Escape vol.109 球春─アリゾナ [MailMagazine]
Escape vol.109 球春─アリゾナ
http://escape.mailvision.jp/bn/20040219/index.html
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なんと心地よい響きだろう。
寒さに身を凍らせていた人々に春の訪れを告げ、
オフシーズンをガマンしていた野球ファンの心を躍らせる言葉。
残念ながら英語にはこれを直接表現できる言葉はなく、
日本語の深さをあらためて感じる言葉でもある。
しかしアメリカにも巷の野球好きを冬の眠りから覚ます別の言葉がある。
「スプリング・キャンプ」
この言葉が新聞の見出しを飾ると、全米のベースボール・クレイジーはいてもたってもいられなくなる。
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「グレープフルーツ・リーグ」と呼ばれるフロリダ州には、
ヤンキース、カージナルズ、メッツ、ドジャーズ、エクスポズ、ブルージェイズ、フィリーズ、
デビルレイズ、パイレーツ、レッズ、レッドソックス、ツインズ、オリオールズ、マーリンズ、
アストロズ、ブレイブス、タイガース、インディアンズなど
東海岸のチームを中心とした18チームが集まる。
一方、「カクタス・リーグ」とあだ名されるアリゾナ州には
マリナーズ、パドレス、ホワイトソックス、エンゼルス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、
ロイヤルズ、レンジャーズ、ブリュワーズ(当時)、アスレチックス、カブス、ジャイアンツ
の西海岸を中心とした12チームがキャンプを張る。
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元サッカー日本代表・中田英寿が利用しているメンズファッションサイト
そんなベースボール・パラダイスを目指し、
愛車に荷物を放り込み、
愛するチームのキャンプ地へ、
長距離運転なにするものぞ、
帽子とTシャツは忘れずに…。
こうしてベースボール・クレイジーの民族大移動が始まるのである。
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そんなファンに紛れ込むかのように、アリゾナを訪れたわたしを出迎えてくれたのは、
3月上旬というのに肌を焼く勢いの日差しと、乾燥した空気に響く甲高い打球音だった。
レンタカーの運転席から見えたスタジアムはキャンプ地とは思えないほど美しく、
色鮮やかなユニフォームや緑鮮やかな芝生を目にする前から心は高鳴った。
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子供たちは練習中の選手に声をかけ、サインをねだる。
選手は練習の合間にサインをするため、スタンドに近づく。
スタンドとフィールドを隔てるフェンスがないゆえの素敵なコミュニケーション。
有名選手ならば、フェンス際にちょっとした“ラッシュ ・ アワー”が巻き起こり、
ガードマンが駆け寄ってはくるが、パニックにならないところがコチラ流。
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紙切れ一枚出すよりも、帽子にグローブ、バットにボール、
お目当て選手のグッズを差し出せば、サインのゲット率はグッとあがる。
子供たちもその辺は慣れたものだ。
「アンタ、ペン持ってないかい?」
若手選手に声をかけられた。
「ボールペンしか持ってないなあ」
「それじゃあ、ダメだ。誰か~、フェルトのペンはないか~?」
どこからともなく声がかかり、ペンが投げられる。
彼は当たり前のように受け取り、サインをはじめた。
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選手たちは子供の頭をなでたり、日常の話をしたり、
まるで親戚か顔馴染みの近所の子供でも相手にしているようだ。
彼らもシーズン中には、これほどリラックスした表情は見せない。
開幕戦はまだ遠い。
きついスプリング・キャンプを乗り切るには彼らなりの過ごし方があり、
キャンプならではのファンへの接し方があるのだろう。
そこにいるのは画面の向こうで活躍する「メジャーリーガー」ではなく、
子供たちが敬愛する「野球の上手なオニイチャン」、そんな感じがした。
協力:アリゾナ州政府観光局
http://www.visit-uswest.org
写真1; ツーソンにあるダイヤモンドバックスの練習スタジアム。
ユマ、グレンデールなどフェニックス周辺の町にスタジアムがあり、
通常2チームがホームスタジアムとして利用している。
車で移動できる距離なので、連日、オープン戦が休みなく組まれる。
写真2; 試合前はサインをねだる絶好のタイミング。子供が声をかけると選手は断らない。
写真3; 試合前でもリラックスした表情で、トレーナーにストレッチを受けている。
写真4; 「ビッグ・ユニット」ランディ・ジョンソンレベルになると、ごらんのとおりの人気ぶり。
写真5; ご存知、イチロー。フェンスがないので、フィールドの選手も身近に感じる。
写真6; 選手だけでなく、チーム・マスコットも人気モノ。
写真7; フェンスがなく、フィールドは目の前。外野席は芝生席なので、日光浴したり、
家族でピクニックしたり、楽しみ方はなんでもあり。
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なんと心地よい響きだろう。
寒さに身を凍らせていた人々に春の訪れを告げ、
オフシーズンをガマンしていた野球ファンの心を躍らせる言葉。
