地球温暖化対策を話し合う国連の会議「COP25」からのたより(その4)
スペイン・マドリードでCOP25が開催されています。12月6日に日本パビリオンで開催された国立環境研究所が関連するサイドイベントについてご報告します。
Satellites in Support of National Greenhouse Gases Reporting and Global Stocktake
欧州宇宙機関(ESA)、リモートセンシング技術センター(RESTEC)、森林全球観測と土地被覆ダイナミクス(GOFC-GOLD)、国立環境研究所、JAXA、およびオランダのワーゲニンゲン大学による標記合同サイドイベントが開催されました。はじめにイベントの趣旨説明を兼ねて2019年温室効果ガスインベントリガイドラインの改訂の概要と、地球観測衛星委員会(CEOS)からグローバルストックテイク*1への貢献について解説されました。続いて、日本とモンゴルで実施されている、温室効果ガス観測とモデルを組み合わせた地域およびグローバルな温室効果ガス吸収・排出量推定の研究が紹介されました。その後、CO2吸収源として重要な役割を果たす森林の炭素ストックを衛星観測から推定するESAの取組、モザンビークにおける森林炭素の推定などの取組が紹介されました。最後に、会場からの質問を受けたのち、セッションの総括となるキーメッセージをとりまとめてサイドイベントを終了しました。