スワンサポート(SWAN SUPPORT)は、
イギリスのロンドン近くで、傷病ハクチョウさんの治療や保護を行う慈善団体です。 duck4が知ったきっけは、You Tubeで偶然、見つけました。 Face Bookも開設していて、 活動内容が投稿されているので、 日々チェックしています。 例えば、道路で迷い込んだコブハクチョウさんを保護したとか。 また、リーズにつないでいないで散歩させていた犬が、 コブハクチョウさんの親子を襲って、保護して治療したとか。 釣り糸が引っかかって保護したとか。 その活動の幅はかなりのもです。 実は、このスワンサポートのことは、 今年行われた日本白鳥の会の研修会でduck4は発表しました。 皆さんに、 Animal Welfare: Starving swans 'can be fed bread' という動画を見ていただきました。 ちなみにクリックするとBBC放送のHPにつながり、 この動画が見られるようになっています。 この動画の簡単な概要として、 専門家は、パンを与えることは良くないと言っているが、 飢えているハクチョウさんたちに少量のパンなら与えても良いのではないか。 というのが、スワンサポートの主張です。 かなり考えさせられる動画なので、見ていただければ幸いに存じます。 ただし英語です。 動画からでも内容は推察できると思います。 ところで、この救急車ですが、 スワンサポートで所有しているもの。 車のそばには、 保護された2羽のコブハクチョウさんが座っています。 このような、野生動物を保護して治療する施設は、 日本にもあるようですが、ここまで慈善団体が、 組織だって行われているのは、すごいと思いました。 プロ意識を感じました。 (スワンサポートが所有している救急車!) ヒバリさんを初めて、近くで見ました。 あのアドちゃんとルーちゃんがいる近くで、 ちょうど餌を探しているところでした。 写真を撮っても全く逃げようとはしなかったので、 探すことに夢中になっていたようでした。 ヒバリさん。 こんなに無防備で大丈夫かなとこちらの方が心配になってしまいました。 (ヒバリさん!) 追伸! 滞在組の斑ちゃん、チンさん、ミルクちゃん、ティちゃんは元気にしています。 4羽でいつも一緒にいるようです。 アドちゃんがルーちゃんのところに行ってしまい、どう思っているのかな。 と聞いてみたいところなのですが、これだけは実現しそうにもありません。 |
今日のduck4ブログでは、
1月21日(土曜日)に宮城県栗原市伊豆沼で行われた 日本白鳥の会の発表レジュメを投稿いたします。 『滞在組ハクチョウ類の行動的特徴について~七北田川フォールド事例より~』 Ⅰ はじめに SNSや地元の人の証言等によると、七北田川でハクチョウ類の飛来が確認されるようになったのは2000年頃からである。2007年秋には、みやぎ野生動物保護センターで治療を受けたオオハクチョウのひょうちゃんが放鳥されたが現在それらしき姿が見られない。2011年3月11日の東日本大震災では、津波が川を逆流して塒にも家が流される被害があり、この時には、奇声を上げながら飛び回るハクチョウを目撃した方の証言が新聞に掲載され話題となった。 2012年1月より、定期的に観察を始めるようになったが、その時には7羽の傷病のハクチョウ類が棲息していたが、同年6月には2羽が夭折。その後4年ほどは5羽の滞在組のハクチョウ類のみとなる。この5羽はいつも慈恵的な地元の方の給餌のおかげで元気に過ごしていた。2014年6月には飛翔可能なオオハクチョウ1羽が突然姿を現し、滞在組の近くにいたものの、2015年1月下旬に突然姿を消してしまった。同年3月には、幼鳥の羽を骨折したオオハクチョウが加わり6羽となり、また2016年3月には骨折した成鳥のコハクチョウが加わる。七北田川の河口から5キロ~8キロ付近を縄張りにしている滞在組のハクチョウ類は、オオハクチョウ5羽とコハクチョウ2羽の計7羽の混群を作ったが、2017年1月にはコハクチョウ1羽が夭折した。 このように2年連続で傷病ハクチョウの出現には、塒入りするルートには高圧電線と橋があり衝突事故が絶えず、昨年12月にはオオハクチョウ1羽が羽を骨折しているものを発見している。そんな危険な越冬地には1月下旬のピーク時には約100羽以上が、塒として羽を休めている。 Ⅱ 研究方法 早朝、給餌の時間帯を中心に滞在組のみならず飛来組のハクチョウ類の行動を観察する。 Ⅲ 研究対象 2012年以前より棲息していた5羽の滞在組の成鳥ハクチョウ類。 (オオハクチョウ4羽、斑ちゃん、チンさん、シンちゃん、ミルクちゃん) (コハクチョウ1羽、おちびちゃん)※2017年1月6日夭折。 2014年6月中旬から2015年1月下旬までいた成鳥。(オオハクチョウのロクちゃん) 2015年3月の幼鳥の時に傷病。現在2歳半。(オオハクチョウのアドちゃん) 2016年3月に傷病により滞在している成鳥。(コハクチョウのティちゃん) Ⅳ 観察から導き出された諸仮説 (1)階級的な順位により維持される滞在組 5羽の滞在組のハクチョウ類には、群れでの階級的な順位がある。例えば、一時的にいた飛翔可能なオオハクチョウ。幼鳥時にケガをして行動を共にしているオオハクチョウ。成鳥時に羽を負傷したコハクチョウが、元からいた5羽の滞在組に「仲間入りした事例」「仲間入りしなかった事例」について検証すると、新たに入ろうしてきたハクチョウに対しては、群れでの優位性を保つため、攻撃をして強いことアピールして、自分がより上位になるように努めていた。 (2)季節による行動パターンの変化 春、夏、秋、冬の早朝の遭遇場所には、ある一定の規則性がある。春先には、遠くの堰まで泳いで行き食べ物を探す。初夏から夏にかけては、同じ場所にいる。冬には、飛来組が少ないところで待っているのをよく見かける。 (3)同じ時季に換羽を行う個体!?? 2年間、4羽のハクチョウ類で、ほぼ換羽の起きる日時が同じであった。例えば、ミルク、チンは、6月中旬から下旬に掛けて換羽が行われた。シンは、7月中旬に、アドは、7月下旬に行われた。 (7羽の七北田川の滞在組のハクチョウさんたち/2016年12月撮影) (参考ブログ)デンマーク留学&ヒュッゲな人生の楽しみ方のブログより http://duck4.blog74.fc2.com/ |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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