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2024-11

「ターミネーター4」 - 2009.06.20 Sat

おもしろかった!
少しばかり期待はしていたのだけど、期待しているときに、それを上回る満足を得られる映画というのは、けっこう、すごいものだと思う。



(だからといって信用して、あまり期待しないように。つまらなかったときの落ち込みが激しくなるから。)
ポスター

サイバーダイン社が開発した軍事コンピューターシステム「スカイネット」が暴走を始め、人類を敵とみなし、人間の抹殺を始めた。
ジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は、抵抗軍のリーダーのひとりとして、戦闘を続けていた。
核戦争が起きた「審判の日」から10年が過ぎた2018年。単独でターミネーターら「スカイネット」の機械軍の脅威を切り抜けてきた少年カイル・リース(アントン・イェルチン)は、マーカス・ライト(サム・ワーシントン)という謎の男と出会う。
カイルは、やがて過去に戻ってジョン・コナーの父親となる人物だ…。

まず、マーカス・ライトという男の存在を大きく取り上げたのが、いい
ジョン・コナーについては、いろいろと分かっているし、新鮮味が少し足りないところへ、新しい謎のキャラクターを出してくるのは正解だろう。しかも魅力的だ。
マーカスのほうが、ジョンよりも主役のような印象すら受ける。
ダブル主役といっていい展開でストーリーを引っ張る。

雑誌「TV Taro」に載っていたクリスチャン・ベイルの話では、兄のクリストファー・ノーランとともに「ダークナイト」の脚本を書いた、ジョナサン・ノーランに脚本のリライトを頼んだという。ジョナサンの名前は本作にクレジットされていないのだが、どの程度、彼が関わったのか。

クリスチャン・ベイル、ジェイダグレイス、アントン・イェルチン
左がクリスチャン・ベイル、右がアントン・イェルチン。父親のほうが若いとは!

監督は「チャーリーズ・エンジェル」(2000年)、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」(2003年)などのマックG。スピーディーなアクションシーンは得意で、そこを見込んでの起用ではないだろうか。
実際、シリーズへの敬意を払いつつ(アーノルド・シュワルツネッガーの顔は出るし、お約束の「アイル・ビー・バック」というセリフもあったりする)、人間対機械の未来戦を、すばらしい特撮技術で、しっかりと見せてくれる
新しい機械が、いくつか登場してくるのも楽しい。

ストーリー上は、ツッコミどころが多少あるが、観ている間は気にならなかった。
カイルに対する「スカイネット」の対処方法、マーカスの体の構造や使命、カイルたちに手を差し伸べたおばあちゃんの存在は何でもなかったのか、などなど。

女優陣では、マーカスと微妙な関係になる戦闘機パイロット役のムーン・ブラッドグッドがいい。知らない女優さんだったが、マークしとこう。(笑)
コナーの妻の役で、ブライス・ダラス・ハワード。役は大きくなかったが、お腹が大きかった。(笑)
ジョン・コナーの子どもが次作では活躍するだろうか。
科学者(?)の役が、ヘレナ・ボナム=カーター。病的なサイコドクターっぽいのが似合っていたよ。(ほめてるのか?)

「スター・トレック」でロシア語なまりでしゃべってたアントン君が、若きカイルを演じる。
「スタトレ」とは、雰囲気違うよねー。「スター・トレック」「ターミネーター4」と大作SFに続けて出演とは、この先も行っちゃうのかな?

ムーン・ブラッドグッド、サム・ワーシントン
ムーン・ブラッドグッドとサム・ワーシントン。

それにしても、「ダークナイト」といい、本作といい、クリスチャン・ベイルったら、共演相手の引き立て役みたいな位置どり。次作、出てくれるんだろうか。

ラストは泣きそうになった。まさか、最後に泣ける場面があるとは。油断ならない。
…マーカス、次作にも、なんとかして出てきてほしいな!

しかし、審判の日って2008年だったのか。現実では去年通り過ぎちゃったね。

(6月14日 ワーナー・マイカル・シネマズ 大井)

TERMINATOR SALVATION
2009年 アメリカ作品
監督 マックG
出演 クリスチャン・ベイル、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン、ムーン・ブラッドグッド

参考:ターミネーター4@映画生活
「ターミネーター4」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)

● COMMENT ●

ボーさん
コメントをたくさんありがとうございました!

