連続テレビ小説「おむすび」 (第11回・2024/10/14) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第11回/第3週『夢って何なん?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
結(橋本環奈)は、博多ギャル連合のギャルたちと一緒に糸島で行われるフェスティバルでパラパラダンスを踊るために、家族や学校の人には内緒で練習を重ねる。ところが、そんな結が練習する姿を幼なじみでクラスメートの陽太(菅生新樹)が発見し、こっそり結の帰りを尾行。電車の降車駅でバッタリ出くわしたかのように振る舞う。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生)
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2週
盆子原誠(過去作/カーネーション,とと姉ちゃん,おちょやん,ブギウギ)
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ)
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/55歳からのハローライフ,洞窟おじさん,なつぞら)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/朝ドラ「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督;藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
私の感想に共感してくださる読者様に向けて…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
当ブログに来てくださり、ありがとうございます。
常連の読者様は、ご存じだと思います。
めでたく? 先週末に3日連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので。
私の感想に本気で共感してくださる読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。
よって、今週から、通常モードより、本気で歯に衣着せぬ感想を書きます。
※しばらくテンプレです…
私が考える"たった2週で見えた二大失敗"について持論展開
早速今週、今回の感想を書くつもりでいたが。
今回の感想に入る前に、私が考える「たった2週で見えた二大失敗」について書いてみる。
これを読めば、「なぜ、第1、2週から “これ” をやらなかったの!?」の意味が分かりやすいと思うから。
少々、しつこい解説になるが、「どうしたら今作が巻き返せるのか?」を一緒に考えてみたい。
まず、その二大失敗を挙げてみる。
●エピソード(特に「家族とハギャレン」と「書道部と野球部」)の切り分けの失敗
●第1、2週に対する対策の失敗(下記のスクープ記事が事実として)
本編中にスピンオフのような形式で、仲さん演じる“伝説のギャル”が主人公になるパートがあります。
出典:橋本環奈 朝ドラ中に異例の映画撮影へ…ヒロインなのに約50日不在でも“NHKが許すワケ” | 女性自身
大した話でないのに、すでに迷走している異常事態のよう…
ひとつずつ、解説していこう。
今作は、大前提として、初期設定や状況説明が不明瞭のままだ。
特に、主人公・米田結(橋本環奈)のトラウマとなっている(今のところ?の)主人公の最大の懸案事項である、結の姉で地元の福岡では「伝説のギャル」‘アユ’こと歩(仲里依紗)の詳細を放置している。
さらに、「原因と結果」をセットで描かずに、「妙な経過状況と結末」をセットで描くから、無駄が多い印象の上に、非常に展開が遅い。
これを言い換えると。
話は表面的で奥行きがなくて分かりやすいはずなのに、話にまとまりがなくて何を伝えたいのか見えてこないという… “ありえへん∞世界” に追い詰められている… と言える。
書道部のくだりを全部無くせば良かっただけ!
これを払しょくできる(できた)、超簡単な「こうしたらよかったのにコーナー」改め、今回から「後悔先に立たずコーナー」がある。
それは、書道部のくだりを全部無くせば良かっただけのこと。
ほ~ら、超簡単でしょ(笑)
ついでに、野球部の部分の映像化も青竹を切るがごとく、すっぱりとやめたら良かっただけなのだ。
それこそ、どうしても書道部と野球部が必要なら、セリフや語りで「入部しました」「感動しました」「応援しました」だけで、わざわざ多忙な橋本環奈さんを屋外の撮影現場に引っ張り出す必要なんてなかったのだ。
なぜ、私も、日本刀で竹を切るようにすっぱりと言えるのか?
それは、書道部も野球部も、姉の‘アユ’こと歩(仲里依紗)に全く関係ないからだ。
もちろん、リーク情報にある「スピンオフ」でトラウマの根っこを描くなら、そもそも「最初に描け!」と声高になるのは当然のことだ。
歩は「書道部と野球部」にかかわった節はないのだから!
で。
「家族とハギャレン」と「書道部と野球部」の切り分けの失敗に進めよう。
要するに、現状のこんな状況説明でも分かっているのは。
‘アユ’こと歩がガッツリとかかわっているのは「家族とハギャレン」で、「書道部と野球部」ではないってことだ。
だから、第1回から「家族とハギャレン」だけ描けば良かっただけ… なのだ。
「結と家族とハギャレン」だけ徹底的に描くだけで、現状よりははるかにマシな…
●初期設定の単純化
●状況説明の簡潔明瞭化
●世界観の確立
が、容易にできたと思う。
もちろん、後悔先に立たず、覆水盆に返らず、後の祭り… でしかない!
私なんぞ、クリエータの端っこをとぼとぼと歩くオッサンでも。
やはり、時間と予算に迫られる映像制作やイベント業界(に限らないが)では、トップに立つ人間は次の二つができないとだめだと思って、いつも自分を責めている。
●備えあれば憂いなし(十分な下準備)
●一か八か(万が一の迅速で的確で大胆な決断力)
この二つの選択を常に間違えずにやり続けるしかないってことなのだ。
万が一の際の迅速で的確で大胆な決断力で小学生にすれば…
話が長くなったが。
今度は二つめの「第1、2週に対する対策の失敗」について。
これも、「後悔先に立たずコーナー」なら、簡単な解決策があったのだ。
それは、事態が発覚した時点で、即効「第1、2週を、子役による子ども時代に改編する!」の決断だ。
これに尽きる!
