2019年最後の仕事は地元
江ノ電の取材。某新聞紙上での特集記事で
江ノ電の初冬らしい風景が欲しいとのことで、数日かけて行ってきました。
江ノ電の顔と言うべき305編成を富士山バックに撮影。冬晴れだったけど富士山の周辺に雲が多く、何度かトライした中での一枚。当初はこの写真が使われる予定でした。。
掲載される某新聞は冬の荒々しい日本海側地域。読者に穏やかな海を見せたいとのことだったので、相模湾を見渡せる俯瞰ポイントにて撮影。結果この写真が新聞紙上一面に大きく掲載していただきました。
予定していた絵も撮り終えて、せっかくだから2019年最後の日の入りを鎌倉高校前駅で眺めました。
一年間お付き合いありがとうございました。それでは良いお年をお過ごしください。
【2020.12.31追記】
家庭の事情で当ブログを休止しておりましたが、2021年よりNoteへ移行いたします。
またブログ式ギャラリー(Raiscapes)を本格稼働いたします。
併せて今後ともよろしくお願いします。
「Note」…
https://note.com/ebitks/「Railscapes」…
http://railscapes.blog.fc2.com/
先月末から今月上旬までほとんど自宅に留まることなく、北へ南へと飛び回っていました。
多忙な10月を何とか乗り切ってスケジュールが空いたのは月末のみ。廃線まで残り半年となった
札沼線末端区間の記録をと沿線へ。
上り石狩当別行きの列車が線路の向こうからやって来ました。町内の学校へ通う学生さんたちが乗り込みます。といってもこの駅から乗るのは二人だけ。始発の浦臼駅からも数名しか乗っていなく、廃線やむなしなのは目に見えておりました。
モミジの葉が赤く染まった浦臼神社。前回の秋もこの時期に来ていたのでここが撮影ポイントになるのは分かっておりました。多くのカメラマンたちが陣取っている中、すき間を縫うようにベストアングルを構えて難なく絵にしました。
道内滞在最終日の夕方になってようやく太陽が顔を出してくれました。冬のラストは来られるかまだ分からなく、ひょっとしたらこの撮影遠征が
札沼線最後のカットになるかもしれない。そんなことを頭がよぎって無性に胸が熱くなってしまいました。
ところ変わって四国へ。11月初旬の三連休を使って息子と親子汽車旅。前日早朝私一人早く出発して、途中いくつか撮影しながら西方へ。学校を終えた息子は一人新幹線に乗って新横浜から京都へ、そして特急「スーパーはくと」に乗り換えて無事神戸駅で合流。翌日は和田岬線103系を撮りつつ岡山へ移動して、そして
土讃線へ。多度津駅から観光特急「
四国千年ものがたり号」に乗車しました。
大歩危駅で友人の車に乗せてもらい、折り返し列車を吉野川橋梁にて撮影。ここは車内で食材を提供している農家とその周辺の地元の皆さんが手や旗を振ってお見送り。地元に愛されている列車だとつくづく感じました。いつまでも続いて欲しい光景です。
今回の四国親子汽車旅のもう一つの目的は、クラウドファンディングによって京急塗装に戻された琴電1000型の撮影会。仏生山駅の車庫には赤く纏った懐かしい京急塗装に大興奮!方向幕も事務局がいろいろ用意してくれ、ファンにはたまらない企画。いっそのこと、左に停泊している700型も京急塗装に戻しませんか(笑)?
琴電琴平駅から当該編成に乗車。乗っている分は普段の琴電となんら変わることはないけど、やはりドアの開閉で扉の外壁が赤いだけで無性に懐かしさを感じました。高校生の頃はこれで通学していたんですよね。終点の高松築港駅へ行ってしまうと折り返し時間が短くて走行写真が撮れなくなるので一つ手前の片原町駅で降りて回送列車を狙いました。普段は2両編成だけどやはり4両編成は画面の収まりが良いですね。
四国から戻って翌日には修学旅行撮影で九州へ。初日は阿蘇熊本を巡って島原を経由して長崎へ。ここで判別自主研修が始まるので私にとってもフリータイムが生まれることに(笑)。ホテルを早めに出てまずは長崎駅周辺で生徒が行きそうな場所を張り、めがね橋や中華街など歩いては生徒を見つけ撮るというスタイル。でもこれが出来るのは最初だけ。ある程度生徒が見つけられなくなると今度は電車探し。ちょうど良く水戸岡デザインの「みなと号」がやって来てくれました!