5年目も宜しくお願いします★


>
「ダークナイト」といい、本作といい、クリスチャン・ベイルったら、共演相手の引き立て役みたいな位置どり

本当、そうですね^^
どなたかのblogでほんとはマーカスをオファーされてたけどジョンコナーをやりたいと言って変えたというらしいけど、
ジョンコナーは確かにこのシリーズでは中心人物ですしね★

ジョニーデップとの次回作が楽しみです。

こんばんは!

ボーさん、お久しぶりです♪

色んなキャラクターが登場してきた分、
この先の楽しみが出来て、それも込みで面白かったですねv-218
コレを、いつ、どのように「2」に繋げ「1」に戻るのか?
なんとなく先が解っている分やはりキャストの魅力は大事ですよね~。
楽しみに待ちたいと思います!

こんばんは~☆彡

ボーさんはかなり楽しまれたようですね(^_-)-☆
ストーリーは1を観ていないし、パラドクスが苦手な私なので、
ツッコミどころはかえってわからなかったかも(笑)
私はラスト泣きそうになったのではなくて、泣きました(笑)
マーカスが次回作にも出てくれたらいいですね(^_-)-☆

>migさん

こちらこそ、どうぞ、よろしくお願いします!

私なら、マーカスのほうが演じがいがあるので、やりたいと思うけど。
やっぱり主役をやりたい人なのでしょうか。

次は、ジョニデと共演ですか! それは知らなかったです。
観るかどうかは、女優しだいかも。(笑)

>kiraさん

おはようございます!

あと2作の予定ですが、カイルの過去への派遣、スカイネットとの戦いの行方は、少なくとも描かないといけませんね。

アクションシーンについては、新キャラでも出さないことには、これ以上どうしろというのでしょう。
なんにしろ、楽しみにしたいですね。

>ひろちゃんさん

おはようございます。

予想以上に楽しかったです!
「1」を見ていないと、カイルとサラ(ジョンの両親)が、どんな冒険をしてきたかの知識がなかったわけですね。

このシリーズ、タイムパラドクスが基本にあるような話で、そこにツッコミ入れると根本から崩壊ですね。(笑)

マーカスには、もっと活躍してほしいですよねー。

無邪気です、これからは。

思い起こせば、「マトリックス」あたりから、SF映画と呼ばれるジャンルの映画の見方は、本来の無邪気な映画の楽しみ方に戻ったような気がしますね。

それは何かというと、今まで見たこともないアイデアやイメージ、行った事がないか今後も不可能な場所に連れて行ってくれる、という、エジソンやリュミエール兄弟が映画を発明して、人々がその発明のどこに熱狂したかの同じ部分をもう一度取り戻そうとしているのかもしれない。

ストーリーやコンゼプトはよいのです。シェークスピアやギリシャ神話で、問題はそれをどのように視覚化して、初体験の楽しみを味わえるか、だったのです。実は昔から。
ですから、コンピューターの反乱や、タイムスリップ、ロボットと人間の友情などは、もうルーティーンもいいところで、そこには何の発見もない。
そんなことより、いかに視覚的に楽しいショックを与えてくれるか、というところに、ハナシは絞られてきました。

もう、そのコンセプトが神の領域と人間の進化にまで迫った「2001年宇宙の旅」や、SFでしか提示できない新しい世界観と哲学まで提示した「惑星ソラリス」や「時計仕掛けのオレンジ」などの映画は、すでにハリウッドを始めとした、世界的な興行が可能な商業映画では、実はそうした規模でしか製作は不可能であるにもかかわらず、すでに無理な時代に入ってしまいました。

ふりだしに戻ったと思いましょう。
ですから、私もこの映画はそういう意味のSFとしては並外れた映画ができたものだと思いますよ。

ハナシの流れは大雑把に了解して、私は以下のシーンを子供のように楽しめました。
・主人公が操縦するうしろにカメラが固定されたまま、ヘリコプターが墜落してしまう。
・マスター・コンピューターとその破壊兵器の交信を阻害する装置を試しに行った時の、荒れ果てた戦場にトゥワイライトが差している、クロサワ映画のような美しさ。
・あの魅力的なアジアン女性とサイボーグが、逆に正義の組織から追われるはめになる、正にヒッチコック流儀のサスペンス
・芸術家のギッガーとリドリー・スコットが発明した、最新のマシーンをレトロな意匠で表現するロマンの、最新CG導入版の美術
・いきなり疾走する、ターミネーター+オートバイの文句なしの爽快感

