連続テレビ小説「おむすび」 (第16回・2024/10/21) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第16回/第4週『うちとお姉ちゃん』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
長年糸島を離れていた歩(仲里依紗)が、何の連絡もなしに突然米田家に帰ってきて、結(橋本環奈)や両親の聖人(北村有起哉)、愛子(麻生久美子)は、彼女にどう接したらいいかわからず、戸惑う。糸島に戻ってきた噂が瞬く間に広がり、歩はうんざりするが、ルーリー(みりちゃむ)たちハギャレンのギャルたちはテンションがあがる。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2週
盆子原誠(過去作/カーネーション,とと姉ちゃん,おちょやん,ブギウギ)
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ)
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/55歳からのハローライフ,洞窟おじさん,なつぞら)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/朝ドラ「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督;藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
3週間も見せられたのは何だったのか? の虚しさと怒りが…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
常連の読者様は、ご存じだと思います。
先週から今週にかけて数日間連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。
よって今週から、通常モードより、本気で歯に衣着せぬ感想を書きます。
※しばらくテンプレです…
どうせ、11月上旬あたりに放送されるであろう 《アユのスピンオフ》 までは、ぐだぐだなのを覚悟はしているが。
なんと、第4週の月曜日のアバンタイトルの、それも冒頭の冒頭 “約38秒間” が秀逸すぎる!
いつもの月曜日なら “先週の振り返り” だが、今週は “前3週間分の振り返り” だ。
ざっくり計算すれば、正味13分×5回×3週分の「195分間」を “約38秒間”、約300分の1に高圧縮!!
これが布団圧縮袋なら、羽毛布団数枚が紙1枚に圧縮されるようなものだ(笑)
ホント、これだけ簡潔にまとめられると、気持ちがいいくらいだ。
とにかく、「褒められるときに褒めておく」が当ブログの決め事だ。
よって、まず、まとめ方がスゴイと称賛だ。
と同時に、それくらいに “内容らしき内容” がなかった悲惨さも正解だ。
さらには、開始3週間も “ドラマ” ではなかったことを「墓穴を掘った」「自らの首を絞めた」ことになる。
いずれにしても、この3週間、我々が見せられたのは何だったのか? と、虚しさと怒りが… な朝だ。
歩に戸惑う芝居と、歩に怒る芝居の演技指導は区別すべき!
秀逸な 38秒間が終わると、サブタイトル『うちとお姉ちゃん』のとおりに、長年糸島を離れていた歩(仲里依紗)が、何の連絡もなしに突然米田家に帰ってきて… だ。
上記の公式サイトにあるあらすじには次のように書いてある。
結(橋本環奈)や両親の聖人(北村有起哉)、愛子(麻生久美子)は、彼女にどう接したらいいかわからず、戸惑う。
う~ん、アバンタイトルを含めて今回のどこをどう解釈したら、3週もの間ず~っと、結は姉のことを毛嫌いと否定し続け、両親らは何となく苦手意識があるように描いたことと、連続性が担保されているというのか?
もしかして、<困っている人がいると、後先考えずに体が動いてしまう>という “米田家の呪い” があるから、嫌いや苦手な歩でも、普通に接することができちゃう体質だとでもいうのか!?
ここまでは言いたくなかったが。
今週の演出担当よる俳優への演技指導が、「歩に戸惑う家族」のお芝居の中に、「でも、根本的に歩が嫌い、苦手」も含めることを忘れているように感じてしまう。
これね、この場面の “一人の俳優だけ” が違うなら、その俳優の演技プランなり解釈が間違っている可能性がある。
でも、これだけの芸達者な俳優陣だから、全員が間違った解釈で動けるはずはないと思う。
だから、監督が「皆さん。こんな体(てい)で」と一斉に演技指導して演じてもらってると想像するのだ。
となると、そう、もう、勘の鋭い読者さんはお気づきだろう。
今週の演出担当の技量は…(自粛) そういうことである。
書かなくても、聡明な読者様なら百も承知だろうが、万が一もあるから書いておくと。
メインタイトル税像明けの、例えば朝食シーンでの結や家族の歩に対する態度は “嫌い、苦手” になっているが。
あれは、3種間かけて描いた地元の福岡では「伝説のギャル」‘アユ’に対する感情や態度ではなく。
昨夜から今朝までの歩の自分勝手な言動に関して“嫌い、苦手” の演技だから! 間違えませぬよう…
自転車で激走した結より、徒歩の理沙のほうが速いの!?
