Emu’s blog

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よくある日記

「回想」

何度越えたって忘れてしまう命の連環が
日々に潜む陰鬱さに変わる

あの日干からびた生き物の叫びが
あの日切断された生き物の表情が
見えることなく僕らの糧に引き継がれている

逃れようと
一足踏みこんだ屋上の
突風は嘲笑いして
ほら足元のそれも君が選んだ命だといい
綿の枝は瞳の奥で揺れている

足はコンクリートのぬかるみに嵌って
じわじわ沈んでいく

このまま憂いに浸ることもできず
どうして日は差すのだろう

祈ることしかできなくなった僕は
生きる十字架を増やして
あの日砕けた沢蟹をようやく思い出した

夢の中で出られない迷宮、学校

私は今でも学生の頃の夢をよく見ている。そしていつも似たような展開になる。学校へ行こうとして忘れ物やトラブルが起こり、行けない夢。学校で次の授業に向けて教室を移動するのに、一人だけたどり着けない夢。何の暗示かよく分からないし、夢占いは興味もないけれど、どうして私はいつまで経っても学校から抜け出せないのだろう。もちろん仕事をしている夢も見るのだけど、夢の中では常に子どものままだ。人生の物語が学生の途中で切断されているため、精神的な成長が止まっているのかもしれない。

お茶の時間が好き

お茶といいながらコーヒーであることが多いのだけれど、とにかくほっとできる時間を午後につくることにしている。朝は豆を挽いてコーヒーを淹れるけれど、昼は活動しているため、専らインスタントコーヒーを飲む。説明書き通りの分量で作り、牛乳を加える。インスタントコーヒーには牛乳を絶対に入れることにしている。砂糖は気分で入れたり入れなかったりする。たまにキャラメルソースやココアを加えてスタバごっこをするのがお気に入り。

 

お金に余裕のあるときはハーブティーも買っていた。最近はあまり買えていない。ハーブティーブレンドの飲みやすいものを選ぶことが多いかも。

紅茶もたまに淹れる。チャイティーもスパイスから作る。冬場はキャラメルホットミルクも美味しい。キャラメルソースを砂糖から作り、牛乳と混ぜるだけだ。小鍋があればできるので気が向いたらつくっている。

 

今日はとうもろこし茶を淹れて飲んだ。ルピシアのとうもろこし茶が飲んだ中では一番美味しいのだけれど、入手しづらいので最近買った無印のものに移行中。でもルピシアがあったら迷わず買うと思う。

 

ごくたまに塩気のある飲み物が欲しくなるので、その時は梅昆布茶が活躍する。なかなか減らないので購入をためらうけど結局買っちゃうんですよね。

 

みんな普段どんな飲み物を飲んでいるのか知りたい。

白い壁とレンブラント

というフレーズから始まる歌があって、「このレンブラントの絵はきっと背景が黒だ」ということをふと思った。レンブラントの絵ってどれを見ても光の描き方がドラマティックで人物の奥行きがある感じがして、それらは印象派の絵に比べればもちろん暗いし、色数は少ないのに全然貧相な感じがしない。むしろ存在感があり、物語的に絵を読めるので「いつまでも眺めていた」歌の主人公に共感できる。

プレゼントは楽しい

秋っぽさのあるイヤリング

彼女が見えた。信号を渡った先にいる。信号は青になるまでかなりの時間がかかる。お互いどこを見たらいいか分からず、あちらこちらへ視線をやっていた。青になる。自ずと正面を互いに向いて笑顔で挨拶する。

 

目的の街へ向かう道中、ランチで何を食べたいのか結局彼女は言ってくれなかったので、彼女行きつけのオムライス屋さんに行きたいと私から話した。「なんでも合わせてくれる彼女」といえば聞こえは良いけれど、実際「なんでもいいよ」と毎回言われるのはしんどくて、この感覚はわりと多くの人と共有できそうな気がする。もちろん、彼女の悪いところとまでは思っていないけれど、何かを決めるとき必ず自分が決めなければいけない状況になるのはやっぱりモヤモヤする。そんな彼女とは20年以上の付き合いがある。

 

オムライス屋さんに入ると朗らかな笑顔のオーナーらしき女性が「久しぶりね!」と友達に声をかける。思っていた以上に仲が良くてオーナーと友達の人柄の良さみたいなものを感じる。初めて入店した私は疎外感をやや覚えながらこちらにも優しい眼差しを向けてくれるオーナーと目を合わせることなく軽く会釈するにとどまり、人見知りを遺憾なく発揮していた。

 

オーダーを済ませてすぐに女の子がぎこちない素振りで料理を運んできた。その様子にちょっとほっとしてしまう。予想以上に友達が常連だったせいか、急激に緊張をしていた私にとって同じように緊張している人を見つけるのはほんの少し救いだった。

 

サラダやスープの具材を箸で上手く掴むことができずに食べるのに苦戦していたけれど、オムライスはスプーンですくえる料理なので友達と会話しながら食べるのにちょうど良かった。人も少ないし適度に静かで環境的に苦手な空間ではない。味もオーナーの優しさを感じるような優しい味付けで良かった。どぎつくないやや小ぶりの明太子クリームオムライス。

 

