純粋な仏教は占いは無関係と言っていいと思います。
能や武道、茶道等でもそうですが、
深遠な思想が欲しくなると仏教のような
深い理論を持つものとくっ付こうとすることが歴史上よくあります。
占いも同様だと思います。
占いの多くはミクロコスモス=マクロコスモスと考える…
つまり、語弊を恐れずざっくり言うと、
質量保存の法則みたいな原理・原則は
亀の甲羅みたいな小さな物にも、
地球や宇宙みたいな大きな物にも、
さらには過去にも現在にも未来にも同じように働いていると考えます。
だったら、その法則や原理を読み解けば
目の前の小さな出来事から将来の大きなことを予測できるはず…
という発想が多いです。
そのため、法則・原理を仏教などの宗教の世界観に求めるわけです。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
風水の大元は易という占いなんですが、
これは早い段階で儒教に組み込まれ、
儒教聖典の五経の一つに数えられました。
この易は単なる占いではなく、
道徳を説く『思想』であり、老子・荘子と合わせて
中国哲学の特に深遠な三つの思想として「三玄学」と称されます。
昔の中国の易本来の姿は、その哲学的な側面が重視され、
占いの結果を信じて一喜一憂するような使い方は
無学な人のすることだと考えられていました。
しかし、中国を出て朝鮮半島、日本へと伝わるうちに
どんどん言葉足らずになり、
思想よりも占いのほうが重視されるようになってしまいました。
その結果、朝鮮半島で風水が確立されます。
(朝鮮半島の土着信仰の聖地信仰などとも集合して風水になりました)
私は専門ではないので間違いがあるかもしれません。
あまり信じすぎないでください。
占いカテでご質問なさると専門の方々が喜んで語ってくれますよ。
ただし、宗教の理論を占いに取り込んだ側の
人々のご意見なので、その辺はご注意を。
平気でこれが仏教の真髄だ!と主張される方も中にはいらっしゃいますので。