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米澤貴紀『神社の解剖図鑑』(エクスナレッジ)
このところ現代の海外ミステリを立て続けに読んでいるが、さすがに疲れてきて、少しミステリとは関係ない雑学本で脳みそをリフレッシュする。エクスナレッジから出ている「〜の解剖図鑑」シリーズの一冊『神社の解剖図鑑』である。ミステリファンには『シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑』でご存知の方も多いかもしれない。
▲米澤貴紀『神社の解剖図鑑』(エクスナレッジ)【amazon】
このシリーズでは『聖書の解剖図鑑』というのを読んだことがあるが、見せ方としてはほぼ共通のフォーマットを使用しているようだ。本書においても神社に関するネタを1テーマ1見開き単位で構成し、イラストをふんだんに用いて解説するというスタイルである。基本的には初心者向けの神社ガイドブックであり、内容的にも浅く広く、神社初心者には楽しく読めるだろう。
各テーマに関連する神社を具体的に紹介しているのもポイントが高い。実際にそのテーマに触れてみたい場合、どの神社を巡れば良いかというガイドとして使えるわけである。
ただ、ちょっと使いずらいところもいくつかあるのが惜しい。ひとつは章立てでテーマを変えているのはいいのだが、いかんせん章が多すぎて、章によっては物足りなさが残る。また、全貌がわかりにくい章もあるため、ここは初心者に向けた総論的なページを設けてほしかったところである。
もうひとつは索引。一応は神々と神社の索引らしきものがあるのだが、神々はあいうえお順、神社はページ順で並んでおり、これでどうやって目的の神や神社を探せというのだろう。もし改訂版を作るなら、ここはぜひとも修正してほしいところである。
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このシリーズでは『聖書の解剖図鑑』というのを読んだことがあるが、見せ方としてはほぼ共通のフォーマットを使用しているようだ。本書においても神社に関するネタを1テーマ1見開き単位で構成し、イラストをふんだんに用いて解説するというスタイルである。基本的には初心者向けの神社ガイドブックであり、内容的にも浅く広く、神社初心者には楽しく読めるだろう。
各テーマに関連する神社を具体的に紹介しているのもポイントが高い。実際にそのテーマに触れてみたい場合、どの神社を巡れば良いかというガイドとして使えるわけである。
ただ、ちょっと使いずらいところもいくつかあるのが惜しい。ひとつは章立てでテーマを変えているのはいいのだが、いかんせん章が多すぎて、章によっては物足りなさが残る。また、全貌がわかりにくい章もあるため、ここは初心者に向けた総論的なページを設けてほしかったところである。
もうひとつは索引。一応は神々と神社の索引らしきものがあるのだが、神々はあいうえお順、神社はページ順で並んでおり、これでどうやって目的の神や神社を探せというのだろう。もし改訂版を作るなら、ここはぜひとも修正してほしいところである。
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