長野マラソン2024(レース終盤編)
- 2024/05/17
- 01:00
2024年4月21日に長野県長野市で開催された長野マラソン2024のレポートです。
今回は,レース終盤編です。
30kmチェックポイントに到着です。
給水所の間、歩いていたこともありますが、なんと直近1kmのペースは、7:00/kmになっていました。通算ペースは、5:41/kmでした。歩きを多用している状況なので、サブ4も諦めました。次の目標は、通算ペース6:00/kmの死守に切り替えました。
そして目の前にコールドスプレーの貸し出しです。テーブルにたくさんのコールドスプレーが載っていたので、1本借りて、両腿にスプレーしました。
走り出してすぐに高速道路があり、くぐって(道路が上を走っており、アップダウンなし。)、すぐに右折です。すると応援が反対車線の沿道にいっぱいです。私がレースに参加するようになった初期はなかったのですが、途中でショッピングセンターができ、お客さんが出てきて応援してくれるようになっていました。
少しの間、高速道路沿いを走るのですが、調子がいいとあっと言う間に終了です。この日は、調子が悪いので長く感じるのだろう―な、と思いながら走っていました。途中で、確か、恒例となっている甲冑を着て応援してくれる団体がいました。
レースポイントとして紹介されている、ふたこぶラクダです。上りは歩きです。最初に参加した時、足がバキバキに張っていて、ここでストレッチをしたことを思い出していました。この時も張っていたので、軽くストレッチをしました。
ふたこぶラクダを通過すると、思っていたよりは、高速道路沿いのコースから早くに離脱です。右折して再び堤防道路に向かいました。
堤防道路に入るコーナー(外側)で、消防署員(?)消防団(?)の方たちが演奏してくれています。昨年は調子が良かったので、アップテンポの曲に合わせて腕を突き上げながら感謝して通過したのを思い出していました。それが今回は、歩きながら到着だったので、情けなく思っていました。
少し走ると給水所です。胃がチャポチャポなのは続いていました。1杯だけスポーツドリンクを飲み、両腿裏を水で濡らし、走り出しました。(給水所の間はすべて歩いています。)
しばらく走ると音楽が聞こえてきます。橋も見えてきました。毎年、スタート会場の出口で演奏してくれていたバンドが、トラックごとここに移動してきて、演奏してくれています。やっと到着したか、と思っていました。クタクタだったのですが、大音量の演奏の前を通過すると、力が湧いてきました。正に応援効果です。すぐに川に架かる橋へのちょっとした上りがありましたが、ここでは走り通しました。
橋のところまで来ると昨年の様子を思い出していました。このポイントは、Qちゃんがよくいてハイタッチをしてくれる所です。しかし昨年は、開催がいつもよりも1週間遅かったので、Qちゃんは、自分が大会長のぎふ清流ハーフマラソンの開催日と重なってしまい、応援に来ることができませんでした。代わりにお笑い芸人の“もう中学生”さんが若手の芸人さんを連れてゲストに来てくれていました。この橋の所で、並んで、一所懸命声をかけてくれていたことを思い出していました。(まだコロナの警戒があったので、もう中学生さんたちはハイタッチができませんでした。橋の所に並んで、ランナーの近くまで素早く出てきてくれて声をかけ、出たままだと後続のランナーの邪魔になると思ってか、元の所に素早く戻ってくれていました。本当に一生懸命に応援してくれていたので、感謝していたことを覚えています。)
今回は、Qちゃんがいないな、と思いながら走っていました。
しばらく走るとQちゃんがいたような気がします。昔、Qちゃんが「ハイタッチはそっとお願いします。皆が思いっきりハイタッチすると手が腫れるので」と言われたことを思い出していました。タッチする瞬間に、少し手を後ろに引いてそっとハイタッチになるようにしたのですが、パン!ととてもいい音が鳴りました。手を引くのが遅くて、強いハイタッチになってしまったか、と思ったのですが、私の手は痛さを感じていなかったので、たまたまよい音が鳴るタイミングだったのだろうと思っていました。ハイタッチは無理かと思っていたので、できて少し元気が出ました。(Qちゃんと遭遇したところがどうしても思い出せません。レース翌日からずーっとどこだったか、と思っていましたが、思い出せずじまいです。思い出せなかったのは苦戦していたからでしょうか。バンドの演奏していた近くの橋(過去何度も遭遇している所)では、Qちゃんいないな、会えないのかな、と思っていたことに間違いありません。もしかすると、この先、川を渡って折り返す際の橋の上だったか、折り返し直後だったかもしれません。)
