正直「小沢新党」なんかどうでも良いのだが。
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20120703 より。
もちろんそれもあるけど、一番ひどいのはこれだな。前にも書いたと思うけど。
http://www.47news.jp/47topics/tsukuru/article/post_39.html
湾岸危機が発生し、石油に依存するエネルギー政策への信頼感が揺らぎ始めた90年代。政府・自民党や電力業界には「原発再評価のチャンス」との期待が膨らみつつあった91年、建設中の核燃料サイクル施設の是非を問う青森県知事選が戦われた。
白紙撤回や凍結を求める候補の当選は絶対に避けねばならない。電力業界や自民党は激しい選挙戦を展開する。反対の立場で出馬した弁護士の金沢茂は「自民党幹事長の小沢一郎が閣僚を続々と応援に入れてきた。電力業界は総動員態勢だった」と証言する。
小沢と東電出身の元経団連会長平岩外四との親交は深い。2人は日米交流促進を目指す「ジョン万次郎の会」の代表発起人に名を連ね、小沢は90年の発足当初から会長を務める。
小沢は市町村長や各業界の代表をホテルに呼び、締め付けを徹底。推進派が勝利した。当時の自民党関係者は「電力業界と政治は一体だった」と指摘する。
「核燃サイクル」については知らない人が多すぎる。上下巻の大著だけれど下記がおすすめ。
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六ヶ所村の記録――核燃料サイクル基地の素顔(上) (岩波現代文庫)
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「核燃サイクル」延命のための「秘密会議」をスクープした毎日新聞は連載記事をスタートさせたらしい。
http://mainichi.jp/select/news/20120704mog00m010003000c.html
この「核燃サイクル」の危機を1991年の青森県知事選で救ったのが小沢一郎。そんな小沢が率いる新政党の「なんちゃって脱原発」なんて、既に化けの皮が剥がれた橋下徹と同じとしか私には思えないのだが、それでも小沢を信じたい人は信じればよい。信ずる者は救われる。「野ダメ」のなし崩し原発推進よりはなんぼかマシかもしれない。ただ、1991年に小沢一郎がやったことは、間違っても某F太氏が言うような、「自民党幹事長だったのだから核燃サイクル推進派を応援したのは当然」などと片付けられる生易しい悪行ではなかった。それは強調したい。
なお、原発の被爆労働の問題に関して、下記記事をクリップしておく。
被曝労働とリスク分配に関する覚え書き - 地下生活者の手遊び