これらが繋がるために、ストーリーは後付でもなんでもよかったのかもしれないし、それで元々映画はよかったかも知れないのだ、と考えてます。
「アトム」に熱狂した頃に戻った、という感想です。

こんにちは~♪
マーカスが主役みたいでしたよね~
私はベイル贔屓ですが、一瞬マーカスをいじめるジョンが憎らしくなりました(笑)
他のところで読んだのですが、最初ベイルはマーカス役をオファーされたとか。
もしかしてマーカスという新しいタイプのターミネーターを主役にしたかったのかなぁ~なんて思ったりしました。
次回作にマーカスが出るか分かりませんが、、、人工心臓とか都合のいい理由で復活して欲しいです(笑)

>lalakiさん

そうなんです。映像を楽しむ、わー、すごい!と感動する。基本ですよね。
私自身が恐れていることは、映画に慣れて、すごい映像に慣れて、楽しく感じなくなってしまうことなのです。
幸い、まだ大丈夫みたいで。

お金をかければ技術で、すごい見世物はできるようになり、でもその方法論は別として、それで楽しませてくれればいいのです。
ストーリーで感動させるのも映画なら、見世物で楽しませるのも映画ですね。

紹介された中では、とくに、ヘリの墜落シーンは出色だったと思います。外側からヘリを客観的に見せる画が入るのが普通ですから、おもしろい場面でした。

無邪気といえば、さきほど感想を書いた「トランスフォーマー/リベンジ」は最強でしたよ。

>由香さん

こんばんは!
どちらかといえば、主役はマーカスですよね。
ベイルも、マーカス役で主役になればよかったのに~。(笑)

マーカスいじめ(?)は、機械が憎い、という感情がマーカスを見たときにも出てしまったジョン・コナー、といったところですね。

人工心臓や移植でマーカス復活!を望みます。ジョン、いい相棒がいなさそうですし。

こんにちは!

ボーさん、最後泣きそうになりましたか。
私もウルウルきました~~
贖罪、自己犠牲、あれこそ人間ですよね。機械との違い。
ここが本作で一番描きたかったテーマなんでしょうね。
マーカスは人工心臓でなんとかなりそうだけど、
どうなるんでしょうか?

こんばんは!

女優陣のマーク、ボーさん、さすが!(笑)

>戦闘機パイロット役のムーン・ブラッドグッドがいい。
うん良かった~この人!名前わからなくて、私は "男前のネーチャン"と書きました(笑)

ボー先生、教えて!『4』は、ストーリー気にしないで楽しんで観たほうがいいんでしょうか?(笑)

>YANさん

こんばんは!
あのラストは予想してませんでしたし。そう来たか~と思いました。
あのときジョンが断らないのも、何か、いい手があるのかなと考えたりしました。

過去のシリーズでも自己犠牲はありましたから、踏襲しているわけでしょう。
今回は「ターミネーター・マーカス編」といってもいいかと。
原題にあるサルベーションは「救済」で、いろんな意味を含みそうですね。

>あんさん

こんばんは~。
ええ、おもに女優で映画を見る私ですので!
あんさんの文を読んだとき、男前のネーチャンで、即、分かりましたよ。(笑)
名前がムーンですよ、「いい血」ですよ。すごいです!

はい、あん生徒、気になってしまったところは、フタをしてみましょう。それでもダメなら、もうダメです。(あっさり)

こんにちは~。

先日、観に行ってきました。
結構、楽しめましたね。

ジョン・コナーの子どもが活躍、それは面白い。
ブライス・ダラス・ハワード、お腹が大きかったですね(言われて気付きました・笑)

>チェズさん

私には、期待以上に、よく出来ていたなという感想でした。

コナーの子が活躍となると、また10年以上先が舞台になっちゃいますけど。そういうのも面白いかなと考えてみましたよ。

ジングルズさん、こんばんわ!今頃観ましたよ(笑)。
私もとても楽しめました!
感想書きながら、観てる間よりもどんどんマーカスに感情移入していく自分に気が付いて、もう一回観に行こうかなぁ~と思ってるところです(笑)。
次回もマーカス君には登場してもらいたいですね♪