この先、折り返す橋が遠くに見えてきました。そろそろ給水所があるはずだと思っていましたが、なかなか現れず、耐えながら走っていました。耐えながら少し走るとやっと給水所に到着です。ここまで何度も歩いていますが、給水の間も歩きながらでした。胃がチャポチャポですが、飲まなきゃいけないという思いだけで、1杯だけ飲み、お腹いっぱいなので、それ以上は飲めませんでした。そして、両腿を濡らし、走り出しました。
そして走り出すとすぐに橋に到着です。右に曲がって橋を渡るのですが、ふと前を見ると、コールドスプレーの貸し出しを行っていました。30km地点は毎回あったので覚えていましたが、ここは記憶にありません。(毎回なのか、今回だけなのか不明)先へ進もうとしていたのですが、借りてスプレーしたいので、ちょっとだけ戻って、テーブルの方へと向かい、腿裏にスプレーしました。そして走り出しました。スプレーで冷えたことはわかりますが、腿裏が回復したかはよくわかりませんでした。(分からないということは、回復していないのでしょうね。)
橋を200~300mほど走って対岸を走ります。すぐに35kmのチェックポイントです。時々ペースの確認はしていましたが、チェックポイントだからといってペースを確認していませんでした。(疲れていたからだと思います。とりあえずPACE2の記録から、直近1kmのペースは7:15/kmで、通算ペースは5:52/kmでした。コールドスプレーによるロスタイムが影響していました。)
対岸コースは相当長く感じます。本当は、5kmぐらいなのですが、視界を遮るものがないので、ずーっと先の方まで見えるので、余計に長く感じるのだと思います。
対岸コースは、いつもは結構強い向かい風なのですが、今回はほとんど風を感じませんでした。強い向かい風だと、体力が残っている時でも先に進まないので苦しい区間なのですが、風が弱かったので、覚悟していた障害の1つがなくて、ホッとしていました。
走っていると、雨粒がポツリと腕に当たりました。レース当日まで継続的に天気予報を見てきましたが、終盤は晴れと曇りが行き来していたので、雨が降るとは思いもしませんでした。空を見ても、雲の色はスタート時と大差なく、黒々とはしていなかったので、激しく降ることはないと思っていました。その後、雨の強さは、一番強い時でも、ポツリ・・・ポツリという程度で、ほとんど降らなかったので、むしろ恵みの雨に感じていました。
あまりはっきりと覚えていませんが、この辺りで3つ目の報道のグループに遭遇です。今度は男性ランナーを報道スタッフが付いて走っていたように記憶します。(3つ目があったことは間違いないと思いますが、場所は全く思い出せません。先ほど折り返した橋の前だったかもしれません。本当に自信がありません。)
対岸でバンドが演奏してくれていた所にあった橋が見えてきました。過去の記憶から、その手前に給水所があることを知っていたので、ちょっと喜んでいました。胃はチャポチャポなのは続いていましたが、とりあえずスポーツドリンクを1杯いただき、水を両腿裏にかけました。
少し先の川側の空き地には、アルプスホルンを毎年演奏してくれている楽団がいました。毎年の応援だったので、クタクタだったのですが、感謝の気持ちを込めて、手を振って通過です。
この先、何度も歩き、できるだけ早くに走りだす、ことを繰り返していました。後続のランナーに次々に抜かされていました。このレースはアスリートビブスを背中側にもつけていてブロックナンバーも印刷されているので、どのレベルのランナーなのかよくわかります。最初の頃は、1ブロック後ろだったのが、徐々にブロックが下がっていき、この頃には、確か、周りの大多数は、3,4ブロック後方のランナーだったと思います。情けなく思っていました。しかし、時々は、私と同じか、1つ前のランナーもいたので、よかったと思いながら走っていました。
この頃はゴールタイムのことを考えていました。サブ4は、もっと手前で諦めていたので、ここではワースト更新のことが気になっていました。自分のワーストタイムのことは、はっきりと覚えていませんが、確か4時間19分ぐらいだったように思います。(まさかワーストを出すなんて思ってもいないので、覚えてもいません。)徐々にペースが落ちていくので、かなり危険な状況になっていました。ワーストにならないためにも、歩いてしまっても、ダラダラ歩き続けることなく、早くに走り出そうと思いながら走っていました。
