連続テレビ小説「おむすび」 (第21回・2024/10/28) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第21回/第5週『あの日のこと』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
糸島フェスティバルが終わって海辺でたたずんでいた結(橋本環奈)は、翔也(佐野勇斗)からよく寂しそうな顔をしているのはなぜかと聞かれ、たぶん9年前のあの日、1995年1月17日からだと答えて幼いころを思い出す。6才の時結は、神戸に住んでいてセーラームーンが大好きだったが、突然阪神淡路大震災で被災してしまう。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5週
盆子原誠(過去作/カーネーション,とと姉ちゃん,おちょやん,ブギウギ)
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ)
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動
日本を代表する映像コンテンツがやるようなことではない!
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
アバンタイトルの序盤、なんと “僅か30秒間” で過去の4週分のダイジェスト版だ!
これを見ても、先週末に放送された「土曜日版」ですら不要な場面がテンコ盛りだったことを自ら認めたわけだ。
さらに付け加えるなら、上記の “30秒間” 直後からの。
糸島フェスティバルが終わり、“ここ=海辺” で結(橋本環奈)が翔也(佐野勇斗)に、9年前の1995年1月17日からだと、自分がさみしい理由を <かなり唐突に> 語り始めるが。
その結のセリフの背景、特に幼少期の結が登場する回想シーンに、違和感ありありの大音量で海の波音が!
考えるこちらがゲスに思われるから書きたくないが、明らかに「大音量の波音=地震による津波」の連想なのだ。
なぜ、これが私にとっての下衆なのか?
それは、これから阪神淡路大震災を扱おうとする直前に、多くの視聴者に東日本大震災を想起させて、不必要に怖がらせようとする、私にとっては下品で性悪でしかない音響効果、映像処理だとしか思えないからだ。
これを放送する前提で、『朝ドラ「おむすび」:提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ!でも,その前にやることがあると思う』でお知らせしたような <注意喚起> をやることこそ、見苦しいく、あさましく。
日本を代表する映像コンテンツの一つである『NHK朝の連続テレビ小説』がやるようなことではないのでは?
今週は脚本を演出で補強や補完をするつもりも余裕もないか
さすがに、こんな奇天烈な演出はチーフ監督の野田雄介氏でもやらないだろうし。
先週の糸島フェスティバルのパラパラダンスで、完全に演出意図を外していた小野見知氏でもやらない。
クレジットタイトルを見たら、第2週を担当した松木健祐氏が今週の担当だ。
私なりの松木氏の演出、映像づくりの特徴は “内容や心情の描写は蔑ろにしても‘流れ’を最優先させる” である。
「原因」を描かずに「結果」だけを羅列し続けてきた今作の脚本に、ぴったりと追従する演出だともいえるが。
逆に、全く、脚本を演出や映像で、補強や補完をするつもりも余裕もないということだ。
だから、アバンからメインタイトル映像明けも、結や河童の心情は放置して、とにかく「先へ、先へ」「過去へ、過去へ」となるのだ。
今週は、ひたすらに脚本の文章を撮影して編集しているだけ
気になることや山の如しではあるが。
何はともあれ、ようやく意味不明だった「ギャル文化」が終わって “過去”、それも客寄せパンダの “阪神淡路大震災” へと進んだ。
とはいっても、前述したように脚本のせいも多分にあるが。
今週の松木氏の演出、映像づくりは、ただひたすらに脚本の文章を撮影して、編集しているだけ。
映像的に、視聴者に印象づけようとする様子は皆無で、既視感ありまくりの過去のドラマから借りてきて来たような、使い古された表現ばかり。
もちろん、「このあと地震の描写があります」のための “平穏な日々” の表現だとしても、何も無さすぎる。
幼少期の記憶が創造した想像の地震だから、横揺れでも…
そして、注意喚起の映像だ。
序盤の “平穏な日々” 以上に、いたって普通の地震の再現映像だ。
結「うちは まだ小さかったけん
地震の瞬間のこととか
全然覚えとらんくて」
これは、あくまでも “幼少期の記憶が創造した想像の地震” だから、ありきたりな地震になったと好気的に解釈もできるが。
昨今では、東日本大震災やそのほかの大地震発生時の室内映像がテレビ等で見る機会が増えた。
で、私の義弟は、神戸市長田区の木造アパートでひとり暮らししていて被災したので、当時のことを話してくれたことがあるから、その体験談もあって…
※今は東京に戻り、千葉で家族と暮らしています。
阪神淡路大震災は、典型的な直下型地震のため、下から突き上げられたような大きな縦揺れが特徴なのだ。
ぐらぐらと徐々にモノが横に揺れてズレて… ではなかったはずだ。
まあ、ドラマとしての地震映像の数ある表現としては間違っていないし。
「演出の繊細な配慮で怖くない地震の場面だった」と好意的に受け取った人もいるだろう。
まあ、いいや、就寝中を叩き起こされた感じの5,6歳の結の記憶は、横揺れだったとしておこう。
肝心の歩を曖昧に描いた状態で、真紀ちゃんを描かれても…
映像の詳細にツッコミを入れるのはこれくらいにして。
今回の内容に、ツッコミを入れていこう(笑)
ウソは一切なしで、心の底から「ようやく…」だ。
客寄せパンダ要素として正解なのは「大変長らくお待たせしてしまい申し訳ございません」となるわけだが。
これを見て、何を感じろ言うのだろう?
