2010/12/13
刀語 第12話(最終話) 「炎刀・銃」 感想
★★★★★★★★★★(10:素晴らしい)
運命と歴史の流れに翻弄された者達の、悲しくも前向きな物語。
凄く良かったですね。
ずしりと胸に痛みを伴うラストではあるのだけれど、
どこか晴れ晴れとした心持ちにさせられるのは、最後、
池田昌子さんによるナレーションで語られた通りなんでしょうね。
失ったものはとてつもなく大きく、得たものは無い。
だからといって、散っていった者達がみんな後悔していたか、
不幸だったかというと、そうとも限らないのでしょう。
少なくともとがめは満足していたのではないでしょうか。
好きになった人の腕の中で死ぬことができたこと。
その人を復讐の毒牙にかけずに済んだこと。
そして、その人を最後に救うことができたこと。
とがめの死をきっかけに完了形変態刀にならなければ、
尾張城での戦いで七花も命を落としていたかもしれません。
また、刀となり死ぬつもりだった七花を人間に戻したのも
とがめとの思い出や日本地図を作るという約束のおかげなのでしょう。
だからこの結末は、私にとってはめでたしめでたしの大団円なのです。
【総評】
最後まで観続けてきて改めて思ったのは、確かにこれは1年間という
時間をかけてやるべき話だったのかもなあということ。
エンディングで今まで二人が通ってきた土地を振り返る際に、
まるで私達も一緒に旅をしてきたかのような感慨におそわれるのは
1年間という時の積み重ねがあったからこそなのでしょう。
また、1年間というスパンで作品作りするという事は
放送後の反応を受けたり、積み重ねたノウハウを後ろの話数で活かしたりとか
製作的な意味でも色々メリットはあったんじゃないかな。
実際、放送当初は西尾維新独特の掛け合い漫才のような会話や
戦闘シーンの見せ方等、間延びしていたり単調だったりと
まだまだ改善の余地がありそうに思えたのだけど、その辺りが
回を重ねるごとにどんどん良くなっていったのは驚かされました。
特に最終話での七花ととがめの最後の会話や右衛門左衛門との戦闘は
正に今までの集大成という感じで素晴らしかったです。
同じような形式の作品がこの後もまた作られていくのかどうか
今の段階ではまだわかりませんが、アニメの放送形態として
新たな幅が広がったこと、そして、何よりこのアニメが
素晴らしい作品であったことは間違いないのではないかと思います。
スタッフ、出演者の皆様、1年間お疲れさまでした。
運命と歴史の流れに翻弄された者達の、悲しくも前向きな物語。
凄く良かったですね。
ずしりと胸に痛みを伴うラストではあるのだけれど、
どこか晴れ晴れとした心持ちにさせられるのは、最後、
池田昌子さんによるナレーションで語られた通りなんでしょうね。
失ったものはとてつもなく大きく、得たものは無い。
だからといって、散っていった者達がみんな後悔していたか、
不幸だったかというと、そうとも限らないのでしょう。
少なくともとがめは満足していたのではないでしょうか。
好きになった人の腕の中で死ぬことができたこと。
その人を復讐の毒牙にかけずに済んだこと。
そして、その人を最後に救うことができたこと。
とがめの死をきっかけに完了形変態刀にならなければ、
尾張城での戦いで七花も命を落としていたかもしれません。
また、刀となり死ぬつもりだった七花を人間に戻したのも
とがめとの思い出や日本地図を作るという約束のおかげなのでしょう。
だからこの結末は、私にとってはめでたしめでたしの大団円なのです。
【総評】
最後まで観続けてきて改めて思ったのは、確かにこれは1年間という
時間をかけてやるべき話だったのかもなあということ。
エンディングで今まで二人が通ってきた土地を振り返る際に、
まるで私達も一緒に旅をしてきたかのような感慨におそわれるのは
1年間という時の積み重ねがあったからこそなのでしょう。
また、1年間というスパンで作品作りするという事は
放送後の反応を受けたり、積み重ねたノウハウを後ろの話数で活かしたりとか
製作的な意味でも色々メリットはあったんじゃないかな。
実際、放送当初は西尾維新独特の掛け合い漫才のような会話や
戦闘シーンの見せ方等、間延びしていたり単調だったりと
まだまだ改善の余地がありそうに思えたのだけど、その辺りが
回を重ねるごとにどんどん良くなっていったのは驚かされました。
特に最終話での七花ととがめの最後の会話や右衛門左衛門との戦闘は
正に今までの集大成という感じで素晴らしかったです。
同じような形式の作品がこの後もまた作られていくのかどうか
今の段階ではまだわかりませんが、アニメの放送形態として
新たな幅が広がったこと、そして、何よりこのアニメが
素晴らしい作品であったことは間違いないのではないかと思います。
スタッフ、出演者の皆様、1年間お疲れさまでした。