 右側面。
ヴァクラブ・ホレック氏が開発したZB26の改良型。ユーゴ製ZB30J『J』はユーゴを表しているとのこと。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (2)
 当時のクラフトマンシップ魂を見せつけられるのが、このボディーの削り出し加工ときれいなブルー。まったく読めませんがこれセルビア語でしょうか?



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (4)
 アッパーレシーバー右側面には3b M37と刻印が入っている。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (5)
 ZB30Jのコッキング・ハンドル。
昔の月刊Gun誌、床井先生のWWⅡシリーズのZB26分解写真を見ると、コッキング・ハンドルはボルトと独立している。ここんところは溶接されている無可動銃では資料を見ながら想像の世界を楽しむしかない・・・・・
でも想像するのは好き・・・・・・・(笑)



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (6)
 改良型のZB30Jはこのようにコッキング・ハンドルが前方に折りたためるようになっている。折りたたむときのカッチン!カッチン!と鋼鉄の歯切れのよいクリック感がたまらん。亜鉛ダイキャストのモデルガンなどでは味わえないクリック感ですのぉ!



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (7)
 バットストックも未使用だけあってほとんどスレていない。大戦モノは通常はバットストックはまっ黒というのも多いのだが、これは美しい。時間がある時にでも木ストック用オイルでも塗りたくってあげよう。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (8)
 ショルダー・レストを引き起こした状態のZB30J軽機関銃。テッポーのことに興味のない人がこの写真をみたら、靴べらにみえるだろう?



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (11)
 レシーバー後方の上面には、ユーゴスラビア王国の国章とシリアルナンバー、そしてCS.ZBROJOVKA A.S BRNOの刻印がくっきりと入っている。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (9)
 ユーゴスラビア王国時代の国章。アップ画像。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (10)
 ちょっとクドイがもういっちょ! CS.ZBROJOVKA A.S BRNOの刻印のアップ画像。ほんとクドイ・・・・・・・



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (12)
 ZB30Jのキャリングハンドル。持ち運びにはこの状態。射撃時にはハンドルを引っ張り、横の位置にすることが可能。
こちらもキッチリと造られている。可動部分も鋼鉄の塊からの削り出しには惚れ惚れする。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (13)
 キャリングハンドルを引っ張り、横位置にすると射撃体勢モード。これってしっかり保持されて安定感ある。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (14)
 手の込んだ製造も当時は大変だったろうなぁ。このような放熱フィン構造のバレル。放熱効果が実際にはほとんどないようで、最近のマシンガンには採用されてませんが、当時の銃器類に多いこの形状が好きなんだなぁ。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (15)
 ZB30Jマシンガンの特徴的なのが、放熱フィンとヤスリのようなデザインのバレル。女性的なZB26の全て放熱フィン・バレルのフォルムと違って、これがまた質実剛健さをアップさせている。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (16)
 ZB26マシンガンと比べると長いフラッシュ・サプレッサー。これだけでイメージが全然変わってくるのよねぇ。しかし、このブルー色はいつ見てもたまらんのぉ!



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (17)
 ZBシリーズの中でも特徴的なもののひとつに、左側にデザインされたサイト。これって取扱に気をつけないと、左側面を下にしたり手荒く扱うと変形しそうだ。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (18)
 フロントサイトと同じように左側に位置するリアサイト。折りたたみコッキング・ハンドルと同様、これも実物を実際に作動させると鋼鉄のクリック感がたまらん。亜鉛ダイキャストの違い(あたり前だが)を感じる。
円形のハンドルの後側に射程の目盛りがついている。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (21)
 ZB30J軽機関銃のトリガーまわりのアップ画像。
グリップ上にあるセレクターは、写真の状態がセミオートで、真下がセーフ、トリガー側前方がフルオート。
んんっ・・・・レシーバーの溝、横一線に赤茶けたサビっぽいのが薄っすらと浮いとるなぁ。こりやぁWD40を、もうひと吹きするか!