数時間だけレンタカーを借りて
大村線へ。撮る列車は限られるけどネットで調べた撮影地を上手く回って一本でも多く撮れたら万々歳。すると大村湾を俯瞰できる展望台があるというので行ってみました。手前の木々が少し鬱陶しかったけどとても見晴らしが良くて良いポイント。なんとそこへやって来たのは国鉄急行色を纏ったキハ66。やはりこの塗装はどんな光景にも映えますね。
一旦ホテルへ戻って夕食をとった後は食後の運動で長崎駅前へ散歩へ。実は長崎駅は新幹線工事に伴って近日中に高架駅化されることになり、この旧ホームは見納めになるそうです。大したカットは残せなかったけど、ちょっとした記録は出来ました。令和の時代にまで残っていた国鉄の駅の雰囲気も消えていってしまいます。日々の記録がいかに大切か、改めて感じました。
京王プラザホテルで開催された「鉄道の日」祝賀会。私たち「
はこだてトリエンナーレ みなみ北海道を旅する芸術祭」が第18回
日本鉄道賞特別賞を受賞したのでその表彰が行われました。審査委員の日本鉄道写真家協会猪井会長や女子鉄アナウンサー久野さんはじめ、各鉄道会社の重役の皆様が参加されている中でこのような栄えある賞をいただくことができて、出展者の一人として望外の喜びです。
実行委員の皆さん、代表の作家さんたちと記念撮影。もちろん私は出展フォトグラファー兼報道カメラマンとして会場に入れさせてもらいました。ちなみに他の受賞団体の皆様の受賞シーンや記念撮影など、オフィシャル以上に目立って撮影していたのは言うまでもありません…(笑)。
この夏にウリュウユウキ君と上原稔さんと共に参加させていただいた「
はこだてトリエンナーレ2019 みなみ北海道を旅する芸術祭」が、各地の鉄道の優れた取り組みに贈られる「日本鉄道賞」特別賞を受賞しました。この賞は、10月14日の「鉄道の日」の関連行事として全国から応募を募り、鉄道に対する国民の理解と関心を深め、鉄道の一層の発展を期することを目的としています。各地の素晴らしい事例の中から「はこトリ」の活動が評価されたことをうれしく思います。
出展者、実行委員、道南いさりび鉄道・沿線の皆様、ご来場の皆様と共に喜びを分かち合おうと思います。ありがとうございます!
