青い文学シリーズ 第9話 「走れメロス 前編」 感想
「待つ方がつらいかね。待たせる方がつらいかね。」
今回は許斐剛先生キャラ原案で描く太宰治の「走れメロス」。
熱血とか友情物に弱い私は勿論この作品が大好きで、
スタッフがどう料理してくるのか楽しみにしていたのですが、
過去の事件で友情を信じられなくなった劇作家の描く
劇中劇として登場する構成に。
ダイジェスト形式になっているのはあれだけど
芝居がかった原作の台詞をそのまま使っても
違和感無いような仕掛けになっていたのは良かったなー。
高田の物語は原作のように
友情をテーマにした物になっているようだが、
高田の立場が「待つ方」になっているのがポイントなのだろうか。
劇中劇のメロスと高田の話がどういう風に
シンクロしていくのかに注目したい。
あと、映像的には許斐剛キャラ原案といいつつも、
「魍魎の匣」の関口と榎木津の絵に近いように感じた。
ほのかに漂うBLテイストは許斐ワールドだったけども。