緊張が解けてきた頃に食べ終わってしまった。最後にお店を出るときはオーナーときちんと目を合わせて「ごちそうさまでした」が言えた。心の中で自分をよしよしした。

 

いつものスタバに移動した。スタバで接客をしてくれた男性の店員さんも優しかった。でも最近のスタバはいつも混雑していてどことなく殺伐とした印象を受けてしまうカフェになってしまった。皆自分の世界に浸れるのが上手くて感心する。いつも頼んでいたような気がするメニューがなかったので、代わりに一番似ているものをくださいと、オーダーしたけれど飲み物自体はイマイチだった。けれど、そんなことはどうでもよかった。友達が笑って話しかけてくれるから。

 

飲み物を席に運んで一息ついてから私は小さな紙袋を渡した。頼まれたのがもう数か月も前のことで、友達自身忘れかけていたのだろう、「これは何?」と驚いていた。それから包みを開いた彼女はぱっと笑顔になり、「え、いいの?お代払ってないよ!え、くれるの?」と最高のリアクションをしてくれた。ハンドメイドのビーズ刺繍のイヤリング。私の手作りのアクセサリーだった。それからイヤリングの細部について尋ねてくれた。ここはどうなってるの、とか、ここ縫うの大変じゃないの、とか。あまりにも友達が喜んでくれるので私も嬉しくなっておしゃべりする。うん、そこを縫うのは結構硬くて力が要るの、手が痛くなることもあるけど頑張ったよ、と。大げさでもなく素直に最大級に喜んでくれる彼女が羨ましかった。多分私はこういう感情表現は苦手だった。素直じゃないわけではないけれど、喜びを言葉や表情に乗せるのがあまり得意でない。プレゼントをしたのは私だけれど、こちらこそ作らせてくれてありがとうという気持ちになった。

 

「友達に、周りの人にいっぱい宣伝するね!ありがとね!」と別れるときまでにこにこしている彼女の帰途につく足取りは軽かった。私もまた会おうねと言った後、スキップしたい気持ちで家に帰った。

 

2024.1.20

生き物の最期が気になる

石垣に生えた苔や蔓を取り除く作業をしていたら、オレンジ色と黒の縞々模様が目に入り、ぎょっとした。

 

「死んでるね」

 

私の側で作業していた母がいう。大きなスズメバチが石垣の植物の陰にとまった状態で動かなくなっていた。スズメバチの胴体は未だに綺麗な状態を保っていたし、肢もすべて揃っていて今にも動きそうなのに全く動かなかった。手袋をつけた手で払ってみるととてつもなく軽い感触で、そのまま地面にカサと落ちた。このスズメバチは寒さにやられたのだろうか。分からない。

 

ある日には猫が来て、作業の様子を眺めているようだった。祖母の家の近くに最近棲みついている猫だ。隣の家の人が餌をやっているらしい。放し飼いのような感じ。以前祖母の家にもたくさんの猫がいて餌を与えていたけれど、誰かが置いていた鼠用か何かの毒団子を猫たちが食べて皆いなくなってしまった。毒団子の例は特殊だが、元々野良猫である猫たちは、死に際には姿を消す。よく聞く話だし、実際そういう猫もいた。最近見かけるこの猫も、いなくなるときが来るのだろうと思うと胸が苦しくなる。このように姿を消した猫たちは一体どこへ行って最期を迎えているのだろう。気になる。

 

とここで、意外と人間以外の生き物の最期について知らないことに気づいた。誕生の場面はテレビや本で見たような気がするけれど、死ぬときはどうしているんだろう。検索してみたい気持ちはあるものの、なんだか怖くてやらずにいる。

 

2024.1.11

こそうじをしたいけれどいつも大掃除になる

よく調べてはいないが、まめに少しずつ掃除をすることを「こそうじ」というらしい。こそうじをしたいと思いながら、人を招かなければ掃除をしないといういつもの体たらくで人が来る数日前に大掃除をしている。

 

掃除の仕方が基本的に分かっていないため、何か良いサイトはないかと探した結果、「こそうじ」というサイトを見つけた。チェックリストがあったので早速活用させてもらっている。自分が普段見逃している掃除ポイントが分かるので嬉しい。毎週するリストと月1するリストとあって大変使いやすい。さらに年末の大掃除チェックリストもあり来月も活躍しそうな予感。

 

自分のあれこれを管理しようとするのが好きだ。「しようとする」のがポイントで、それは万能感ゆえのものでなく、管理できないと分かっているからこそ挑戦したくなるようだ。最近は余裕をもって計画しても、さまざまなイレギュラーによって計画が破綻することに些か愉快な心持ちになってきた。

 

モチベーションを保つためにはクリアできるゴールを設定するのが良いようだけれど、自分の場合ゴール設定が下手すぎるのか、心身の調子によってそれが邪魔されることが多いせいか、クリアできないことが多い。しかし、破綻してもそこからやり直せるだけの意欲が湧くようになってきた。成果としては△だと思うし、全く計画通りにはいかない生活で要改善のままではあるけれど、日々は思った以上に楽しくて良いのかもしれない。

 

こそうじ – 掃除から始まるシンプルで丁寧な暮らし – 1日1個、毎日小さくそうじする「こそうじ」で心地よい暮らしを