リタイアメント(1)タイの会社の再雇用条件、定年を迎えたタイの人はどーするのか?
เกษียณ ガシアン=定年
การเลิกจ้าง ガーンルークジャーン=解雇
ค่าชดเชยการเลิกจ้าง カーチョットチューイガーンルークジャーン(カタカナ読みでは100%通じない典型的なタイ語w)=解雇補償金
参考までに発音をカタカナで書きましたが、そのまま読んでもまず通じません。実際に使う際は、辞書等で発音記号を確認してください。
実はオレ、もう少しで会社規定上の定年退職になる。
どうするかしばらく考えていたが、結論が出たので備忘録として残しておく

まずは過去働いていたニッポンの会社
定年は60歳、引き続き再雇用は出来る
もう10年近く前に辞めたので忘れたことも多いが、昔の55歳定年の名残で55歳を超えると基本給は下げられた(一般社員の場合)。
60歳の再雇用ではあらためて給与が決められたはず。
会社のHPを見ると
・最大70歳まで働くことができる、
・60歳定年退職者の約90%が再雇用されている
・65歳以上の再雇用者が200名
・60歳定年退職者でも役職として再雇用
ただ、当然のことながら再雇用条件(特に給与体系)は開示されていないので不明
今のタイの会社の定年は60歳、引き続き再雇用は出来る
ただし、対象は厳選されるので特に秀でていなかった一般従業員はほぼ即解雇(定年退職)となる
たとえ再雇用されても、一般社員の再雇用条件は厳しい
◆今の会社の退職金と再雇用契約条件
1,タイの労働者保護法の規定上60歳(会社既定の退職年齢)になると勤続年数により以下の解雇補償金(退職金)が支給される
120日-1年 30日(1ヵ月)
1-3年 90日(3カ月)
3-6年 180日(6か月)
6-10年 240日(8か月)
10-20年 300日(10か月)
20年以上 400日(13.3か月)
これは会社が従業員を解雇した場合に支払うべき解雇保証金だが、定年退職も解雇にあたるので同額支払う必要がある
通常のニッポンの退職金に比べて破格だと思う
1年以上働いただけで給与3ヶ月分の退職金がもらえるなんて、ニッポンではあまりないのではないか???
2,基本給は直前の2/3とする
3,各種手当、ボーナスは支給しない
うーん、普通の感覚ならたぶん再雇用申請はしない
仕事量が2/3になるとか、休暇数が33%増えるとかなら考えるかもしれないが、普通のニッポン人なら退職金をもらってすぐにやめるよね?
4,(会社の規程ではないが)支払ってきた社会保険料の払い戻しが受けられる
本人と会社で半分づつ支払ってきているので、実際に支払った額の2倍もらえる(最大でも750バーツ/月=1500バーツ/月)なので大したことはなさそうだが
5年間最高額支払っていた場合、約9万バーツ(計算値)になるのでイイお小遣いにはなる
※コロナ期間中は保険料が減額されていたので、払い戻しもその分減る
タイの人は宵越しの金は持たず、それを金(ゴールド)に変えたり家や車に変えてしまいがちなので、手持ちの現金や金融資産はかなり少ない
だからなのかは知らないが、タイの一般社員はこのひどい条件にもかかわらず再雇用を希望する人が多い(ウチの会社の場合)
ただ、タイの労働法は定年後の再雇用に関して努力義務や強制力といった規定はない(詳しくは知らない)
なので希望者全員が再雇用される保証は全くなく、事実希望していても再雇用されない人は少なくない
一方、過去の例から「社長の判断で直前の役職、給与や手当を残したまま再雇用」される人がわずかながらいた。
例外中の例外だと思う
知っているだけでタイ人数人のみ
◆定年後も悠々自適なタイの人も少なくない
「タイの人の手持ちの現金や金融資産はかなり少ない」とは書いたが例外も少なからずいる
タイの人は最低賃金が300バーツ前後だから、月に1万バーツ程度の収入しかなく貧しいなんて思っているのは大間違い
もちろん、地方等貧しい家庭出身でそういう人はいるが、自分の土地・家を持っていて、それをもとに別の商売をしていたり、賃貸経営をしていたりで、会社からの給与を凌ぐ稼ぎがある人が結構多い
祖父母両親時代からのそこそこの場所の土地があればどうにかなるのだ・・・というよりニッポンのサラリーマン家系よりよっぽど豊かだよ
***
ニッポンには富裕層と中間層はいるが貧困層は存在しない
相対的な貧困層は当然いるが、各種社会保障が手厚いのでタイのレベルの貧困層はほぼいないと断言できる
逆にタイには超絶富裕層と富裕層と中間層、貧困層が厳然と存在する
タイの場合は両極端なのだな・・・
今の会社でも
・会社の近くに巨大なアパートを建てて賃貸収入で悠々自適な人(中間層)
・両親がプラトゥナム近辺に1億バーツ超の資産を持っていて賃貸収入だけで資産がどんどん増えている人(富裕層)
・バンコク郊外の自分の土地に小さな家を何軒か立てて賃貸経営をしている人(中間層)
・親戚に公務員多数でバンコク郊外に広い敷地の豪邸を持っている人(富裕層)
・(既に退職済みだが)、総資産数千万バーツなんて言う人もいた、この人は70歳くらいまで働いていた(富裕層)
さすがに超絶富裕層はいないが、定期的な収入がないと生活を維持できない貧困層またはそれに近い人はいる
ただ、貧困層でも家族・親類で共同生活しているケースがほとんどなので、助け合いながら生活していればそこそこの生活はできる
たぶん、いまこのブログを読んでいる「自称億り人」「自称ファイアーで悠々自適」「自称一流企業のサラリーマン」などのニッポンの方々よりよっぽど豊かな人が、この小さな工場にもそれなりにいるのだな
リタイアメント(2)に続く
次回は自身の身の振り方について予定している
なかなか面白かった、うん♪役に立った♪と思ったら♪
ぽちっとお願いします♪
皆様の応援ポチが、記事への励みになってます♪
↓↓

←左欄外に『Damascusが実際に泊まった”おすすめホテル』を設置してます☆
オレが実際に泊まった安宿〜中級レベルのホテルを中心に「もう一度泊まってもいいな〜♪」というホテルを厳選☆
ぜひ活用してください☆
コメント記入時の注意事項
「誹謗・中傷」「日本人の常識に照らし合わせて不快」な内容のコメント・メールは、警告なく即時 IP、メールアドレス含め知り得た個人情報を晒しますのでご了承の上ご利用ください。
| 現地採用生活2024 | 09:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