斑ちゃんの3つの白鳥語!
リーダーの斑ちゃんも、 そばにいる時には鳴きました。 それも、3つの白鳥語を使い分けます。 一つ目ののことばは、 「ク!ク!」。 これは、あのアドちゃんの鳴き声にとても似ています。 二つ目のことばは、 「ク!ウー!」。 なにか、アドちゃんとシンちゃんのことばが合わさったようでした。 三つ目のことばは、 「グー!」。 なにか、喉にものでも詰まらせているような声でした。 ここに、斑ちゃんが、発する 「ク!ク!」「ク!ウー!」「グー!」という声。 この発する声には、ことばの意味が結びついているのでしょうか。 それとも、白鳥語の声と意味が結びつかず 単なる恣意性に過ぎないのでしょうか。 【ahiru】と音と意味は結びつくのか? さて、ヒトのことばで考えてみましょう。 例えば、「アヒル」の場合。 日本人は、日本語で【ahiru】と言います。 イギリス人は、英語で【duck】と発音します。 【ahiru】という発音が、世界中で共通語として使われているでしょうか。 そんなことがないはずです。 ところで、このの絵を見て、 日本人ならば【ahiru】という発音を連想しますが、 ほとんどのイギリス人は【ahiru】という日本語を知らないので、【duck】と発音するでしょう。 単に、日本語の【ahiru】という音が、アヒルという意味に、 偶然に結びついているに過ぎず、英語には結びついていません。 このことを恣意性と言います。 そして、音(シニフィアン)と意味(シニフィエ)が結びついたものが「記号」であると言っているのが、 スイスの言語学者ソシュールです。 白鳥語への探求と深まる疑問! 斑ちゃん、シンさん、アドちゃんの鳴き声には、 何か、意味があるのか。 鳴き声と意味は、単に恣意性なのか。 斑ちゃんはヒトではないので、何とも言えませんが、 白鳥語を聞いていると、疑問に思ってしまうduck4であります。 (3つの白鳥語を使い分ける斑ちゃん!) |
【速報】
10月5日、 宮城県の伊豆沼に例年より5日、昨年よりも2日遅く、 6羽のコハクチョウさんが飛来しました。 アドちゃんは「ク!ク!」、シンさんは「ウ!ウ!」と白鳥語で鳴く2羽! 白鳥語ってあると思っているduck4。 もう長く通っていると、話しかけられることがあります。 例えば、近づいて来るアドちゃんの場合は、「ク!ク!」 。 シンちゃんは、「ウ!ウ!」と鳴きます。 その仔によって、発する音声は違うのですが、 話しかけてきていることは、確かなようです。 他にも、 警戒を知らせるとき。 移動をするとき。 縄張り争いで勝ったときの歓喜の叫びなど。 7羽の滞在組のハクチョウさんたちは、いろいろ鳴き交わしながら、 白鳥語で意思疎通を図っています。 ところで、こんな疑問が生じませんか。 アドちゃんなど、ここにいるハクチョウさんたちは、 どのようにして、白鳥語を会得して、話しかけているのかです。 ヒトには生まれながらにして言語獲得装置がある! 話は変りますが、ヒトの場合には、 もともと生まれた来た時から普遍文法を持っている 言語獲得装置(LAD)と言うものがあります。 赤ちゃんが初めて親の声を聞くことで、パラメーターが作動して、 親の母語である個別文法を獲得すると言うことを言語学者のチョムスキーが言っていました。 これは、ヒトの話なんですが、 ハクチョウさんの場合は、どうなんでしょうか。 ハクチョウさんたちは、どのようにして鳴けるようになるの! このように、アドちゃん、シンちゃんたちが鳴けるようになったのには、 ヒナの時、外からの働きかえる声がなければと思います。 そうなると、生まれたばかり最初に出会うのは、もちろん親鳥。 親鳥の鳴き声を聞いて、危険を察知したり、親を見失ったときには大きな声で鳴いて居場所を教えたり、 渡りや移動で飛んでいる時には、親子で鳴き交しているからなんでしょう。 これは、7羽の滞在組のハクチョウさんも、猫のような四足動物がいると、 危険を察知して警戒音を発することもあります。 また、おちびちゃんが、独りぼっちになったときに、 大きな声で仲間を呼んで鳴いているところに、遭遇したことがあります。 移動するときは、リーダーの斑ちゃん、チンさん、おちびちゃん、シンちゃんたちが、 お互い鳴き交しながら泳いでいるところを何度も目撃しています。 ヒトのように言語獲得装置があるのかどうかわかりません。 しかし、生まれたばかりに刷り込まれ、 親鳥から鳴き声を聞いたハクチョウさんたちも、 白鳥語なるもの獲得するような装置があってもおかしくないのではと思いました。 (「ク!ク!」と鳴いて近づくアドちゃんは親鳥から白鳥語を聞かされて話せるようになったのか!?) |
ティちゃんも結構、土手に上がってきて、
新鮮な草を食べたりしています。 (やって来たティちゃん!) (首を動かすティちゃん!) そして、給餌する方が置いたパンを食べに来ることもあるようになりました。 だいぶ、慣れてきてようです。 しかし、滞在組のハクチョウさんたちの中では、 一番下の順位の7番目。 新参のティちゃんは、いろいろと苦労が耐えません。 ただ、成鳥になってケガをして、 低空では飛べるので、 アドちゃんより日常生活動作(ADL)は高いティちゃん。 例えば、追い回されても、身を瞬時に交わせます。 骨折した羽が水面につかないので、水の抵抗を受けないからなのでしょう。 (羽が水面につかずADLも高いティちゃん!) 真っ白の羽の成鳥になってからのケガなので、 年齢を推定することは不可能ですが、 食欲もかなりのものなので、 比較的若いコハクチョウさんではないかと思って見ているduck4であります。 (動作は機敏で食欲もあるティちゃん!) (ハトさんのような声で鳴くティちゃんはまだ若いのでは!?) |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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