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (22)
 トリガーはテンションなしのブーラブラ。まぁこれはしょうがない。しかし、こんな細くて貧弱そうに見えるトリガーでも実戦で耐えられたんだからすごい。現代のハンドガンのトリガーのほうがまだ太いよなぁ。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (27)
 ピストルグリップ底辺部分。ここんところはまだ手をつけてない。今度時間があるときにでもバラしてお掃除だな。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (26)
 バットストック底辺部分。ここもホントしっかりとした作りをしている。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (19)
 マガジンの装着というと一般的には下方からだが、ZB系は上方からマガジンを装着するのでサイトも含めて少し変わったデザインとなっているが、これが見ればみるほど美しく見えてくるんだよなぁ。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (20)
 マガジンハウジング上部には砂や泥などの混入を防ぐためだろう、このように前方からスライドさせられるようにフタが装備されているのだが、これが意外と薄くてユルユルなんだなぁ。ちょっとした衝撃でも大丈夫だろうか。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (25)
 レシーバー下方。エジェクションポートまわり。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (28)
 グリース漬けで拭きとるのに大変だったのがこちらロアレシーバー内部。きれいになりましたのぉ!
ご覧のとおりZB30Jのリコイル・スプリングはバットストック内に収められている。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (29)
 バットストック内に収められているリコイル・スプリングのテンションは、この先っちょがボルトキャリアーと接する。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (32)
 アッパーレシバー内部。
ボルトキャリアー部分に見えるグリース。何度もWD40をぶっかけても出てくる出てくる。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (31)
 ZB30Jのレシーバー内後端からの眺め。溶接されているためここんところは指をくわえて見るだけだが、ボルトキャリアーがスル~スル~っと抜けてくるのを想像をするだけでもヨダレが出てくる!



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (24)
 バイポッド取り付け基部まわり。大戦時モノだけあってキッチリしてますなぁ。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (23)
 バイポッドは5段階くらい調節が出来るようになっている。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (37)
 現代の軽機関銃と比べると大きいバイポッド、スパイク部分。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (34)
 ZB30Jのマガジン。側面。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (33)
 ほぼ未使用だけあってキレイだが、ここ最近はマガジンスプリングを全て除去されているのでテキトーなモデルガンのスプリングを代用するのだが、最近はそれももったいないのでちょっと恥ずかしいのだが、ハンガーなどの針金で代用している。(笑)



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (35)
 ちょっとクドイが、もういっちょ!マガジン。
レシーバー側のリリースキャッチ部分に引っかける突起部分のアップ。



ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (1)
ZB30J(ユーゴスラビア王国製)13.12.8 (3)
 二次大戦時にはチェコ機銃と称され、故障が少ない名器と言わしめたZB26軽機関銃。その改良型でユーゴスラビア王国が採用したZB30J機関銃は美しいの一言に尽きる。また、バレル半分が放熱フィンであと半分がヤスリのようなツートンデザインがこれまたいいのよねぇ。

 イギリスのブレン軽機関銃の基になったZB26やZB30軽機関銃。中国やユーゴスラビア、トルコ、スペイン、イラン、ブラジル、タイ等々・・・・・・いろんな国へ輸出あるいはライセンス生産されたZB系の軽機関銃はチェコスロバキアの銃器開発能力のレベルの高さをあらためて感じさせるモデルですなぁ。見ればみるほど、触ればさわるほど味わい深いテッポーでもある。

comment

哲也
ZB30J、凄くブルーが綺麗ですね!
銃=鉄+木というイメージを持っていますので、とても惹かれます。
集めるのは第二次世界大戦以降の銃と決めているのですが、写真を見てかなり欲しくなりました。我慢我慢・・・。
2013.12.30 14:49
ファイアーブルー
古いモデルですが、個人的に好きなデザインの軽機関銃です。哲也さんのおっしゃるように、鉄と木のコンビネーションが美しいですね。

以前は好きでもなかった古い時代のモデル、DP28やブローニングM1918A1(BAR)などにも惹かれるようになってきたこの頃です。古い時代のモデルの深いブルー色はいつ見ても飽きないですね。おススメの一丁です。

2014.01.01 12:02

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:https://fireblueweb.blog.fc2.com/tb.php/479-92912c74