秋の夜長になりました。
お読みになった本がありますか?
duck4は、
梨木香歩著『
エストニア紀行』(新潮社)を読みました。
この本は、紀行文で、著者がエストニアで取材しものを元に書かれた本です。
鳥さんを題材にした本も書いたこともあります。
今回の『エストニア紀行』の中にも、コウノトリさんことが、
次のように書かれていました。
「コウノトリは人が生活している場所が好き、というエストニアの人たちの言葉は、
日本にかつていたコウノトリたちの生態と合致していた。のびのびと生活しているコウノトリ、
人間の生活圏でゆっくりと生きているコウノトリに会いたかったのだった」
(『エストニア紀行』141頁4行~6行より引用。
)
その
著者は、かつて日本の農村にいた
コウノトリさんの写真をみて、
人間と自然の中で共存できていたことを知ります。
そして、
迷鳥としてやってきた、
たった1羽だけのコウノトリさんと九州で出会っています。
その1羽のコウノトリさんが受けたことは、どことなくよそよそしく、
おどおどしているといるということを、見ていて著者は、思ったようです。
多くの群れの中に1羽だけ違う鳥さんがいればそう思うのもわかります。
きっと、同じ場面で出くわしていたら、duck4も同じ気持ちになっていたことでしょう。
ところで、
エストニアでは、春から夏にかけて、コウノトリさんが繁殖のために、
遠くはるばるアフリカからやって来ます。
→
そして、
大きな巣をつくり、子育てをして、再び秋の頼りを聞きはじめる頃に、
アフリカへと旅立っていくのです。
(コウノトリ巣の模型
)
ちなみに、
日本で野生復帰したコウノトリさんは留鳥。
多くは、
兵庫県豊岡市周辺に棲息しています。
話によると、
岡山県あたりまで飛んでいくこともあるようです。
また、
宮城県でも2羽のコウノトリさんの写真が新聞に掲載されていたことがありました。
赤ちゃんを運んでくるというコウノトリ。
ヨーロッパの人々も、コウノトリさんには、幸せを運んでくるというイメージを持っています。
このコウノトリさんが、日本の里山で多く見られ、子育てができる環境になって欲しいです。
←
(兵庫県豊岡市にいるコウノトリさん
)