もちろん、朝ドラ王道の、子役による「誕生から中学卒業くらいまで」をいつものように映像化するのも悪くない。
しかし、重要なのは “万が一の際の迅速で的確で大胆な決断力” なのだ。
だから、私が指揮官だったら、結を小学生や中学生の設定に改編したい。
まあ、視聴率を稼ぎたいから、世間で注目を浴びやすい「年少アイドル=小学生」のほうが得策だ。
それこそ、先日の超お宝映像である「幼少期の回想シーン」に登場した米田結の〈幼少期〉を演じた磯村アメリさん(8)がいるのだから、あとは数名の子役と出演契約を結ぶだけだ。
売れっ子&売り出し中の子役タレントを登場させる設定は…
最低限必要なのは。
●結の幼なじみであり、クラスメイトで、野球部に所属している・古賀陽太(菅生新樹)
●結が高校に入って最初に友達になったクラスメイトで、書道部の宮崎恵美(中村守里)
この2名は、子役を準備して。
彩りを添えるなら。
●‘鬼怒川の河童’‘福西のヨン様’こと四ツ木翔也(佐野勇斗)
●書道のイメージを覆すような書家を目指している結が所属している書道部の先輩・風見亮介(松本怜生)
これで、売れっ子&売り出し中の子役タレントを画面に登場させることができる。
当初2週だけ、子役を使う発想力と決断力の欠如が悔やまれる
今作を本気で盛り上げたい読者様なら、「ハギャレンの4人は、どうするの?」と心配される方も当然いるだろう。
それも、簡単に解決できちゃうのだ。
答えのヒントは、先述した「幼少期の回想シーン」に登場した米田歩の〈幼少期〉を演じた高松咲希さん(14)だ。
そう、ハギャレンは、高松咲希さん演じる歩と同世代で、結のお姉ちゃん世代である “中学生” にするのだ。
そうすることで、「児童(小学生)の結」と「生徒(中学生)の歩」を話の上でも、映像上も切り分けられる。
要するに「中学校でのお姉ちゃんのことは良く分からない知らない結」を簡単に創出できるのだ。
そして、今回(第3週の月曜日冒頭)の語りの前に「あれから7年がたち、小学2年生だった結は高校1年生になりました」を追記して、連結するだけ。
そうすれば、リーク情報にある 《アユのスピンオフ》 も十分に活用できるし。
結局、当初の2週分だけ、<子役の力をお借りする> にたどり着く発想力と、「やるしかない!」の決断力の欠如が悔やまれるわけだ。
そうそう、私なら絶対に陽太の結への胸キュン♥&エモい初恋片思いエピソードをさらりと組み込むが(照)
アバンを見て「第1,2週を子供時代」にするべきだったと確信
前置きが長くなったので、ここから今回の感想だ。
上記の長ったらしい解説を読んでくださった読者様なら、今回のアバンタイトルが私の提案を聞いてから作ったようにすら、見えたのでは?
だって、今回のアバンの序盤の「約45秒間」で「第1、2週分」を完全網羅していたように、その程度の内容だったのだ。
だったら、最初から “この程度” にして、子ども時代で朝ドラとしての安定感の獲得をするべきだったと思う。
ほんと、後悔先に立たずだが(苦笑)
前2週で判明した"初期設定"の数倍が見え判明し理解できた!
詳細を掘り下げよう。
分析結果を書くまでもないが、今回は次のことがちゃんと成されていた。
●「家族とハギャレン」と「書道部と野球部」の切り分け
●「結と家族とハギャレン」だけ徹底的に描く
映像的なシチュエーションは、ハギャレンとパラパラ、高校(通学含む)、米田家(近所付き合い含む)の3つしか登場していない。
しかし、書道部と野球部のことはセリフの中から読み取れる。
さらに、次のいくつかの要素も、セリフで盛り込まれていた。
●米田家の面々が個性あふれること
●結の同級生や友達の個性
●農家の後継者問題
●平成の市町村合併と乱発された町おこし事業
●阪神淡路大震災から約19年後の被災者たちの心情
●結とハギャレンの夢とやりたいことと未来
上記の要素を “明瞭に” 盛り込んだだけでも前2週とは “雲泥の差” だが。
結が画面に映っていない場面も、そこでの会話劇も相当増えた。
これらの描写から、前2週で判明した “初期設定” の数倍の分量が見えた、判明した、理解できたのは間違いない。
今回の感想のまとめ
これらのことから、何が分かるのか?
連ドラ、特に半年間の長丁場である朝ドラでたいへん重要な “ツカミ” である最初の2週間を完全にミスったことだ。
「結と家族とハギャレン」だけ徹底的に描くだけで、「初期設定の単純化」「状況説明の簡潔明瞭化」「世界観の確立」ができたことはお分かりいただけたと思う。
あとがき
『おむすび』に関することは、もう特に書くことがないので、本物の? ‘あゆ’こと浜崎あゆみさんこと。
私、元BARBEE BOYSのベーシストで、1999年に敬愛するロックバンド「BOW WOW」にベーシストとして参加しつつ、浜崎あゆみさんツアーメンバーとなった、‘エンリケ’ことENRIQUEさんの音楽も人間としても大ファンなんですよ。
それで、エンさんの追っかけとして、浜崎あゆみのライブに数回行きました。
浜崎あゆみで好きな曲はたくさんあるんですけど。
劇中に登場した「Boys & Girls」が発売された1999年7月14日の少し前の元旦に発売されたファーストアルバム『A Song for ××』のタイトルチューン「A Song for ××」が好きです。
自分を認めてくれない母親、当時の自分からの決別であり、自分の居場所づくりと自分という存在を取り戻す行為が “ギャル” であることをうたった歌と解釈しています。
そう、この歌詞にある “ギャル”こそが、ハギャレンのギャルたちに通じると思うのです。
ああ、休日なのに4時間も費やしちゃった…
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19192/
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
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拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
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第3週『夢って何なん?』
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