残念ながら英語にはこれを直接表現できる言葉はなく、
日本語の深さをあらためて感じる言葉でもある。
しかしアメリカにも巷の野球好きを冬の眠りから覚ます別の言葉がある。
「スプリング・キャンプ」
この言葉が新聞の見出しを飾ると、全米のベースボール・クレイジーはいてもたってもいられなくなる。
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「グレープフルーツ・リーグ」と呼ばれるフロリダ州には、
ヤンキース、カージナルズ、メッツ、ドジャーズ、エクスポズ、ブルージェイズ、フィリーズ、
デビルレイズ、パイレーツ、レッズ、レッドソックス、ツインズ、オリオールズ、マーリンズ、
アストロズ、ブレイブス、タイガース、インディアンズなど
東海岸のチームを中心とした18チームが集まる。
一方、「カクタス・リーグ」とあだ名されるアリゾナ州には
マリナーズ、パドレス、ホワイトソックス、エンゼルス、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ、
ロイヤルズ、レンジャーズ、ブリュワーズ(当時)、アスレチックス、カブス、ジャイアンツ
の西海岸を中心とした12チームがキャンプを張る。
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元サッカー日本代表・中田英寿が利用しているメンズファッションサイト
そんなベースボール・パラダイスを目指し、
愛車に荷物を放り込み、
愛するチームのキャンプ地へ、
長距離運転なにするものぞ、
帽子とTシャツは忘れずに…。
こうしてベースボール・クレイジーの民族大移動が始まるのである。
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そんなファンに紛れ込むかのように、アリゾナを訪れたわたしを出迎えてくれたのは、
3月上旬というのに肌を焼く勢いの日差しと、乾燥した空気に響く甲高い打球音だった。
レンタカーの運転席から見えたスタジアムはキャンプ地とは思えないほど美しく、
色鮮やかなユニフォームや緑鮮やかな芝生を目にする前から心は高鳴った。
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子供たちは練習中の選手に声をかけ、サインをねだる。
選手は練習の合間にサインをするため、スタンドに近づく。
スタンドとフィールドを隔てるフェンスがないゆえの素敵なコミュニケーション。
有名選手ならば、フェンス際にちょっとした“ラッシュ ・ アワー”が巻き起こり、
ガードマンが駆け寄ってはくるが、パニックにならないところがコチラ流。
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紙切れ一枚出すよりも、帽子にグローブ、バットにボール、
お目当て選手のグッズを差し出せば、サインのゲット率はグッとあがる。
子供たちもその辺は慣れたものだ。
「アンタ、ペン持ってないかい?」
若手選手に声をかけられた。
「ボールペンしか持ってないなあ」
「それじゃあ、ダメだ。誰か~、フェルトのペンはないか~?」
どこからともなく声がかかり、ペンが投げられる。
彼は当たり前のように受け取り、サインをはじめた。
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選手たちは子供の頭をなでたり、日常の話をしたり、
まるで親戚か顔馴染みの近所の子供でも相手にしているようだ。
彼らもシーズン中には、これほどリラックスした表情は見せない。
開幕戦はまだ遠い。
きついスプリング・キャンプを乗り切るには彼らなりの過ごし方があり、
キャンプならではのファンへの接し方があるのだろう。
そこにいるのは画面の向こうで活躍する「メジャーリーガー」ではなく、
子供たちが敬愛する「野球の上手なオニイチャン」、そんな感じがした。
協力:アリゾナ州政府観光局
http://www.visit-uswest.org
写真1; ツーソンにあるダイヤモンドバックスの練習スタジアム。
ユマ、グレンデールなどフェニックス周辺の町にスタジアムがあり、
通常2チームがホームスタジアムとして利用している。
車で移動できる距離なので、連日、オープン戦が休みなく組まれる。
写真2; 試合前はサインをねだる絶好のタイミング。子供が声をかけると選手は断らない。
写真3; 試合前でもリラックスした表情で、トレーナーにストレッチを受けている。
写真4; 「ビッグ・ユニット」ランディ・ジョンソンレベルになると、ごらんのとおりの人気ぶり。
写真5; ご存知、イチロー。フェンスがないので、フィールドの選手も身近に感じる。
写真6; 選手だけでなく、チーム・マスコットも人気モノ。
写真7; フェンスがなく、フィールドは目の前。外野席は芝生席なので、日光浴したり、
家族でピクニックしたり、楽しみ方はなんでもあり。
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いいですねぇ、やはり選手とファンの間に垣根が無いのはうらやましい。
沖縄のキャンプ地では選手と触れ合える球団もありますが、なかなか近寄れないところもありますね。
某東京S球団のキャンプには5年連続で行きました。今年は自重しましたがw
でも、いつかメジャーの球場で観戦したいなぁ。
by echo (2008-06-09 13:01)
最近は日本の球場も内野に芝生を張ったり、工夫するようになりましたが、
ネットは相変わらずですね。
「危険だから」という説もありますが、過保護な感じがします。
野球観に来ているんだから、ボールに集中しているのはあたりまえなのに・・・
by delfin (2008-06-09 21:34)