長逗留の客人(家族?)
私は概ね頭のよい人が好きだ。話が早くて面白いから。でも、高知能でも面白くない人もいる。
文系・理系という分け方に根拠があるとも思えないけど、私の乏しい経験でざーっと見渡した限りでは、いくらか当たっているのかなとも思う。数学者・物理学者・化学者などの括りで超有能で、哲学性を欠く人に時々出会ってきた。オウム真理教に取り込まれてしまった秀才たちのような。独善に繋がりかねない狭さ‥‥笑いの欠如、ブレや陰への忌避。
嫌な人でもないし、なにか私に迷惑をかけるわけでもない。けど、どうしても、どうしても、接点が見つからない。
夫の息子がその一人。孫を連れて2週間滞在しているのだが、正直しんどい。彼にとっては父の家なので我が家のように過ごしているのだが、赤の他人の私の家でもあることは念頭にないらしく、念頭に置けと言うわけにもいかず。もともと他人を家に泊める習慣がない日本から来ている私としては、ヨーロッパに何十年住もうと、2週間は限度を3倍超えている。
毎晩何時間も夫とスクラブルやらスポーツ中継やらに興じてリビングでくつろぎ、夜中過ぎでもパソコンと共に不動の息子、暴君の7歳児の大声や足音。私は自分の家なのになんか居場所がない。一緒に楽しめばいいのにと思っても、スポーツ中継にもスクラブルにも私は興味がないし、その音がしている部屋にいたくもない。
話あるいは波長が合えば、ぜんぜん違った状況になるだろうに。なにせお互いまったく言うことがないので。