やっと、堤防道路上で最後のエイドが現れました。まだもう少し走らなければ堤防道路からは下りられないのですが、長い長い堤防道路の最後の目安が現れたので、やっと堤防道路が終わると喜んでいました。この頃はもう胃がチャポチャポでムカムカしていたので、甘いスポーツドリンクは飲めそうにありませんでした。水を1杯飲み、両腿に水をかけました。
そして頑張って少し走り、堤防道路の終わりに到着です。左折して堤防を下りました。下りの勢いを借りてペースを少しだけ上げました。もう残りは3kmぐらいなので、最後ぐらい、このまま走り切ろうと思っていました。しかし、ゴールがある野球場の前の大通りに出るまでのわずか200mぐらいの間に、耐えられなくなって、歩いてしまいました。
そして、大通りに出ました。この頃は、胃がムカムカして少し気持ち悪くなっていました。思考力も少し低下しています。大通りに入ってすぐは、少し右にカーブしているのですが、いつもなら最短距離を走れるようにインコースに向かって真っすぐ走っているのですが、この日は、まっすぐが判断できていません。だいたいでいいかという感じで、少しずつ寄っていきました。(他のランナーは、歩道近く(左側)を走っていたのですが、こんなに遅くてどんどん抜かれるランナーが、がっちりインコースを走るのは、少し恥ずかしいな、という思いもありました。)
大通りのカーブを終え、本当にゴールがある競技場まで一直線になりました。今更なんですが、ストライドが非常に狭いことに気が付きました。(ピッチは最初と比べあまり変わっていない。)ペースは、もう7:00/km前後になっていました。当然のことですが、走っていて、そんな分析ができないほどに疲れているんだな、今更ながら思いながら走っていました。
ゴールが近くなっていたので、PACE2の表示を、ペースとスタートからの経過時間が分かる画面に切り替えました。(PACE2は6種類の画面を登録でき、1画面に最大6種類の計測項目が見られるように登録できます。)切り替えた頃の経過時間は、4時間ぐらいだったと思います。なので、サブ4どころではなく、4時間20分までにゴールしたいと思っていました。(堤防道路を走っていた時は、「ワーストは4時間19分かな、ワーストにはなりたくない。」と思っていましたが、いつの間にか4時間20分に変わっていました。)
堤防道路ぐらいから、左足のマメと両腿裏だけではなく、左膝にも痛みが出始めて、痛みが増してきました。それでも本人は、ここまでしっかり走れているつもりでした。(明らかにおかしい。)ここで、ふと気が付くと、ストライドがジョグよりも狭いぐらいにまでなっていて、これらの痛みがストライドを狭くし、ペースダウンの原因だと気が付きました。
最後の給水所に到着です。気分が少し悪いので、甘いスポーツドリンクは控えました。その先の水を1杯のみ、両腿などに水をかけ、走り出しました。
そして最後の40kmのチェックポイントです。1kmのラップはだいたい7:00/km少々だったと思います。通算ペースは確認していません。この時、経過時間が4時間5分ごろだったと思います。あと2km少々です。4時間20分には15分もあるので、十分間に合うと思って安心しながら力を抜いて走っていましたが、少ししておかしいことに気が付きました。確認した時は40kmなので、残り2.195kmです。この時のペースは7:00/kmぐらいのペースです。2kmで14分。195mを1分以内でないと間に合いません。200mは1kmの1/5だから、7:00/kmの1/5は何分?と思って計算しようとしていましたが、疲れていて頭が回りません。ギリギリなのは間違いないので、少しでもペースアップをして、ここからは歩かずに走り切ろうと考えました。
少し走っていると後ろの方で「歩かず走るぞ!」と女性の大きな掛け声に、周りの男性が「オー!」と掛け声を返しているのが聞こえます。昔もこの辺りを走っている時に、同じような状況になったことを思い出しました。その時はQちゃんが周りの大群を引き連れて走っていました。今回、この時、私は後ろを振り向いて確認することはしなかったのですが、Qちゃんに違いないと思いました。今回も大群になっているに違いなく、飲み込まれると走りづらくなると思って、何とか逃げ切ろうと思い少しペースを上げました。
