San Francisco Nights (1991)
2007年 08月 19日
酷暑もひと段落といったところでしょうか。今夜は雨天です。
またもや今から40年前のあの夏を想起させるRhino Records編集のCDをご紹介しましょう。

先日来の『Summer Of Love Volume 1: Turn In(Good Times & Love Vibrations)』(1992)と『Summer Of Love Volume 2: Turn On(Mind Expansion & Signs Of The Times)』(1992)と同様に、この『San Francisco Nights』(1992)こそがサイケデリック・ロックへのとば口となった1枚です。
物珍しさよりは、ここでもやはりそれなりのヒット曲が収録されていますし、かねてより興味津々だった楽曲が多数ちりばめられているのことに対して小躍りしたのが昨日のことのように甦って来ますよ。
現在でも耳を惹き付け続ける古典中の古典と言いますと、結果的にJefferson Airplaneにも歌い継がれるM3「Someone To Love」や狂乱のM12「Summertime Blues」Blue Cheer辺りでしょうか。
Grace Slickの歌声にはその初めから凄みが備わっているのが良く判りますし、「Somebody To Love」よりもずっと下手糞無骨なM3「Someone To Love」の方がよりガレージ・バンドらしさが前面に出ていますので断然好みなのです。
そんな中で、意外と繰り返し聴き入ってしまうのはM2「You Were On My Mind」とM6「Hello, Hello」だったりするのです。
Claudine Longetも歌ったM6「Hello, Hello」についてはThe Sopwith Camelがこれまた可愛らしく仕上げていまして、思わず頬が緩むというものですよ。
いつぞやの『Buffalo Springfield 』(1966)にて触れましたM7「Sit Down, I Think I Love You」のThe Mojo Men版はやはり問題作ですね。
ロック・ミュージックらしからぬ生楽器類を駆使して中域を極端に強調させたVan Dyke Parksによる過激な編曲にはシャッポを脱ぐほかございません。
さすが、バーバンク・サウンドの先駆けに相応しい万華鏡の如ききらびやかさですよ。
M14「Dance To The Music」Sly & The Family StoneのSylvester "Sly Stone" StewartですらAutumn Records時代のThe Mojo Menを一人前にしてやれなかったようですからLenny Waronkerに拾われたお陰で見事に大化けしましたね。
それから、本盤ではM5「I Still Love You」が選ばれたThe Vejtablesが忘れられないグループにもかかわらずSundazed Musicから発売されていた単独盤を長いこと放置していましたら、これまたいつの間にか廃盤の憂き目に。
爽快感すら漂う小気味よいフォーク・ロックに若干、気怠そうな女性ヴォーカルも上手く合っています。
件の単独盤には女性ヴォーカリストがThe Mojo Menへと移って行った後の音源も収録されていまして、(試聴もいたしましたけれど)それがまた破れかぶれなガレージ・パンクだという噂なので、未だに非常に気になる存在なのです。
収録曲は以下の通りです。
M1「Laugh, Laugh」The Beau Brummels(1964)
M2「You Were On My Mind」We Five(1965)
M3「Someone To Love」The Great Society!!(1966)
M4「Just A Little」The Beau Brummels(1965)
M5「I Still Love You」The Vejtables(1965)
M6「Codine」The Charlatans(1966)
M7「Bass Strings」Country Joe & The Fish(1966)
M8「Hello, Hello」The Sopwith Camel(1967)
M9「Sit Down, I Think I Love You」The Mojo Men(1967)
M10「Johnny Was A Good Boy」The Mystery Trend(1967)
M11「Sing Me A Rainbow」The Sons Of Champlin(1967)
M12「Not So Sweet Martha Lorraine」Country Joe & The Fish(1967)
M13「Get Together」The Youngbloods(1967)
M14「Dance To The Music」Sly & The Family Stone(1968)
M15「Pride Of Man」Quicksilver Messenger Service(1968)
M16「Summertime Blues」Blue Cheer(1968)
またもや今から40年前のあの夏を想起させるRhino Records編集のCDをご紹介しましょう。

先日来の『Summer Of Love Volume 1: Turn In(Good Times & Love Vibrations)』(1992)と『Summer Of Love Volume 2: Turn On(Mind Expansion & Signs Of The Times)』(1992)と同様に、この『San Francisco Nights』(1992)こそがサイケデリック・ロックへのとば口となった1枚です。
物珍しさよりは、ここでもやはりそれなりのヒット曲が収録されていますし、かねてより興味津々だった楽曲が多数ちりばめられているのことに対して小躍りしたのが昨日のことのように甦って来ますよ。
現在でも耳を惹き付け続ける古典中の古典と言いますと、結果的にJefferson Airplaneにも歌い継がれるM3「Someone To Love」や狂乱のM12「Summertime Blues」Blue Cheer辺りでしょうか。
Grace Slickの歌声にはその初めから凄みが備わっているのが良く判りますし、「Somebody To Love」よりもずっと
そんな中で、意外と繰り返し聴き入ってしまうのはM2「You Were On My Mind」とM6「Hello, Hello」だったりするのです。
Claudine Longetも歌ったM6「Hello, Hello」についてはThe Sopwith Camelがこれまた可愛らしく仕上げていまして、思わず頬が緩むというものですよ。
いつぞやの『Buffalo Springfield 』(1966)にて触れましたM7「Sit Down, I Think I Love You」のThe Mojo Men版はやはり問題作ですね。
ロック・ミュージックらしからぬ生楽器類を駆使して中域を極端に強調させたVan Dyke Parksによる過激な編曲にはシャッポを脱ぐほかございません。
さすが、バーバンク・サウンドの先駆けに相応しい万華鏡の如ききらびやかさですよ。
M14「Dance To The Music」Sly & The Family StoneのSylvester "Sly Stone" StewartですらAutumn Records時代のThe Mojo Menを一人前にしてやれなかったようですからLenny Waronkerに拾われたお陰で見事に大化けしましたね。
それから、本盤ではM5「I Still Love You」が選ばれたThe Vejtablesが忘れられないグループにもかかわらずSundazed Musicから発売されていた単独盤を長いこと放置していましたら、これまたいつの間にか廃盤の憂き目に。
爽快感すら漂う小気味よいフォーク・ロックに若干、気怠そうな女性ヴォーカルも上手く合っています。
件の単独盤には女性ヴォーカリストがThe Mojo Menへと移って行った後の音源も収録されていまして、(試聴もいたしましたけれど)それがまた破れかぶれなガレージ・パンクだという噂なので、未だに非常に気になる存在なのです。
収録曲は以下の通りです。
M1「Laugh, Laugh」The Beau Brummels(1964)
M2「You Were On My Mind」We Five(1965)
M3「Someone To Love」The Great Society!!(1966)
M4「Just A Little」The Beau Brummels(1965)
M5「I Still Love You」The Vejtables(1965)
M6「Codine」The Charlatans(1966)
M7「Bass Strings」Country Joe & The Fish(1966)
M8「Hello, Hello」The Sopwith Camel(1967)
M9「Sit Down, I Think I Love You」The Mojo Men(1967)
M10「Johnny Was A Good Boy」The Mystery Trend(1967)
M11「Sing Me A Rainbow」The Sons Of Champlin(1967)
M12「Not So Sweet Martha Lorraine」Country Joe & The Fish(1967)
M13「Get Together」The Youngbloods(1967)
M14「Dance To The Music」Sly & The Family Stone(1968)
M15「Pride Of Man」Quicksilver Messenger Service(1968)
M16「Summertime Blues」Blue Cheer(1968)
by chitlin
| 2007-08-19 23:25
| Pop/Rock