2010/12/27
パンティ&ストッキングwithガーターベルト(最終回) 第27話「ビッチガールズ」 / 第28話「ビッチガールズ2ビッチ」感想
「あたしはビッチエンジェル パンティ!
あたしはあたしのやりたい事をやるだけだ!!」
お婆さんとサムの死を乗り越えビッチの誇りを取り戻したパンティが
巨大ゴースト復活を企むコルセット市長と最終決戦!
ビッチというモチーフを何者にも縛られない生き様と繋げて語る
パンティの啖呵は非常に熱くて燃えたなあ。
最終話らしくどこまでもエスカレートしていくアクションも素晴らしく
予想外に奇麗に纏まったいい最終回だったな!・・Bパートまでは!
今回は最初のハイジネタから公開セクロスにガーター爆破、
ギガドリルブレイクに実写ママンのハートキャッチオーケストラと
これでもかとばかりに色々詰め込んできた印象だったのだけど
最後の最後まであんな爆弾を用意しているとは、
本当にこの作品はいい意味でも悪い意味でも油断ならねえな!
まあこの終わり方も何物にも縛られないというテーマを体現した
この作品らしいオチだと言えばそうなんだけど、
率直な感想としてはやはりすっきりしない感情の方が大きいかなあ。
いや、二期フラグはむしろ歓迎なんですけどね。
コルセットが生きているのもいい、パンティがバラバラになったのも
そもそも爆発したガーターでさえ復活できる世界だからまあよし。
でも、ストッキングが悪魔だったという展開は
今までやってきた事の否定なのでちょっと辛いんですよね。
個人的にはパンスト姉妹のイチャコラっぷりが好きだっただけに
あれも全部嘘だったんだよと言われてしまうのは正直悲しい。
という訳でこのまま投げっぱなしエンドでもいいんですが、
二期やるならストッキング洗脳オチでお願いします!
【総評】
★★★★★★★★☆☆(8.5:面白かった)
最後の最後にでっかい爆弾を落としていったものの
全体を通して見れば無茶苦茶やりつつも上手く舵取りをして
単なる作り手の自己満足では終わらない作品になっていたと思う。
その辺で言うと同じ今石監督作品でも「デッドリーブス」なんかは、
視聴者の目よりも、やりたい事の方を優先させてたように思うのだが
やはり「グレンラガン」で一度王道をやった事が関係しているのかなあ。
正直、カートゥーン風の絵柄にしろビッチがヒロインという設定にしろ
あまりにも時代と逆行し過ぎて、本当に極々一部の人間にしか
受け入れられないんじゃないかという不安があったのだけど、
いざ始まってみれば思ったよりもずっとキャッチーな作りになっていて
多くの人に受け入れられていたのは嬉しい驚きだった。
後は、各話毎に担当スタッフの個性が色濃くでた作りになっていて
毎回毎回、今週はどんな作風で来るんだろうと
予想しながら観るのが個人的には楽しかったなー。
本来「迷い猫オーバーラン」の監督交代制で目指していたのは
こういうものだったんじゃないかとも少し思わされましたよ。
テーマ:
パンティ&ストッキングwithガーターベルト -
ジャンル:
アニメ・コミック