ぶっとばすぜハイウェイ Blazil/Latin
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The G/9 Group / Brazil Now! (1968)

g9gruop
The G/9 Groupの『Brazil Now!』(1968)です。
旧ブログでの7年前の方はあまりにも内容がないので改めましてのエントリです。


幻の名盤という触れ込みでようやくCD化されたとかいう話なので興味半分で手を出してみた訳なんですが。カヴァー曲主体で取っ付き易いものばかりなので妙に安心した記憶があります。
Baden PowellEdu LoboJoão DonatoTom JobimMarcos ValleCaetano Veloso、果てはThe BeatlesCole Porterと列挙してみるだけでも大変な有名どころで占められていますので。


そんな原曲の良さだけが際立っているのでないのは勿論のこと、軽やかで洗練されたリズムに爽快な男女混声コーラスが絡むという何とも理想的なジャズ・ボッサ(←こういう物言いが適切かどうかは不明)です。
軽く聞き流しているだけでも有意義な時間を過ごしている気分を味わうことが出来るんですから不思議なものですね。


もともとの録音のせいなのかマスタリングが上手く行われていないのか判りませんが、音質はいまひとつという印象ではあります。そんなことはともかく。一陣の涼風が確かに吹き抜けたのでした。


Mario Castro-Neves / Stop, Look & Listen (1977)

mariocastroneves
関東地方も梅雨入りいたしまして。そんな時にはラテン音楽を。Mario Castro-Nevesの『Stop, Look & Listen』(1977)です。
勿論、旧ブログからの転載です。


カナダのライブラリー・ミュージック専門のレーベルに埋もれていたという余りにも不遇な運命を辿ったのがこの『Stop, Look & Listen』です。


ホーン隊を従えたバックトラックもきちんと作り込まれ、様々なパーカッションが踊り、優雅な女性ヴォーカリストが彩りを添えます。


賑やかでいて極めて洗練されたMBPの数々を含みつつ、その魅力さえ超えて普遍的な輝きをも放っている訳です。
それもこれもMario Castro-Neves自身が手掛けた作曲、編曲そして咲き乱れるエレクトリック・ピアノの音色があってこそでしょう。


Sergio Mendes & Brazil '66に比肩しうる仕上がりと言えるのではないでしょうか。


Mario Castro-Nevesの自作曲の出来も勿論、秀逸なのですが全10曲中、4曲のカヴァーにおける解釈も際立ったものがあります。
Carpentersのヒット曲として有名な、胸躍るM4「All You Get From Love Is A Lovesong」や蕩けてしまいそうなM7「SummersoftStevie Wonderなどは白眉です。 


解説によるとカナダに渡ったMario Castro-Nevesが1975年に録音を済ませ、CTI Recordsからの発売を控えていたところその話が流れてしまったそうです。
そのままお蔵入りとなるも、1977年に僅かに作られた見本盤を元にCelesteがCD化を果たしたという代物です。


この手の音源の発掘には目を見張るものがあるCelesteには頭が上がらないほど素晴らしい内容の1枚です。



今回のエントリで何を言いたいかと申しますと。梅雨明けが待ち遠しいな、ということです。


Luiz Bonfa & Maria Toledo / Braziliana (1965)

braziliana
Luiz BonfaLuiz Bonfa & Maria Toledoという連名アルバム、『Braziliana』(1965)ですよ、と。
相も変わらず旧ブログからの転載ですよ、と。


映画『黒いオルフェ』の挿入歌として有名な「カーニヴァルの朝」と「オルフェのサンバ」の作者であるLuiz Bonfaと当時の奥方であったMaria Toledoとのデュオ作、『Braziliana』(1965)を聴いてみました。


本日の清々しい天候に気を良くして、何かボサ・ノヴァでもということから引っ張り出してみました。


夫妻の名義でのアメリカ録音であると同時に全曲彼らの手による1枚でもあります。
黒いオルフェ』云々という枕詞も不要なのかも知れませんが、そのM3「Samba De Orfeu」が本作にも収録されています。


と言いつつも未だ体系的なことには明るくないのでして、ボサ・ノヴァの系譜にあってこのLuiz BonfaGarotoJoão Gilbertoとの中間に位置するギタリストであることを解説を読んで初めて知ることとなりました。


