はなまる幼稚園 第12話「はなまるなクリスマス/はなまるな気持ち」 感想
(※注)今週はかなり否定的な感想になってるので
普通に楽しめた方はご覧にならない事を強くお薦めします。
Aパートでは幸せな夢の中で友達や山本先生からも
後押しされ、つっちーと結ばれ嬉し涙を流す杏が
Bパートでは応援する立場に回り悲しみの涙を耐えなければ
ならないのはやはりちょっと残酷に思えてしまったかな。
サンタなんか存在しないといずれは皆が知るように
夢に描いた理想が必ずしも現実で叶うわけではない。
そうやって人は大人になっていくのかもしれないが
なにも幼稚園児の女の子にまでそんな現実を突きつけなくたって
いいんじゃないかとちょっと切ない気持ちになったよ。
そして、つっちーの告白シーン。
かつて自分が好きな女の子を励ます為に言った言葉が
その子供から巡り巡って自分に返ってきたり
告白するために雪の中を駆け出したりと
最終回らしいドラマチックな展開にはワクワクさせられたが
最後のあのオチには正直脱力させられた・・・。
結果的に誤解されたり、上手くいかなくたっていいけどさ
でもそこはちゃんと自分の思いを言い切らないと駄目だろう!
じゃないと思い通りにはならない現実の辛さを受け入れ、
それでも泣きながら応援してくれた杏が可哀想だ。
結局の所、真面目な恋愛の話になると杏が入り込む余地はないんですよね。
だからこそ、ほのぼのと温い距離での三角関係を保ってきたのに
どうして最後に真面目な恋愛の話にしてしまったのか疑問。
後は、恋愛のことばかりで、つっちーの仕事に対する
思いが全くフォローされなかったのも不満かな。
「山本先生に良い所を見せたいから」以外の理由も
ちゃんとつっちーは持ってると思うんだけど
ラスト二話ではそれが見えてこなかったのは残念。
【総評】
★★★★★★★★☆☆(8:面白かった)
最終話の感想ではきつい事書いてしまいましたが
全体を通してみると今期の中ではデュラララと並んで
最も楽しめた作品でした。
山本先生の天使ぶりと元気いっぱいな
園児たちを見ているだけで心が和んだし、
さり気ない優しさに満ちた世界観が好きでした。
作画は流石GAINAX、最後まで崩れることなく
丁寧に作られているのが見ていて伝わってくる作品でした。
毎回変化するEDも楽しかったな。
続きをやるならまた見たいです。