マルバネマットの勘違い?
2022-10-12
マルバネクワガタの飼育には、「赤枯れ材」が必要ですよね。でも・・・1,000円/リットルほどしますので、高価なマットになってしまいます。そこで醗酵マットと混合してマットの量をかさ増しするって思ってませんか?
これって大きな勘違いです(笑)
確かに量は1:1混合なら、2倍になりますが、
そもそもの目的は栄養の強化です。
赤枯れ100%で飼育すると、赤枯れの状態によって成長が大きく変わってしまいます。それは若い赤枯れと朽ちた古い赤枯れでは、どちらも死ぬことはありませんが、成長に大きな差が出てきます。
マルバネクワガタは、他のクワガタに比べて、栄養要求の少ない種類です。マットの消費が少なくても60mmを越えるサイズにまで成長します。 しかし、私の実験では赤枯れ100%だと60mmアップは難しいです。
低栄養でも育ちますが、高栄養にすると更に大きくなります。 あまり栄養価を上げすぎると、長期飼育する場合にマットの著しい不朽や腐敗が早くなる傾向にあります。それはマルバネ飼育時のマットの水分量の多さにも起因します。
その辺のさじ加減が難しいですが、私自身は実験的な意味もあって、高栄養マルバネマットを作って実験していますが、確実に大型化しています。しかし栄養価が高い場合は小バエの侵入は致命的ですし、先に書いたマットの腐敗などのリスクもつきまといますので、使いにくいマットになってしまいます。
なので、基本は無添加発酵マットを混合したマルバネマットで飼育して、少しだけ高栄養マルバネマットで飼育するのが良いかもです。