さらに女性はいろいろ叫んでいます。「青シャツのランナー。〇▲×・・・」と青いシャツのランナーに向け、何か大きな声で話しかけていますが、疲れていてはっきりとわかりません。一瞬自分も青シャツを着ていたので、自分なのかと思ったのですが、疲れていて反応が遅れていると、後方で誰か男性が「俺?」のような声が聞こえました。それで振り返ると、やっぱりQちゃんがいました。私は、歩道側(左端)を走っていましたが、「俺!」と反応した男性は、私よりも少し後の中央分離帯側(右端)を走っていました。彼がQちゃんと話をしています。自分じゃないのか、と思い、前を向いて走り続けました。
すぐに疲れて歩きたくなりました。ここで歩くと4時間20分が危ないとは思ったのですが、自分に負けて歩いてしまいました。Qちゃんが引き連れる大群の邪魔になってはいけないと思い、より左端へ寄って歩いていると、Qちゃんから「そこの人、歩かない!走り続ける!」のような声が聞こえました。すぐに大群に飲み込まれたので、ここで走ると危ない(本心は、疲れていて走れない)と思い、やり過ごすことにしました。するとQちゃんが抜いて行く時に、わざわざ私の方(左後方)に振り返って、手を伸ばして手招きしてくれていました。(「走って付いて来て!」と言っているように見えました。)Qちゃんにそこまでされて、走らないわけにはいきません。大群が追い抜いて行ってすぐ後方に付くようにして走り出しました。50mぐらいは付いて走ったのですが、やっぱりクタクタで走り続けることができずに歩いてしまいました。もうQちゃんに追い付くことはできないな、と思っていました。そして、たぶんゴール地点でQちゃんが待っていて、ハイタッチで出迎えてくれているのだろうけど、合わせる顔がないな、と思っていました。
疲れているので、すぐには走り出せませんでした。歩いていたのは20mぐらいでしょうか。まだ4時間20分を諦めたくはなかったので、頑張って走り出しました。そしてペースを少し上げました。6:30/kmぐらいで走っていたと思います。PACE2を見て、4時間20分までの残り時間との戦いになりました。
ゴールが近くになるにつれ、沿道の応援の人たちが増えていき、時々頑張れとの声をかけられるようになりました。(今回の応援は、例年に比べ少し少な目。遅かったので、もう帰ってしまった人が多かったのでしょうか。)
次々に後方のランナーに抜かされています。アスリートビブスに書かれたスタートブロックを見ると、4,5ブロック後方のランナーも増えてきました。なんか自分が虚偽申請をしたランナーのようで、恥ずかしく思っていました。
そしてゴールがある球場が見えてきました。少し通り過ぎて、交差点から鋭角に折り返し、敷地内に入っていきます。ビクトリーロードです。皆、さらにペースを上げます。私も少しペースを上げました。球場のゲートが開かれていて、暗い通路の先に、明るいグラウンドが見えました。PACE2のタイムを確認しながら、頑張って走っていました。
球場の暗い通路を通って、明るいグラウンドに入りました。確か、グラウンドに入る所が42km地点のはずで、残りは200m弱です。タイムを確認するとギリギリ4時間20分は切れそうに思いました。さらにペースを上げました。球場の人工芝(?)の外野をライド側から入り、レフトを回って3塁の外側を通っていくコースです。いつもは、球場内で小学生ぐらいのチアのグループがたくさんいて、応援してくれる横を走っていくのですが、今回は少なかったです。(昨年よりも)たぶん、遅いからかな、と思いながら走っていました。
3塁後方ぐらいでゴールゲートが見えました。差ラインペースアップです。(と言っても、たいしたペースではない。)
そして、コースの中央付近にやっぱりQちゃんがいて、皆とハイタッチをしていました。合わせる顔がないな、と思ったのですが、大勢いる中、わずかに見ただけの自分なんて覚えてないだろうと開き直って、ハイタッチしてもらうことにしました。そしてハイタッチです。Qちゃんは、にこやかに声をかけながらハイタッチしてくれました。(「お疲れ様」と言っていたような気がしますが、自信がありません。)
そして、ゴールゲートが近づいて来て、ついにゴールです。
以上で,長野マラソン2024(レース終盤編)を終了します。
次回は,ゴール後前半編です。
今回は,レース終盤編です。
30kmチェックポイントに到着です。