これから書くことは、揚げ足取りや、重箱の隅を楊枝でほじくることではない、と思う前提で。
10分過ぎ、自宅でくつろぐ歩のもとへ、‘ハギャレン’こと博多ギャル連合の‘ルーリー’こと瑠梨 (みりちゃむ)ら4名が米田家に集結する描写があった。
瑠梨たちがひとまず自己紹介を終えたころ合いで、自転車で激走してきた結があとから合流する段取りだった。
冷静に考えてみる。
まず、結はおろか、ハギャレンのメンバ―のひとりであるリサポン’こと理沙 (田村芽実)は、クラスメイトなのだから、当然二人は一緒に学校にいたと考えるのが自然だろう。
さらに、ハギャレンのメンバーたちは基本的に “テクシー(昭和の死後で「てくてく歩く」が転じて‘歩き’の意味” であると描き続けたのは今作だ。
ダンスの練習のときだって、繁華街に繰り出すときだって “テクシー” なのだ(笑)
一方で、結は急いでいるときは、必ず、いわゆる “立ち漕ぎ” で激走すると、これまた描き続けたのは今作なのだ。
それなのに、今回の描写を真に受けると、結の自転車の立ち漕ぎよりも、息切れしていない理沙の徒歩のほうが速(早)いことになってしまうのだ。
何が言いたいのか?
脚本の不自然さに演出家が気づくことが、最後の砦なのに…
脚本を読んだ際に、「自転車の結」の違和感に演出担当が気づくべきなのだ。
最悪、撮影現場でギャルたちに結が合流するシーンを撮影するそのときに、この程度の違和に演出家なら気づいてほしいのだ。
「撮影現場で変更するのは難しいのでは?」の意見???
違和感を垂れ流して放送するより、ギリギリでミスの寸止めをするほうが何十倍も意味も価値もあると思う。
だって、これだって修正するのは、ちょちょいのちょいでできちゃう。
ほら、結に息切れしながら「書道部の練習で遅くなっちゃった」のセリフを付け加えるだけで完成なのだ。
もちろん、私が演出担当なら庭の手入れをしている母に、立ち漕ぎしながら少し遠くから「お母さん、もうみんな集まってる?」で。
玄関を開けて歩のいる部屋に「書道部の練習で遅くなっちゃった、ギャルの掟があるのにごめんなさい」とやるだけだ。
朝ドラ初演出で意気込んでいるのも理解できるが、現場を冷静に仕切ることもディレクターの大切な仕事だと思うし。
こういうことにもなりかねないから、「書道部」のような無駄な要素はできるだけ盛り込むべきではないのだ。
おっと、あれだけ自転車で激走したのに、姉の前では全く息切れしないのは、若いから… だと好意的に見ておこう(失笑)
描きたい、伝えたいことは視聴者に映像で見せて理解させるべき!
13分ごろ、突然に結が歩に激怒、そしてメソメソ… で、また激怒して、ラストで号泣だ。
確かに、これまでも、結はいきなり泣いたり笑ったりする子だった。
ただ、いまひとつ、感情の変化、起伏に脈略がないというか、統一性に乏しい。
当然、好意的に捉えれば、怒りは頂点だけど、家族だから起こり切れない… みたいであるとは思える。
でも、ちゃんと演技ができる俳優さんたちを揃えているのだから、しっかりと俳優さんらの演技力で、脚本家や演出家が描きたいこと、伝えたいことを視聴者に <映像として見せて理解させるべき!> なのだ。
これは、私の口癖である <映像で見せて(show)魅せる(fascinate)べき!> の、だいぶ手前、やって当然のレベルのこと。
まずは、そこからちゃんとやってほしい。
あとがき
やっと、“物語らしきもの” の歯車が回りだした… そんな感じですね。
でも、秀逸なアバンがあるので、今回が第1回のほうが、すっきり始まったと思います。
う~ん、本当に展開が遅いし、無駄も多すぎると思います。
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19211/
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
6 7 8 9 10 土
第3週『夢って何なん?』
11 12 13 14 15 土
第4週『うちとお姉ちゃん』
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