>かもめんさん

おはようございます!
おもしろかったですよねー。
おっ! かもめんさん得意の、複数回観賞となるか!?
(他の映画ですが、私もハマりまして、人のことは言えませぬ。)
マーカスくん、次回も出てくるといいなー。

お久しぶりです。

ボーさん、お久しぶりです。
覚えてますでしょうか(^^;;)
猫ブログのプログペット繋がりでした。
現在は猫ブログ「茶々な気持ち」はコメントなしにしています。
別ブログでまったり書いています。偶然、他のブログTBにて見つけました。

マーカス、予想外に人間の心を残してよかったです。
あのまま終わってしまうのは寂しい。
いいキャラでしたね。次回作でも出演してほしいと思えたマーカスの存在でした。
ジョンの恋人?がお腹大きいのも気になります。子供にもリーダーの資格がある~って展開だとうれしいです。
早くも次が観たいと思いました。
また、よろしくお願いします。

>ルッカさん

こんばんは! おひさしぶりです。
もちろん覚えてますとも!
あ、映画も時々取り上げているのですね。
では、時々うかがうようにしてみます。

次がどんな脚本になるか楽しみですね。
ジョンの子の世代まで話が進めば面白いのですけど、でもそうすると敵のコンピューターは、その子も亡き者にしようとするはずで…。どうなることやら、ですね。

あ、あれ・・・?

ボーさんちに『ターミネーター4』の記事あったはずだよなぁ~?と思って探したら、既にこんな下のほうに来ちゃってたんですね。
私なんて、これから記事にしようとしてるトコだっちゅーに。

うーん、W主役・・・と言えば聞こえはいいんですが、「マーカスのほうが、ジョンよりも主役のような印象すら受ける。」(ボーさん談)がむしろ正しいかと。
クリスチャン・ベールファンの自分としてはもうちょっと見せ場が欲しかったところです。

ブライス・ダラス・ハワード嬢、でかくなってましたねぇ。マジ妊娠してるわけじゃないんですよね?ちょっと女優として危機感を感じるレベルになっとるんじゃないかと思ったんですが、あれはあれでいいんですかね?

>小夏さん

もう書くこと多くて。
見たら書く。書く前に見ちゃう。ですから、記事が追いつきません。
「T4」も記憶の彼方へ行きつつあったりして。

え、ベールファンなんですか! 気が多いですねー。(人のことは胃炎。いや、言えん。)

無頼巣、いや、ブライス、体全体がでかいというのですか!?
あれは一時的な食べ過ぎで…って、冗談です。
そんなに大きかったです?

やっとT4見ましたので。

シリーズの中で一番T2が好きで、今更それ以上のものはないだろうと期待してませんでした。最近TVドラマのほうの『サラコナ-クロニクル』観てまして、やっぱり劇場でT4見ておこうかな…て。T1T2を思わせるヒューマンドラマに仕上がってましたね。ターミネーターでうるっとくるなんて意外でボーさんの感想が気になってここへきました。
私はクリスチャンベイルとヘレナ・ボナム=カーターより他の俳優さん知らなかったのが逆によかったのかもしれません。伏線をおもわせる老女と子供と妊婦。次回がたのしみです。

>しねまファイブさん

うるっと来ますよね。
自己犠牲はシリーズの中でも、けっこう見られるものではありますが。
私の感想などを気にしていただいて、ありがとうございます。
人気シリーズで、ハードルは高かったと思いますが、俳優も演出も、うまくハマッたといえますね。
そうそう、これは続きがあるのが決定しているのですよね。いい脚本を作ってほしいです。


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このブログのトラックバック・ポリシー (2009年1月10日、修正)

過去の記事の一部には「ブログランキング参加中~」という文面がありますが、現在はブログランキングから離脱しています。該当するすべての文章を削除することは大変なので、そのままにしてあります。

映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


クリックで救える命がある。

小鳥頭
忘れっぽい人の同盟。
クリックしたら説明があるかもしれない
(忘れた)。


プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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