「PERFECT DAYS」 - 2024.10.25 Fri
日常生活の繰り返しを見せられるものの、つまらなくないのが不思議。外国作品よりも理解度が高いような親近感があったせいか?
ほとんど喋らず感情の起伏も少ない(ひとりでいるときが多いせいもある)が、家族のシーンは自然と一緒に泣いてしまった…。
この日常の映画に、どうラストを持ってくるのか。そんなところへ、三浦友和とのからみが、感情を揺さぶる設定をつくってきて、ちょっと卑怯じゃないかと思ったけれど、そういうのも心を刺すんだから、しょうがないかと。
そのうえ、まだあった! ラストの役所氏の運転中の顔のアップ。泣きそうなのかも、とすら思えた、すごく微妙な感情がうかがえて、いろんなふうに受け取れるような、なんとも、これは、終わった瞬間にスタンディングオベーションだろうな、とカンヌ国際映画祭男優賞にも納得した。
(10月25日)
2023年 日本・ドイツ作品
監督 ヴィム・ヴェンダース
出演 役所広司、中野有紗、アオイヤマダ、柄本時生、三浦友和
好き度☆☆☆☆(4点。満点は5点)
(c) 2023 MASTER MIND Ltd.
参考:象のロケット
● COMMENT ●
泣きますね
最後の最後に
主人公が日本人の役者と言うのが黙っていても伝わるニュアンスがあって良いのかもしれない。だから、逆に「何も起きないような話」で主役が外国人で面白かったら、その役者は凄い名優かもしれない。
>ノルウェーまだ~むさん
はじめは短編の構想だったらしいのが、ヴェンダース監督が、ふくらませたとか。あ、脚本には日本人も、ひとり協力していましたね。
役所氏については、役所やのうて、役者やのう、と言いたい。
>onscreenさん
そちらのブログ記事を読んでも、よくわかりませんし。
>fjk78deadさん
そのなかでも、しっかり誠実に生きているということが、いいのかなあと。外国人の生活でも、そのへんが分かれば、好感はもたれそう。
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何も起こらず日々の暮らしを描いているだけなのに、泣けて仕方がないですよね。
こういう映画って良いな〰️と思います。
主人公の心情が自然と伝わる感じは、やはり役所広司さんの演技あってこそなのでしょう。