【ブックレビュー】かつてゲームクリエイターを目指してた俺、会社を辞めてギャルJKの社畜になる。(著:水沢あきと) | マリア様の愛読書
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【ブックレビュー】かつてゲームクリエイターを目指してた俺、会社を辞めてギャルJKの社畜になる。(著:水沢あきと)

更新日:

【作品情報】
 作品名:かつてゲームクリエイターを目指してた俺、会社を辞めてギャルJKの社畜になる。
 著者:水沢あきと
 ページ数:328
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ビジネスまわりのリアル度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : お仕事モノのラノベを読みたい

■作品について

天海蒼真はIT企業に勤める27歳サラリーマン。連日アプリの不具合や取引先のクレーム対応に追われ、仕事へのやりがいに疑問を感じ始めていたある日、ファミレスで仕事をしていた蒼真は見知
らぬ女子高生に声をかけられる。
「あたしの社畜になってください!」
羽白光莉17歳。
見た目陽キャなギャルにして、フォロワー35万人を誇る超人気のイラストレーター。
そんなギャルJKが立ち上げたゲームクリエイションチームに誘われた蒼真。当然一度は断る
ものの、その矢先に勤め先が買収され、担当プロジェクトが凍結されてしまい――
アラサーリーマンとギャルJKが贈るゲームクリエイション・エンタメノベル!!

■良かった点

いやー、これ、中高生が読んで面白いのですかね?
社会人向けラノベってことですかね。
ラノベではあるけれど、お仕事小説である。

主人公の天海蒼真は社畜として働くサラリーマンだが、働いていた企業が買収されて担当していたプロジェクトが凍結され、先行きが見えなくなる。
そんな彼は、一週間ほど前に見た目ギャルのJK羽白光莉から誘われていたゲーム制作のプロジェクトに参画することを決意する。
イラストレーターもシナリオライターもJKということもあって、社会人経験がある蒼真が色々とかじ取りをすることに。
スケジュール調整、無理な要求をどう実現させるか、お金の問題、顧客との交渉、などなど。
実際の仕事でもよく発生することを、人生経験を活かして解決策を探していく姿に、社会人なら共感できる人も多いのでは。
しかも、ある程度の社会人経験を経て中堅~ベテランになってきた人の方が共感できるかも?
単に現場の苦労というだけでなく、調整や折衝事、顧客の課題を見つけ出してそこに対してどう攻めるかというコンサル的なことも含めており、蒼真はどんだけ優秀なのよとツッコミを入れたくなる。
社会人4年目の27歳でそんなことまで出来るのか・・・
いや、今は起業やベンチャーも多いし、若くして経営者とかも多いから、別に普通にいるのか・・・。
普通の企業でサラリーマンやっていたら、なかなかそこまで行かないような気がするけれど、今は仕事のスピード感も上がっているしそうでもないのかな。

苦労することがあっても、なんだかんだうまくいくところはラノベ的なところもあるかもしれんけれど。
仕事周りのことはうまく描いているなという感触。
変にお色気とかラブコメ方面に舵を切っていないのは正解だと思う。

光莉たちJKとのやり取り、プロジェクトの推進もよいけれど、個人的には泉さんが気になる。
彼女も随分と蒼真の実力をかっているようだし、蒼真がゲーム制作に職を転じるときいたときは相当ショックだったらしいし。
続編が出るのだとしたら、泉さんの逆襲とかもあるのか?
そしてもしかしたら、恋愛的な意味で光莉と泉さんの取り合いもあったりするのか?
なんてことも妄想してしまう。

楽しませてくれたお仕事ものラノベでした。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

個人的には凄い楽しめた。
まあ、蒼真おまえ優秀すぎるだろう、というのはあるけれど。

 

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