そもそも、神戸時代の回想シーンの度に、異様に‘真紀ちゃん’を盛り込み、描いていたが。
‘真紀ちゃん’こと渡辺真紀(大島美優)が、歩(高松咲希)より1つ年上の親友であることは分かっていたが。
それ以前のこととして、「歩って、こんな人だよ」程度しか、肝心の歩を描いてこなかったのが今作なのだ。
したがって、やはり物語のエピソードを盛り込む順序を失敗したとしか思えないのだ。
まあ、必死に脚本家以上に脳内で物語をつくって補完して、演出家以上に想像の翼を広げて脳内で映像化している人は、この程度でも満足だろう。
でも、その人の脳内にしか存在しない朝ドラなんて、何の意味もないのだが(失笑)
当初から、時間軸どおりに並べて放送すれば良かっただけ!
恐らく、今後も書いてしまうと思うが、一応今回もハッキリ言っておく。
当初から、時間軸どおり、時系列どおりに並べて放送すれば良かっただけなのだ。
いちいち書かないが、主演俳優不在期間を利用して、子役中心で震災映像を丁寧に撮影するだけで良かったのだ。
タラレバになってしまうが。
普通の朝ドラのように「子役による幼少期」から順に、映像で見せて(show)いれば、魅せる(fascinate)こともできたのだ。
大してインパクトのある映像でもないのに、小出しに見せ続けるから、「全部を見たい!」になんて気持ちにはならないし、見たところで「この程度なの!?」になってしまったのだ。
前作『虎に翼』や前々作『ブギウギ』の終盤で、口が酸っぱくなるほどに書き続けたこと、それが。
<映像で見せて(show)魅せ(fascinate)られない> なら、語りでしっかり丁寧に不足分を補強するべき!
この視点に立てば、今回の「再現映像」「回想シーン」なんて、語りで十分に伝えることができたと思う。
実際の報道資料やNHKアーカイブ映像をベースに、例えば次のナレーションを被せればよいのだ。
当時、神戸で暮らしていたセーラームーンが大好きだった結は、突然、阪神淡路大震災で被災してしまいました。
避難所となった学校で心細くも家族と過ごしていた結は、見ず知らずの人がくれた “冷えたひとつのおむすび” を姉の歩と分け合って食べました
これだけで、十分すぎるくらいに伝わったのでは?
時間軸を行き来する "連ドラ" に、滅多に "名作" はない!
きっと、これで終わるはずがない。
次回かどうかは不明だが。
最低限、福岡に引っ越すきっかけとしての「自宅の倒壊」を結と歩と両親が目の当たりにし、愕然とするところは盛り込むはずだ。
もう、いまとなっては、過去を盛り込むことは否定しない。
でも、できることなら「それを最後」にしてほしい。
私がいつも言うように「時間軸を行き来する “連ドラ” に、滅多に “名作” はない!」のだ。
特に、朝ドラは普通の連ドラよりも長丁場だから、行き来をすればするほど分かりにくくなる。
とにかく、時間軸の行き来は、今週で終わらせたほうが得策だ。
あとがき(その1)
この感想の序章として書こうと思っていたを、長文になったので別の投稿としてアップしました。
どうぞ、今回の感想の “おまけ” として楽しんでいただけば幸いです
朝ドラ「おむすび」:提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ!でも,その前にやることがあると思う
さらに、特別番組の情報も!
金曜朝に放送中のミニ番組『おむすびニッポン』と、朝ドラ『おむすび』とのコラボSP!
あとがき(その2)
ここからは、先の展開を絶対に知りたくない人は読まないでください。
いや、別に内容をネタバレするつもりはないですし、私自身の読みたくないので読んでいませんが。
公式サイトの一部に、再来週のサブタイトルが書いてありました。
文字色を反転しておきますので、自己責任で読んでください。
第6週のサブタイトルは『うち、ギャル、やめるけん』です。
どうやら、来週も “まだ糸島フェスティバルを引っ張る” つもりらしいです。
困った、困った…
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19228/
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
6 7 8 9 10 土
第3週『夢って何なん?』
11 12 13 14 15 土
第4週『うちとお姉ちゃん』
16 17 18 19 20 土
朝ドラ「おむすび」:提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ!でも,その前にやることがあると思う
第5週『あの日のこと』
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督:藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
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