給水所の間、歩いていたこともありますが、なんと直近1kmのペースは、7:00/kmになっていました。通算ペースは、5:41/kmでした。歩きを多用している状況なので、サブ4も諦めました。次の目標は、通算ペース6:00/kmの死守に切り替えました。
そして目の前にコールドスプレーの貸し出しです。テーブルにたくさんのコールドスプレーが載っていたので、1本借りて、両腿にスプレーしました。
走り出してすぐに高速道路があり、くぐって(道路が上を走っており、アップダウンなし。)、すぐに右折です。すると応援が反対車線の沿道にいっぱいです。私がレースに参加するようになった初期はなかったのですが、途中でショッピングセンターができ、お客さんが出てきて応援してくれるようになっていました。
少しの間、高速道路沿いを走るのですが、調子がいいとあっと言う間に終了です。この日は、調子が悪いので長く感じるのだろう―な、と思いながら走っていました。途中で、確か、恒例となっている甲冑を着て応援してくれる団体がいました。
レースポイントとして紹介されている、ふたこぶラクダです。上りは歩きです。最初に参加した時、足がバキバキに張っていて、ここでストレッチをしたことを思い出していました。この時も張っていたので、軽くストレッチをしました。
ふたこぶラクダを通過すると、思っていたよりは、高速道路沿いのコースから早くに離脱です。右折して再び堤防道路に向かいました。
堤防道路に入るコーナー(外側)で、消防署員(?)消防団(?)の方たちが演奏してくれています。昨年は調子が良かったので、アップテンポの曲に合わせて腕を突き上げながら感謝して通過したのを思い出していました。それが今回は、歩きながら到着だったので、情けなく思っていました。
少し走ると給水所です。胃がチャポチャポなのは続いていました。1杯だけスポーツドリンクを飲み、両腿裏を水で濡らし、走り出しました。(給水所の間はすべて歩いています。)
しばらく走ると音楽が聞こえてきます。橋も見えてきました。毎年、スタート会場の出口で演奏してくれていたバンドが、トラックごとここに移動してきて、演奏してくれています。やっと到着したか、と思っていました。クタクタだったのですが、大音量の演奏の前を通過すると、力が湧いてきました。正に応援効果です。すぐに川に架かる橋へのちょっとした上りがありましたが、ここでは走り通しました。
橋のところまで来ると昨年の様子を思い出していました。このポイントは、Qちゃんがよくいてハイタッチをしてくれる所です。しかし昨年は、開催がいつもよりも1週間遅かったので、Qちゃんは、自分が大会長のぎふ清流ハーフマラソンの開催日と重なってしまい、応援に来ることができませんでした。代わりにお笑い芸人の“もう中学生”さんが若手の芸人さんを連れてゲストに来てくれていました。この橋の所で、並んで、一所懸命声をかけてくれていたことを思い出していました。(まだコロナの警戒があったので、もう中学生さんたちはハイタッチができませんでした。橋の所に並んで、ランナーの近くまで素早く出てきてくれて声をかけ、出たままだと後続のランナーの邪魔になると思ってか、元の所に素早く戻ってくれていました。本当に一生懸命に応援してくれていたので、感謝していたことを覚えています。)
今回は、Qちゃんがいないな、と思いながら走っていました。
しばらく走るとQちゃんがいたような気がします。昔、Qちゃんが「ハイタッチはそっとお願いします。皆が思いっきりハイタッチすると手が腫れるので」と言われたことを思い出していました。タッチする瞬間に、少し手を後ろに引いてそっとハイタッチになるようにしたのですが、パン!ととてもいい音が鳴りました。手を引くのが遅くて、強いハイタッチになってしまったか、と思ったのですが、私の手は痛さを感じていなかったので、たまたまよい音が鳴るタイミングだったのだろうと思っていました。ハイタッチは無理かと思っていたので、できて少し元気が出ました。(Qちゃんと遭遇したところがどうしても思い出せません。レース翌日からずーっとどこだったか、と思っていましたが、思い出せずじまいです。思い出せなかったのは苦戦していたからでしょうか。バンドの演奏していた近くの橋(過去何度も遭遇している所)では、Qちゃんいないな、会えないのかな、と思っていたことに間違いありません。もしかすると、この先、川を渡って折り返す際の橋の上だったか、折り返し直後だったかもしれません。)
