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【ブックレビュー】陽キャになった俺の青春至上主義(著:持崎湯葉)

更新日:

【作品情報】
 作品名:陽キャになった俺の青春至上主義
 著者:持崎湯葉
 ページ数:296
 ジャンル:エンタメ
 出版社:SBクリエイティブ

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 高校デビュー度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 学園青春ラブコメなラノベが読みたい人

■作品について

【陽キャ】と【陰キャ】。
世界には大きく分けてこの二種類の人間がいる。
限られた青春を謳歌するために、選ぶべき道はたったひとつなのだ。
つまり――モテたければ陽であれ。

元陰キャの俺、上田橋汰は努力と根性で高校デビューし、陽キャに囲まれた学校生活を順調に送っていた。
あとはギャルの彼女でも出来れば完璧――なのに、フラグが立つのは陰キャ女子ばかりだった!?
ギャルになりたくて髪染めてきたって……いや、ピンク髪はむしろ陰だから!

■良かった点

いつ頃からでしょうかね、陽キャとか陰キャとか言われるようになったのは。
陽キャは勝ち組、陰キャは負け組、なんてイメージもあるかと思います。
本作の主人公、上田橋汰は中学時代、まさにテンプレ的な陰キャで友達もおらずというような状況。
これではいかんと一念発起し、努力の末に自分を変え、陽キャとして高校デビューに成功。
計画通りに青春を謳歌しはじめた橋汰だったけれど、色々と気になる自分自身の周囲にいる陰キャな女子達。。。

橋汰に好意を寄せ、橋汰がギャル好きだと聞いてなぜかピンクに髪を染めてきた遊々。
小さいけれどイキッて強がるオタクの水乃。
女の子みたいに可愛い容姿の龍虎。

橋汰は高校で仲良くなった白ギャル、カエラのことが好きなんだけど、寄ってくるのは陰キャ女子ばかり(男子も含む)!?
という感じの青春ラブコメもの。
今のところはラブコメよりも、青春要素の方が強いかな。
高校に入ってキャラを変えて高校生活を楽しむ、というのは決して珍しくない展開であるし、キャラクター達も突飛すぎることはない。
だけど、だからこそある意味で安定して安心して読むことができる。
会話であったり地の分であったりも読みやすく、楽しく読み進められる。

テンポよく明るく物語が展開しつつ、そんな中でも陰キャ、陽キャ、それぞれの抱えているものだったり考えていることだったり。
そういうのも含めてちょいとシリアスも絡めてきて、最後にオトす。
始まりから終わりまで、物語とそれを動かすキャラクターが綺麗にまとまっている、青春ラブコメ系ラノベのお手本的な作品と言えるような感じ。
安心して手を出してもよいと思います。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

2巻以降、この作品ならではの更なる強い色を出していけるかどうか。
そこですかね?

 

 

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