海外作家 デナンクス, ディディエ - 探偵小説三昧
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探偵小説三昧

日々,探偵小説を読みまくり、その感想を書き散らかすブログ


Posted in "海外作家 デナンクス, ディディエ"

Category: 海外作家 デナンクス, ディディエ    11 26, 2017
ディディエ・デナンクス『カニバル(食人種)』(青土社)
 ディディエ・デナンクスの『カニバル(食人種)』を読む。デナンクスはフランスの作家で、ミステリという体裁をとりながらも、扱うテーマはフランスが抱える歴史の暗部や恥部をえぐるものが多く、内容は極めて硬派。 本作もまた1931年に開催されたパリ植民地博覧会に秘められた事件をもとにしており、もはやミステリですらないが、冒険小説的な味付けがされており、むしろ『記憶のための殺人』や『死は誰も忘れない』のようなミ...

Category: 海外作家 デナンクス, ディディエ    11 08, 2015
ディディエ・デナンクス『死は誰も忘れない』(草思社)
先日読んだ『記憶のための殺人』に続き、ディディエ・デナンクスをもう一冊。ものは『死は誰も忘れない』。 まずはストーリー。 寮制の職業専門学校で孤独を噛みしめる少年リュシアン。あるとき同級生から「人殺しの息子」と罵られた彼は、寄宿舎の近くにある池で自殺する。体面を重んじる学校は自殺として処理を図る。 二十四年後、リュシアンの両親、ジャンとマリーのもとへある若い研究者が現れた。ジャンが若い頃に体験した...

Category: 海外作家 デナンクス, ディディエ    10 24, 2015
ディディエ・デナンクス『記憶のための殺人』(草思社)
 かつて草思社が〈ロマン・ノワール〉というシリーズ名でフランスミステリを発刊したことがある。だが日本の翻訳ミステリシーンに新風を吹き込むところまではいかず、ジャン・ヴォートランとデイディエ・デナンクスの二人を紹介しただけで、割合に早く頓挫してしまった。 とはいえ作品がつまらなかったわけでは決してない。ジャン・ヴォートランの『パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない』は「このミス」1996年度ベストテン...

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sugata

Author:sugata
ミステリならなんでも好物。特に翻訳ミステリと国内外問わずクラシック全般。
四半世紀勤めていた書籍・WEB等の制作会社を辞め、2021年よりフリーランスの編集者&ライターとしてぼちぼち活動中。

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