この超絶技巧のギタリストのボサ・ギターを存分に堪能することが出来る訳でして、さざ波のように細やかなギターの調べに思わず聞き惚れてしまうばかりです。


それに加えて、Maria Toledoの清楚な歌声やスキャットが色とりどりに舞い上がっては消え行く様子に今度はうっとりするばかりです。


楽曲によってはストリングスやピアノ、ドラムスなどが入りますが、それでも最小限の音数でありまして簡素の極みと言えます。
これぞ生粋のボサ・ノヴァといった塩梅です。


そのストリングスの滑らかさと相俟って、ふたりの仲睦まじさがこちらにも伝わって来ます。



夕方に雨が降ってしまったものの本日も過ごし易い天候でして。Luiz BonfaのCDならば、あともう1枚は持っているはずですのでまたの機会に、です。


Agustin Pereyra Lucena / Agustin Pereyra Lucena (1970)

agustinpereyralucena
さてとAgustin Pereyra Lucenaの同名アルバム、『Agustin Pereyra Lucena』(1970)を旧ブログから転載してお茶を濁してみます。


アルゼンチン出身のギタリスト、Agustin Pereyra Lucenaのデビュー・アルバムをお送りしましょう。
アルゼンチンと言えば条件反射でタンゴを連想するしかないのが関の山なのですけれど、このAgustin Pereyra Lucenaの場合にはさにあらず。れっきとしたアルゼンチン・ボッサです。


そもそもの始まりは少年時代に兄からブラジル旅行の土産としてもらったBaden Powellのレコードだったそうです。それをきっかけにすっかりブラジル音楽に魅了されてしまったということです。


実際に本作にはBaden Powellの作品をカヴァーした楽曲が4曲も収録されています。


ただ、そこから“アルゼンチンのBaden Powell”と呼ばれるギタリストまでになるのは本人による弛まぬ努力の結果なのか、はたまた天賦の才なのか知る由もないのではありますが本作が格好の判断材料なのかも知れません。


肝心のその腕前はと言えば、宙を駆けるが如く1本1本の弦を力強く弾き飛ばす大胆さの一方で繊細かつ優雅に紡がれるギターの音色の心地良さと来たら何ものにも代え難いという訳です。


稚拙ではあるものの女性によるスキャットが入るM2「Tristeza De Nos Dois」、M4「Tema Para Martin」やM7「Pro Forma」とM9「Nina No Divagues」にはその美しさに思わず骨抜きにされてしまいます。


それ以上にいちばん強烈な印象を与えてくれるのがM6「Canto De Ossanha」です。目の覚めるような鮮やかさ、これに尽きます。



少々、毛色が変わってはいるアルゼンチン・ボッサな訳ですけれども素敵な音楽には変わりありませんよね。


Sonia Rosa / A Bossa Rosa De Sonia (1967)

soniarosa
Sonia Rosaの『A Bossa Rosa De Sonia』(1967)というアルバムです。
もう店頭には出向くことも皆無になってしまった今日この頃、いつものように旧ブログからの転載です。


Sonia Rosa、18歳の時の処女録音であるそうです。
Bomba Recordsの“ブラジル音楽の名盤セレクション③”で以て紙ジャケットCD化されたものです。


年末進行のせいもあってか最近、めっきり店頭に出向く機会を逸してはいます。そんな現状が嘘のように今年の春から夏にかけては、ふと手にしたCDを片っ端から買い求めていたものです。


本CDもそんな中にあって、殊更ジャケット・デザインに一目惚れ→即刻、購入に至った1枚です。
家路に着き、まじまじと紙ジャケットを眺めていましたら訳もなく興醒めの心持ちに陥り、最近までほとんど放置しておりました。


先月のことでしたでしょうか、正午前後にJ-WAVEのナヴィゲートを務めるDJ TAROの口から衝撃の事実が告げられました。
母親であるSonia Rosaを番組に迎えると言うのです。果たしてそれは日本語を流暢に話すSonia Rosa本人でありました。
ご存知の方には当然のことでしょうけれど、作業の手が止まるほどに驚きました。


そんなこともあってほとんど初めて耳にするかのような気持ちで臨んでみました。
改めまして想像を遥かに超える可愛らしい歌声を聞かせるボサノヴァがこれまた可憐に佇んでいます。


おまけに収録曲の半数が自作曲と来ています。編曲や制作陣にも助けられている面があるとは言え、弱冠18歳にしてその輝かしい才能が披露されています。


解説には彼女自身の言葉で録音当時の裏話が語られています。



件のDJ TAROも齢40歳であることから同世代ですので、本作につきましては薄いなりに奇妙な縁を感じてしまいます。


プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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