この先、折り返す橋が遠くに見えてきました。そろそろ給水所があるはずだと思っていましたが、なかなか現れず、耐えながら走っていました。耐えながら少し走るとやっと給水所に到着です。ここまで何度も歩いていますが、給水の間も歩きながらでした。胃がチャポチャポですが、飲まなきゃいけないという思いだけで、1杯だけ飲み、お腹いっぱいなので、それ以上は飲めませんでした。そして、両腿を濡らし、走り出しました。
そして走り出すとすぐに橋に到着です。右に曲がって橋を渡るのですが、ふと前を見ると、コールドスプレーの貸し出しを行っていました。30km地点は毎回あったので覚えていましたが、ここは記憶にありません。(毎回なのか、今回だけなのか不明)先へ進もうとしていたのですが、借りてスプレーしたいので、ちょっとだけ戻って、テーブルの方へと向かい、腿裏にスプレーしました。そして走り出しました。スプレーで冷えたことはわかりますが、腿裏が回復したかはよくわかりませんでした。(分からないということは、回復していないのでしょうね。)
橋を200~300mほど走って対岸を走ります。すぐに35kmのチェックポイントです。時々ペースの確認はしていましたが、チェックポイントだからといってペースを確認していませんでした。(疲れていたからだと思います。とりあえずPACE2の記録から、直近1kmのペースは7:15/kmで、通算ペースは5:52/kmでした。コールドスプレーによるロスタイムが影響していました。)
対岸コースは相当長く感じます。本当は、5kmぐらいなのですが、視界を遮るものがないので、ずーっと先の方まで見えるので、余計に長く感じるのだと思います。
対岸コースは、いつもは結構強い向かい風なのですが、今回はほとんど風を感じませんでした。強い向かい風だと、体力が残っている時でも先に進まないので苦しい区間なのですが、風が弱かったので、覚悟していた障害の1つがなくて、ホッとしていました。
走っていると、雨粒がポツリと腕に当たりました。レース当日まで継続的に天気予報を見てきましたが、終盤は晴れと曇りが行き来していたので、雨が降るとは思いもしませんでした。空を見ても、雲の色はスタート時と大差なく、黒々とはしていなかったので、激しく降ることはないと思っていました。その後、雨の強さは、一番強い時でも、ポツリ・・・ポツリという程度で、ほとんど降らなかったので、むしろ恵みの雨に感じていました。
あまりはっきりと覚えていませんが、この辺りで3つ目の報道のグループに遭遇です。今度は男性ランナーを報道スタッフが付いて走っていたように記憶します。(3つ目があったことは間違いないと思いますが、場所は全く思い出せません。先ほど折り返した橋の前だったかもしれません。本当に自信がありません。)
対岸でバンドが演奏してくれていた所にあった橋が見えてきました。過去の記憶から、その手前に給水所があることを知っていたので、ちょっと喜んでいました。胃はチャポチャポなのは続いていましたが、とりあえずスポーツドリンクを1杯いただき、水を両腿裏にかけました。
少し先の川側の空き地には、アルプスホルンを毎年演奏してくれている楽団がいました。毎年の応援だったので、クタクタだったのですが、感謝の気持ちを込めて、手を振って通過です。
この先、何度も歩き、できるだけ早くに走りだす、ことを繰り返していました。後続のランナーに次々に抜かされていました。このレースはアスリートビブスを背中側にもつけていてブロックナンバーも印刷されているので、どのレベルのランナーなのかよくわかります。最初の頃は、1ブロック後ろだったのが、徐々にブロックが下がっていき、この頃には、確か、周りの大多数は、3,4ブロック後方のランナーだったと思います。情けなく思っていました。しかし、時々は、私と同じか、1つ前のランナーもいたので、よかったと思いながら走っていました。
この頃はゴールタイムのことを考えていました。サブ4は、もっと手前で諦めていたので、ここではワースト更新のことが気になっていました。自分のワーストタイムのことは、はっきりと覚えていませんが、確か4時間19分ぐらいだったように思います。(まさかワーストを出すなんて思ってもいないので、覚えてもいません。)徐々にペースが落ちていくので、かなり危険な状況になっていました。ワーストにならないためにも、歩いてしまっても、ダラダラ歩き続けることなく、早くに走り出そうと思いながら走っていました。
