レディ・プレイヤー1
Ready Player One
2018
アメリカ
スティーヴン・スピルバーグ 監督
アーネスト・クライン、ザック・ペン 脚本
アーネスト・クライン『ゲームウォーズ』原作
アラン・シルヴェストリ 音楽
本体/アバター
タイ・シェリダン、、、ウェイド・オーウェン・ワッツ / パーシヴァル
オリヴィア・クック、、、サマンサ・イヴリン・クック / アルテミス
ベン・メンデルソーン、、、ノーラン・ソレント(IOI社長)
リナ・ウェイス、、、ヘレン・ハリス / エイチ
T・J・ミラー、、、アイロック
サイモン・ペッグ、、、オグデン・モロー
マーク・ライランス、、、ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー / アノラック
フィリップ・チャオ、、、ゾウ / ショウ
森崎ウィン、、、トシロウ / ダイトウ
ハナ・ジョン=カーメン、、、フナーレ・ザンドー
ラルフ・アイネソン、、、リック
のっけのヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」からニューオーダーの「ブルーマンデー」など選曲が決まっている。
3Dアニメーションもとっても自然でなめらかで迫力充分。
” アイアン・ジャイアント”や”メカゴジラ”や”ガンダム”、”キングコング”が派手に暴れまくる。ガンダムにタイムリミットがあるのが不思議ではあったが、フィギュアの再現は見事。動きも申し分なかった。
2045年に地球は飛んでもなく荒廃していた。
ちょっと早過ぎだろう、という光景。もう現実に夢も希望もない、、、。
どうしょもないスラムで暮らしている主人公ウェイドだが、VR空間「オアシス」に逃避すれば、自分の成りたいものに成り、好きなように過ごせる。戦闘ゲームで荒稼ぎしたり。しかしそれで殺されたりすると、これまで集めたものが全てクリアされ初めからやり直しとなる。これは誰もショックらしい。
ほとんど全ての人が「オアシス」に依存して生きている。そちらが主体なのだ。こころはオアシスに。
このオアシス空間とそこで活躍する自分のアバターを操る現実の身体~本体との間を目まぐるしく行き来する映像がスリリングな緊張と臨場感を生む。
何故、バーチャル空間内で完結しないかというと、この物語は、主人公がその空間で5年間誰もが探し出せなかった創始者が隠した第一の鍵を見つけたことによる。
その為、この空間を自分たちが独占したいという野望を持つIOIという企業によって現実空間の生身の本体が狙われることになったのだ。こうしてバーチャル空間と現実空間の両方をまたがっての闘いがド派手に行われることになった。
ジェームズ・ハリデーによってシステムは構築され、彼の遺言で、オアシスにしこまれたゲームで3つの鍵を手に入れた者にはオアシスの所有権と5000億ドルの資産を受け渡すとあり、誰もがその鍵を血眼で探し求めているのだ。
ゲームの入り口は見つかったが幾ら挑んでも誰もが途中でリタイヤとなっていた。
ウェイドは、生前のハリデーについての深く細やかな情報~知識を収集し「ハリデー記念館」などで熱心にヴィデオを精査し研究を進めていた。結局、聞き逃してしまうような言葉の解釈が肝心なのだった。
IOIなどの大企業もその鍵を求めて、主人公たちと熾烈なバトルを繰り広げることとなる。
兎も角、映像はヘビーな3Dバトルゲーム空間と同等なものと謂えるか。
もう目まぐるしい、と言うかとてもわたしは目で追いきれない。
速くて激しいダイナミックな動きに着いて行くのが大変(笑。
この手のゲームをやり慣れている人にはとてもフィットする映像に違いない。
キャラクターも思いっきり個性豊かな者ばかりでアニメの利点を最大限に活かしている。
そしてアバターと本体との対比もとても面白い。
ヒロインはどちらも綺麗で鋭い女性であったが、その他は何とも言えないズレが愉しませてくれる。
ウェイドよりパーシヴァルの方がずっとイケメンであり、親友の巨漢メカ男は黒人女性である。仲間の鎧の武士のダイトウはスリムな日本人青年。忍者のショウは11歳の中国人少年というアバターからは想像もつかないものばかり。
アルテミスとサマンサは別として。
最後は収斂すべき形に収まり終わり。
特に拗らせる必要はないし、ハッピーエンドで良い噺だ。
愉しく観られた。
AmazonPrimeにて