ゲ～ムやマンガのきゃらと～く

やまだ：よろしくお願いします。

智代：うん、よろしく。

やまだ：本作はそのタイトル通り、「CLANNAD」のヒロインの１人である智代さんの、ルートクリア後の
　　　　　後日談を描いた恋愛ADVです。

智代：本人を前にして言う言葉じゃないと思うぞ。

やまだ：ギャルゲーではクリア後に、おまけ要素として後日談が見られるといったものをよく
　　　　　見掛けますが、本作のシナリオはハッピーエンド後の日々を軽く垣間見るという
　　　　　感じではなく、しっかりとした内容の濃い話となっています。

智代：そうだな・・・・
　　　　たしかに色々ある・・・・

やまだ：智代さんが最も好きなキャラかどうかに関わらず、「CLANNAD」を楽しめた方には
　　　　　強くお薦めしたい一本ですね。
　　　　　春原さんマジックはありませんが、その笑いのツボをお持ちの方でしたら本作のギャグでも
　　　　　笑えるでしょうし、「CLANNAD」らしい、と言いますか麻枝准氏らしいストーリーに
　　　　　泣けると思います。

智代：本当にあいつはギャグ用だったな。

やまだ：ただ、本作は「CLANNAD」の後日談と位置付けられる作品ではありますが、「CLANNAD」
　　　　　未プレイの方でも問題なく楽しめる作りにはなっています。
　　　　　「CLANNAD」を知っていればニヤリとさせられる仕掛けは用意されているので、
　　　　　プレイしていれば楽しさ２割増しにはなるでしょうが。

智代：アフターストーリーではあるが、世界観を継承したスピンオフと言っていいかもしれない
　　　　内容だしな。

やまだ：と言うより、ギャルゲーをプレイした事が無いという方にも薦めたいくらいの内容です。
　　　　　もしかすると、本作をプレイする事により人生観が変わるかもしれません。
　　　　　良い方向に。

智代：それはちょっと大袈裟じゃないか？

やまだ：そうですかね？
　　　　　そのくらい力のあるシナリオだと思うんですが。

智代：まあ、そう言ってもらえると、私としては嬉しいが。

やまだ：ゲームシステムは選択肢を選びながら進めるタイプの恋愛ADVですが、
　　　　　ほぼ一本道なので難易度はかなり低めとなっています。
　　　　　システム周りや操作性は、「CLANNAD」のそれから変更されているので、
　　　　　続けてプレイすると違和感を感じます。
　　　　　そして慣れてからも快適なプレイとはいかないでしょう。
　　　　　「CLANNAD」と比べると若干マシにはなっていますが、弱いです。

智代：そんなことはないだろう。
　　　　十分だと思うぞ。

やまだ：まぁシナリオ分岐の多い作品という訳でもありませんし、そうかもしれませんが。
　　　　　それともう１つ、「CLANNAD」からの変更点という話で忘れてはいけないのが、
　　　　　原画担当と智代さんの担当声優の変更ですね。
　　　　　それぞれ、樋上いたる氏からフミオ氏、桑島法子氏から一色ヒカル氏へと
　　　　　変更されています。
　　　　　このキャスト変えにより、最初は多少違和感を覚えるでしょうが、直ぐに慣れるレベルだと
　　　　　思います。綺麗ですしね。
　　　　　流石に「CLANNAD」→「智代アフター」と連続でプレイすると、時間が掛かるでしょうが。

智代：まあ、私も大人の女性になったということだ。

やまだ：そんな何年も先の話ではないでしょう。

智代：気持ちの問題だな。
　　　　内面が成長したんだ。

やまだ：内面の変化はキャラ絵、外見には反映されないでしょう。

智代：おまえはいじわるだ・・・・
　　　　朋也も鷹文もやまだも、みんな私をいじめて楽しんでるんだ・・・・

やまだ：冗談はさておき。

智代：冗談だったのか・・・・

やまだ：本作にはメインコンテンツである智代さんと朋也さんのその後を描いた恋愛ADVの他に、
　　　　　おまけ要素として「DUNGEONS&TAKAFUMIS」というS・RPGも収録されています。
　　　　　これは劇中で鷹文さんが作成するゲームなのですが、実際にプレイ可能です。

智代：鷹文も家の中でこんなことばかりしてないで、もっと外に出るべきだ。

やまだ：まぁ今はそういう話は置いておいてですね。
　　　　　このおまけRPGはおまけのレベルを超えた内容です。
　　　　　おまけだからと何気なくプレイを始めると、間違いなく度肝を抜かれる事になるでしょう。

智代：やまだもそうだったのか？

やまだ：ええ。
　　　　　１時間ないし２時間程度でクリア出来るものなんだろうと思いプレイし始めたのですが、
　　　　　結局数十時間を要しました。
　　　　　本編のADV部分よりも掛かりましたよ。
　　　　　PCオリジナル版での初プレイ時の話ですけど。

智代：そんなに大変なのか。

やまだ：本編の難易度は低いと言いましたが、こちらは高難度なので、本腰を入れて望まないと
　　　　　エンディングまで辿り着けません。
　　　　　造りもPS全盛期のS・RPGと同程度の一介のおまけらしからぬしっかりした物でやり込み
　　　　　要素もあり、人によっては本編よりも寧ろこちらの方に集中してしまいかねません。

智代：それは寂しいな。

やまだ：本編のADVと、このおまけRPG。
　　　　　2007年発売のPS2ソフトという事情を考えれば、どちらも単体だと低価格ソフトとして発売
　　　　　すべきかもしれない内容ですが、２本の低価格ソフトを併せた作品という見方をすれば、
　　　　　十分納得の価格設定ではないでしょうか。

智代：さっきはあんなに誉めていたのに、本編のこともそんな風に見ていたのか。

やまだ：ストーリーの良し悪しではありませんよ？
　　　　　単純にボリュームの話です。

智代：そうか。

やまだ：では今回はこの辺でお開きとさせて頂きます。
　　　　　ご清聴ありがとうございました。

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