シンプルなルールにヘリクツで抵抗するムダ
2020年8月発行のヨシタケシンスケさんの本「あつかったら ぬげばいい」。
この本について著者のヨシタケさんが語っていらっしゃいます。
「あつかったら(服を)ぬげばいい」っていうことなんですけど。
自分の子どもが外出するときに、天気がこうまだ微妙な時って
「一枚多く着ていきなさい、寒くなると困るから」って言うときなんかに
「ヤダ!」って、わずらわしいからって。
そういったときに「あつかったら脱げばいいんだから着ていきなさい」
って言うとわりと納得するんですよね。
「あっ、そっか」って。
で、一枚着ていくんですよ。
暑かったら脱げばいいし、寒かったら着ればいいというのは
すごくシンプルな理屈で、
それは大人も子どももみんな納得するんだけれども
逆に、仕事がいやだったら辞めちゃえばいい、とか
つらかったら逃げればいい、とかいうことに対しては
妙に抵抗する大人がいる。
すごくシンプルなルールみたいなものを、もっと日常生活の部分で
「あつかったら ぬげばいいんじゃないか」っていうくらいの気持ちで
なにかアプローチできれば面白いんじゃないかと思って作った本です。
(NHK-FM「トーキング ウィズ 松尾堂」2020年9月6日放送)
(ゲスト:水野美紀さん(俳優)
(聴き逃しサービスで2020年9月13日13:55まで聞くことができます)
脱ぎ着するのが「わずらわしい」だけじゃなく、
・(脱ぐと)荷物になるのがイヤ
・脱ぐ場所を見つけるのがイヤ
・脱ぎ着している様子を(人に)見られるのがイヤ
etc…
アレコレ理由をつけて妙に抵抗するオトナになって久しいけれど
もうそんな理屈に付き合う余力は、今の私にない。
暑い寒いをガマンしていると簡単に調子を崩すのだから、
シンプルなルールで動くのが一番!
「一枚多く着ていきなさい、寒いと困るから」も
「あつかったら ぬげばいい」も自分で自分自身に言うのがオトナ。
自分の世話をするのも、自分のルールを作るのも自分。