君に届け 2ND SEASON 第9話 「告白」 感想
「わかってもらえない事の方が多かったと思う。
気持ちを言えない事の方が多かったと思う。
・・それでも頑張る黒沼が好きだ。」
ようやく風早に届いた爽子の気持ち。
ディスコミュニケーションの解消を描き続けてきた今作にとって
今回は一つの到達点とも言える話だったと思います。
あの爽子が相手に迷惑がかかるかもしれないと知りつつも
自分の気持ちを優先して伝えることができた。
結果も大事だけど、その事が何より胸を打ちます。
実際、届いたと言っても爽子の方は相変わらず
風早の事を誤解したままなんですよね。
告白の前に風早が言った言葉「俺の気持ちは変わらないから」も、
風早は「黒沼の事が好きな気持ちは変わらない」という意味で言ってるのに、
爽子は「黒沼の好きと俺の好きが違うのは変わらない」と受け取っていて、
告白する前に釘刺されたみたいになってるんですよね。
だからこそ、それでも逃げずに真っすぐ気持ちを伝えた
爽子は本当に強くなったなあと思うのです。
今回は節目の回と言う事で、映像としても力が入っていたような。
特に風早が教室の扉を開けた時の爽子の表情は素晴らしかったなあ。
いくら鈍感な風早でもあれを見たらそりゃ爽子の気持ちに気付くよね。
後は、教室の外であれこれ気を揉む外野が騒がしいのに対し
爽子と風早のシーンは大胆に無音の間を使ったりして
完全に二人だけの世界になっていたのが凄く良かったと思いました。
今回は惜しくも途中で邪魔が入りましたが、
次回は遂に互いの気持ちが通じ合う事になるのか。期待したいです。