シリア電子軍
まだ謎の部分の多い軍のようです。シリアのバッシャール・アサド大統領を支持する政府系ハッカー集団「Syrian Electronic Army」と名乗りますが、人によっては政権直属の軍ではなく民間の少数のグループであろうとか、まだ特定はできていない模様です。
「最近のシリアでの反乱についての事実が大幅にわい曲されていることに受け身でいられなかった」ということで西側メディアに対する怒りをもつ集団とみてよいようです。
その「シリア電子軍」という団体のやったこととは、
協定世界時の8月27日午後8時29分、米Twitterの多くの企業のDNSサーバレコードを改ざんしたそうです。それ以前にTwitter.comのドメインを乗っ取っていたのですね。まだ報道機関・企業対象の攻撃で、ユーザーdataには影響は及ばなかったそうですがやろうと思えば、それ以上のことも可能でしょう。ついでに著名人のアカウントもスピアフィッシングという偽装したフィッシング電子メールでハッキングしたそうですし。さらに偽ツイートでホワイトハウスを攻撃しオバマ大統領が負傷したと広め、株価を引き下げています。これなどはある意味、個人レベルのネット上の誹謗・中傷と地続き(形式上同じ)ものと言えます。
古代から戦争は情報戦争でしたが(トロイの木馬など)、戦場がWEB上(SNS)となると、われわれも当然傍観というわけにはいきません。勿論どこが攻撃を受けてもその影響は株価になど出てきますが、今回の件で戦争はかつての国対国(アメリカ、ロシア、中国、イラン、北朝鮮とサイバー攻撃が断続的に見られていますが)というレベルのみならず、国という枠を超え(経済ではとっくにそうですが)個人レベルで様々な層を巻き込み勃発する可能性も容易にかんがえられます。民族問題・宗教・思想レベルにおいては特に。
SEAの今回の攻撃のわれわれにとっての直接の影響としては、TwitterもFaceBookも認証プロセスなどのセキュリティーを上げてきますね。手続きが少し面倒になるはずです。
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