20241103天童ラフランス・コース図



20241103天童ラフランス・高低図


14km過ぎから暫らくダラダラの上りが続く。


中盤は山の麓の果樹園の中を走るコースだったが、山裾を下ってからは道路沿いの田舎の住宅街を淡々と走り抜ける。


そんなに坂道という感じはしないのだが、よく見ると住宅のブロック塀の基礎の高さの違いで微妙に道路に傾斜があることが分かる。


20241103RUN天童ラフランス

そんなにバテた訳でもないのだが、ペースもジリジリと4分20秒台半ばまで落ちてきた。


この4km近いダラダラの上りが意外に長く感じて、早く最後の下りが来てくれ!と思いながら、前を走るランナーをひとり、ふたりと拾いながら、いよいよ往路で走ったラスト3km近くまで戻ってきた。


この辺りで、気になったのは後続のランナーの様子と、その中に同年代がいるかどうか。


レース前に書いたように、出来ることなら年代別60代の3位以内に入賞できるに越したことはない。


自分が今60代の何位なのかは全く分からなかったが、昨年の記録からおそらく微妙な順位になるに違いないと思っていたので、少なくともここまで来て同年代に抜かれたくはない。


コースの曲がり角で一瞬振り向くと、ランナーの年代までは分からなかったが、50mほどの範囲内に数人の後続ランナーがいることが確認できた。


ラスト3kmで緩い下りに入り、ペースも4分10秒台前半ぐらいまで戻り、少し息を入れながら出来れば最後まで余裕で後続に抜かれずに走り切りたい、と思っていたが、残り2km手前あたりで2人ほどに追いつかれて、ピタリと後に付かれてしまった。


結構息遣いが上がっている後続ランナーに一瞬目を遣ると、ひとりは白髪交じりで明らかに同年代と思しきランナー。


次の一瞬、横に並びかけられたので、これは不味い、絶対抜かれるまいと若干ペースを上げて数百メートル、斜め後ろから聞こえる息遣いの様子を探った。


息遣いの激しさからは明らかに自分の方が余裕がある。


ラスト1.5km付近で競技場の運動公園外周道路に向かって左折。


どこで仕掛けようかと探りながらしばらく行くと、フィニッシュの競技場が目に入った残り1km付近でもう一段ペースを上げてみた。


すると少し息遣いの音が少し離れたように感じたので、さらにもう少しペースアップ。


ラスト700mほどで外周道路を右折。


ここで振り返ると10メートル少々の差だ。


300mほど前方に運動公園への入り口が見える。


あそこを右に曲がれば、直ぐに競技場のトラックは目前。


かなりキツくなり始めてはいたが、ここまで来たら、と最後の力を振り絞る。


競技場へ向けて再び右折したときに再度振り返ったが、思ったほど差は開いてなくて20mほど。


トラックに入れば残りは400m弱。


もうほぼ大丈夫だろう、と思いながらもさらにペースを上げたつもりだったが、なかなか差は開かない。


3コーナーを回り始めたあたりでもう大丈夫と確信したが、最後の直線でもう一段上げてフィニッシュ。


後で確認したら6秒差。
25mほどの差だ。


フィニッシュした時点では自分の年代別順位は分からなかったが、続いてフィニッシュしたランナーから声を掛けられた。


詳しくは覚えていないが、
「歳はいくつですか?」
「64歳です」
「最後強かったですね」
「一旦並ばれて、絶対抜かれないようにと必死で頑張りました」
というような会話だったと思う。


タイムはレース前の想定を上回る1時間30分41秒(ネット)。


荷物を受け取ってスマホで確認すると60代3位に滑り込んでいた。


IMG20241103161210

60歳代3位の副賞は、参加賞のラ・フランス3玉とは別にラ・フランス6玉の箱詰!



因みに1位、2位は1時間29分台だったので、もうひと頑張りではあったが、現状ではこれでも出来過ぎなぐらい。


レース序盤で若干オーバーペースかも、と不安を感じながらも金さんに頑張ってついて行ったことが、結果的にこのタフなコースで思った以上のタイムに繋がった。


コースや気象条件さえ揃えば昨年秋の手賀沼ハーフ以来の90分切りが再び視野に入るところまで来られたのは大収穫だった。



3週間後のつくばのタイムをダニエルズ計算機(VDOT Running Calculator)で調べてみたらフルマラソンは3:09'04"(4'29"/km)と出た。


去年の10月末の手賀沼Hでは今回より約1分速い90分切りだったが、つくばでは買い替えたばかりのGarmin の計測起動ミスでうまく距離、ペース確認が出来ず少々オーバーペースになってしまい、終盤失速し3:13'59"だった。


今年のつくばは、去年の失敗を乗り越えて、冷静に3時間ひと桁に再度チャレンジしてみたい。


レースの振り返りはここまで。
次回は、同日開催された
東北・みやぎ復興マラソンに参加の
ブログ仲間と仙台で合流しての
アフターなどを振り返ります。
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