やっと、堤防道路上で最後のエイドが現れました。まだもう少し走らなければ堤防道路からは下りられないのですが、長い長い堤防道路の最後の目安が現れたので、やっと堤防道路が終わると喜んでいました。この頃はもう胃がチャポチャポでムカムカしていたので、甘いスポーツドリンクは飲めそうにありませんでした。水を1杯飲み、両腿に水をかけました。
そして頑張って少し走り、堤防道路の終わりに到着です。左折して堤防を下りました。下りの勢いを借りてペースを少しだけ上げました。もう残りは3kmぐらいなので、最後ぐらい、このまま走り切ろうと思っていました。しかし、ゴールがある野球場の前の大通りに出るまでのわずか200mぐらいの間に、耐えられなくなって、歩いてしまいました。
そして、大通りに出ました。この頃は、胃がムカムカして少し気持ち悪くなっていました。思考力も少し低下しています。大通りに入ってすぐは、少し右にカーブしているのですが、いつもなら最短距離を走れるようにインコースに向かって真っすぐ走っているのですが、この日は、まっすぐが判断できていません。だいたいでいいかという感じで、少しずつ寄っていきました。(他のランナーは、歩道近く(左側)を走っていたのですが、こんなに遅くてどんどん抜かれるランナーが、がっちりインコースを走るのは、少し恥ずかしいな、という思いもありました。)
大通りのカーブを終え、本当にゴールがある競技場まで一直線になりました。今更なんですが、ストライドが非常に狭いことに気が付きました。(ピッチは最初と比べあまり変わっていない。)ペースは、もう7:00/km前後になっていました。当然のことですが、走っていて、そんな分析ができないほどに疲れているんだな、今更ながら思いながら走っていました。
ゴールが近くなっていたので、PACE2の表示を、ペースとスタートからの経過時間が分かる画面に切り替えました。(PACE2は6種類の画面を登録でき、1画面に最大6種類の計測項目が見られるように登録できます。)切り替えた頃の経過時間は、4時間ぐらいだったと思います。なので、サブ4どころではなく、4時間20分までにゴールしたいと思っていました。(堤防道路を走っていた時は、「ワーストは4時間19分かな、ワーストにはなりたくない。」と思っていましたが、いつの間にか4時間20分に変わっていました。)
堤防道路ぐらいから、左足のマメと両腿裏だけではなく、左膝にも痛みが出始めて、痛みが増してきました。それでも本人は、ここまでしっかり走れているつもりでした。(明らかにおかしい。)ここで、ふと気が付くと、ストライドがジョグよりも狭いぐらいにまでなっていて、これらの痛みがストライドを狭くし、ペースダウンの原因だと気が付きました。
最後の給水所に到着です。気分が少し悪いので、甘いスポーツドリンクは控えました。その先の水を1杯のみ、両腿などに水をかけ、走り出しました。
そして最後の40kmのチェックポイントです。1kmのラップはだいたい7:00/km少々だったと思います。通算ペースは確認していません。この時、経過時間が4時間5分ごろだったと思います。あと2km少々です。4時間20分には15分もあるので、十分間に合うと思って安心しながら力を抜いて走っていましたが、少ししておかしいことに気が付きました。確認した時は40kmなので、残り2.195kmです。この時のペースは7:00/kmぐらいのペースです。2kmで14分。195mを1分以内でないと間に合いません。200mは1kmの1/5だから、7:00/kmの1/5は何分?と思って計算しようとしていましたが、疲れていて頭が回りません。ギリギリなのは間違いないので、少しでもペースアップをして、ここからは歩かずに走り切ろうと考えました。
少し走っていると後ろの方で「歩かず走るぞ!」と女性の大きな掛け声に、周りの男性が「オー!」と掛け声を返しているのが聞こえます。昔もこの辺りを走っている時に、同じような状況になったことを思い出しました。その時はQちゃんが周りの大群を引き連れて走っていました。今回、この時、私は後ろを振り向いて確認することはしなかったのですが、Qちゃんに違いないと思いました。今回も大群になっているに違いなく、飲み込まれると走りづらくなると思って、何とか逃げ切ろうと思い少しペースを上げました。