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo02_hh_000119.html
紅葉シーズンの
日光は新緑の頃や初夏の季節同様、
修学旅行シーズン!秋も
日光へ何日も滞在しますが、日程のよっては担当の学校が来ない日もあり、そういう時は帰らずに
日光へ滞在します。
この日は2クールを終えて
E257系集約臨を今市駅付近で撮っていたら遠くに汽笛が聞こえたので、ひょっとしたらと思って東武鉄道沿線に転戦してみたら「SL
大樹号」でした。何やら試運転列車らしく補機のDLも付かず。とりあえず日が暮れるまで追っかけてみました。
撮影する人が皆無な夜の下今市駅に停車中の「SL
大樹号」。冷え込んできたので白煙がきれいでした。まさに夜汽車の雰囲気を醸し出しています。14系のテールランプを見ると急行「はまなす」を思い出してしまいます。
この日、東武
日光駅構内で「ステーションビストロ」が開催。ホームで
日光の日本酒やワインなど飲みながら楽しむイベントがありましたが、残念ながら鬼怒川温泉泊で車移動のため雰囲気をスナップ撮影するのみに。早めに車を宿に停めて電車で来ることも考えたのですが、「SL
大樹号」を最後まで撮っていたら時間が無くなってしまいました。お酒飲むよりも撮影優先ということを自分に言い聞かせていました…(笑)。
朝は9時前に起床して朝風呂入って11時に鬼怒川温泉のホテルをチェックアウト。天気が良いから早めに出発することも考えたのですが。あえてゆっくりして、川治温泉などの近場で特急「リバティ」を撮るに留めておきました。このまま
日光駅に帰り、次の
修学旅行の準備を。
E257系修学旅行専用列車は定刻で日光駅に到着。こうして束の間の日光散策を終えて、再びいろは坂を攻めて日光・
奥日光を走り回る日々がやってまいります。まあ好きじゃなきゃできませんね…(笑)。
仕事のない数少ない晴天の日なので
只見線沿線にやって来ました。ホントは昨夜中に出発したかったけど日頃の疲れが抜けずに今朝自宅を出て、東北道をノンストップで走りました。恐らく今日を逃すと田んぼの稲刈りが終わってしまうので、無理してでも来た甲斐がありました。
会津美里町にある蓋沼森林公園の山頂より。雄大な会津の田畑が一望でき、水田と稲刈りの頃は
只見線撮影者で賑わいます。列車がどこにいるか分かりますか(笑)?
久々に中川集落のハザ掛けの光景を撮ることができました。この時期に
只見線に来たのは何年ぶりだろう?
日も傾いてきたころ、大志集落を眺める俯瞰で撮影。
只見線の列車と共に会津平に向かい、そのまま帰路につくことに。
奥会津滞在わずか一時間ちょっと…(-_-;)
磐梯山をバックに黄金の絨毯を行く会津若松行き
只見線普通列車。恐らく西若松駅で交換する会津川口行きはもう日影に入ることでしょう。何やら
只見線キハ40系の車両置き換えなんて話も耳にします。弾丸日帰りツアーでしたが来られて良かったです。
季節モノとしてどうしても撮っておきたかった、ヒマワリ畑を行く
札沼線。まさかの日帰り弾丸ツアーでやって来てしまいました。終日晴れ予報ながら朝方は雲に悩まされましたが、全般的に満足いく結果となりました。強行日程ながら無理して来た甲斐がありました。でもこれが
札沼線最後の夏の光景かと思うとやはり切なくなりますね。
残念ながら朝方は曇天でしたがヒマワリは色が映えるから絵になります。ただ薄日でいいから陽が射して欲しい。そんな願いが通じるかなぁ…(-_-;)?
ヒマワリだけ目が行きがちですが、沿線で見つけたエゾオニユリを見逃すわけにはいきません。追っかけ車は勢いよく通過していきますが、他のカメラマンには見つけてほしくないので列車が来るギリギリまで遠くにいて、サッと撮り終えました。普段の熟練の技がこんなところで活きたりします(笑)。
浦臼町を境に北側は晴れてきました。新十津川駅ではアジサイが枯れかけている中、コスモスが咲き始めてきました。夏の花と秋の花が同席しています。猛暑ではありますが確実に秋に向かって季節は巡ります。
札沼線最後の夏の終わりが始まっているかのようにも見えてしまいました…(-_-;)
ここでは
札沼線を撮り続けている上原稔氏とバッタリ!先月の「はこだてトリエンナーレ」茂辺地北斗星広場の会場で
写真漫談家トークイベント「旅人雑談」でもお会いしましたが、まさかここでもお会いするとは。開口一番、
「エビちゃん、あんたすごいよ。」
と、
NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク「THE NORTH FINDER」の先輩写真家は感嘆しきった様子。そして彼の口から出てきた言葉が重く感じられます。
「それをきちんと形にして発表していくことが大事だよ。誰に何と言われようと撮り続け、発表し続けることが私たち旅する写真家の使命なんだよ。」
たった一日ながら最後に上原さんと会えたことが
札沼線撮影の手応えと同じぐらいとても印象に残りました。