昨年ぐらいから、たまにSTIレバーをリリース(ギアアップ)する時に、レバーは動いたのに、カチリという音がせずギアアップもされないという空打ち現象が発生しはじめました。
競技でやってるわけじゃないので一瞬の遅れが命取り的なことにはならないんですが、やっぱり操作にラグができるのは気持ちよくありません。
ネットで検索してみると、どうやらレバー内部でのグリスの固着が原因らしく。
ばらしてグリスアップすることで改善されるらしいのですが…正直STIレバーの分解とかやりたくないのが正直なとこ。
とは言え他に手段もなさそうですし、やるしかないですねー
STI5600の分解手順
最初に断っておきますが、分解途中の詳細な手順は説明しません。
というか写真を細かく撮ってる余裕なかったです…
「STI5600」「分解」あたりで検索すれば参考になるサイトがいくつか出るのでそちらで詳細をご確認を。
実際のところ、台座(握るところ)からレバー本体(変速機構があるところ)を外して、あとはカバー類を外した状態でグリスアップを行うことになります。
変速機構をそのものをバラすわけではないので、実はそこまで大仰なことじゃないです。
レバー本体を外すのは、こちらの軸を抜けばいいだけですので、適当なサイズの六角レンチをあててゴムハンマーかなんかでコンコンしてやれば外れます。
謎のフラットケーブルがありますが、これはフライトデッキっていうSHIMANO独自のサイコンとの接続用らしく、今や全く必要がないので切っちゃっいました。
グリスアップ
あとはネジ、ナット類を緩めていけば、ほかのカバー類も外せますので、この状態からグリスアップを行います。
まずは古いグリスの清掃ですが、ここはスプレータイプのクリーナーを使いますが、見たところ樹脂部品も組み合わさってるように見えたので、樹脂やゴムを侵食しないタイプのクリーナーで洗い流します。
自分はたまたま手元にあった電気・電子部品用のクリーナー(KUREのエレクトリッククリーナー)使ってみましたが、これが正解かどうかはわからないですが、たぶん大丈夫じゃないかな…と。
乾いて動作に問題なさそうなら、今度はグリスアップですが、たまたま手元にあったKUREのリチウムグリスを少しづつスプレーして動かして馴染ませて、何度かスプレー&馴染ませを繰り返しての作業になりました。
どうも後から調べたらスプレータイプは成分的に固着になりやすそうな情報もありました。
次の機会(あんまりやりたくはないですが)には、注射器みたいなので注入しながら作業することにします。
組み立て
あとは分解した手順の逆で組み立てていきます。
それほど難しくはないんですが、握ったレバーを元の位置に戻すためのリターンスプリングが、なかなかに難しく、何度もやり直しをすることになりました。
これまた後で調べてみると、専用の治具がありましたので、念のため一個購入しときました。
まとめ
結果的に、作業から数か月たちました変速動作は快調で、シフト時のカチカチ感も全体的に戻ってきましたので、作業してよかったかと思います。
総じて、それほど難儀な作業でもないんですが、細かい部分とかでやらかしちゃうと再起不能になる可能性があるので、空打ちがでるほど使ったコンポ(たぶん10年以上)は、交換を推奨したい。
ただ、そうなるとレバー、ディレイラー、チェーンホイール、クランクなどドライブトレイン総とっかえになるのが今のロードコンポなので、正直自分はSTIシステム自体はあまり好きじゃないです。
特に今のクランクはデザインがちょっとマッチョすぎて、ロートルマシンにはぜんぜん似合いませんし、このへんはちょっとSHIMANOさんにも感がえてほしいとこ。
世の状況として、ロード一辺倒だったブームも終わったみたいですし、最近はグラベル系が盛り上がりつつあるようですが、できましたれば競技以外のジャンルではフラットバーが盛り上がってくれることを願いたいとこです。