さらに女性はいろいろ叫んでいます。「青シャツのランナー。〇▲×・・・」と青いシャツのランナーに向け、何か大きな声で話しかけていますが、疲れていてはっきりとわかりません。一瞬自分も青シャツを着ていたので、自分なのかと思ったのですが、疲れていて反応が遅れていると、後方で誰か男性が「俺?」のような声が聞こえました。それで振り返ると、やっぱりQちゃんがいました。私は、歩道側(左端)を走っていましたが、「俺!」と反応した男性は、私よりも少し後の中央分離帯側(右端)を走っていました。彼がQちゃんと話をしています。自分じゃないのか、と思い、前を向いて走り続けました。
すぐに疲れて歩きたくなりました。ここで歩くと4時間20分が危ないとは思ったのですが、自分に負けて歩いてしまいました。Qちゃんが引き連れる大群の邪魔になってはいけないと思い、より左端へ寄って歩いていると、Qちゃんから「そこの人、歩かない!走り続ける!」のような声が聞こえました。すぐに大群に飲み込まれたので、ここで走ると危ない(本心は、疲れていて走れない)と思い、やり過ごすことにしました。するとQちゃんが抜いて行く時に、わざわざ私の方(左後方)に振り返って、手を伸ばして手招きしてくれていました。(「走って付いて来て!」と言っているように見えました。)Qちゃんにそこまでされて、走らないわけにはいきません。大群が追い抜いて行ってすぐ後方に付くようにして走り出しました。50mぐらいは付いて走ったのですが、やっぱりクタクタで走り続けることができずに歩いてしまいました。もうQちゃんに追い付くことはできないな、と思っていました。そして、たぶんゴール地点でQちゃんが待っていて、ハイタッチで出迎えてくれているのだろうけど、合わせる顔がないな、と思っていました。
疲れているので、すぐには走り出せませんでした。歩いていたのは20mぐらいでしょうか。まだ4時間20分を諦めたくはなかったので、頑張って走り出しました。そしてペースを少し上げました。6:30/kmぐらいで走っていたと思います。PACE2を見て、4時間20分までの残り時間との戦いになりました。
ゴールが近くになるにつれ、沿道の応援の人たちが増えていき、時々頑張れとの声をかけられるようになりました。(今回の応援は、例年に比べ少し少な目。遅かったので、もう帰ってしまった人が多かったのでしょうか。)
次々に後方のランナーに抜かされています。アスリートビブスに書かれたスタートブロックを見ると、4,5ブロック後方のランナーも増えてきました。なんか自分が虚偽申請をしたランナーのようで、恥ずかしく思っていました。
そしてゴールがある球場が見えてきました。少し通り過ぎて、交差点から鋭角に折り返し、敷地内に入っていきます。ビクトリーロードです。皆、さらにペースを上げます。私も少しペースを上げました。球場のゲートが開かれていて、暗い通路の先に、明るいグラウンドが見えました。PACE2のタイムを確認しながら、頑張って走っていました。
球場の暗い通路を通って、明るいグラウンドに入りました。確か、グラウンドに入る所が42km地点のはずで、残りは200m弱です。タイムを確認するとギリギリ4時間20分は切れそうに思いました。さらにペースを上げました。球場の人工芝(?)の外野をライド側から入り、レフトを回って3塁の外側を通っていくコースです。いつもは、球場内で小学生ぐらいのチアのグループがたくさんいて、応援してくれる横を走っていくのですが、今回は少なかったです。(昨年よりも)たぶん、遅いからかな、と思いながら走っていました。
3塁後方ぐらいでゴールゲートが見えました。差ラインペースアップです。(と言っても、たいしたペースではない。)
そして、コースの中央付近にやっぱりQちゃんがいて、皆とハイタッチをしていました。合わせる顔がないな、と思ったのですが、大勢いる中、わずかに見ただけの自分なんて覚えてないだろうと開き直って、ハイタッチしてもらうことにしました。そしてハイタッチです。Qちゃんは、にこやかに声をかけながらハイタッチしてくれました。(「お疲れ様」と言っていたような気がしますが、自信がありません。)
そして、ゴールゲートが近づいて来て、ついにゴールです。
以上で,長野マラソン2024(レース終盤編)を終了します。
次回は,ゴール後前半編です。
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- テーマ:マラソン
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:長野マラソン2024
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