ボストンマラソン参加に当たって、20年以上ぶりのプライベートでのアメリカ旅行。


円安、物価高など色々と様変わりだが、来年以降ボストンやNY、シカゴなどへの参加を検討している皆さんに参考になる(かもしれない)情報を、ドタバタ話なども含めて。


(1)ホテル事情
 これはもう「高い!」のひと言。
NY、ボストン、シカゴなどマラソン大会前後は論外だが、平常時でもそれなりのホテルはホリデイインレベルでも300ドル、ヒルトン、ハイアット、マリオットなど大手ホテルチェーンであれば最低でも400~500ドルが当たり前。

ボストン参加であれば Marathon Tours & Travel  https://www.marathontours.com/ で手配するのがお薦め。例年5月に翌年のボストンのホテル予約受付がスタートする。2024 Bostonの予約は5月31日からと既に案内が出ており、フィニッシュ徒歩圏や地下鉄で比較的便利なケンブリッジのホテルは即日「瞬殺」でSold out になるので要check。


値段はBooking.comやHotels.com などのホテル予約サイトなどに比べても格安。

とは言え、徒歩圏の大手ホテルだと1泊最低400ドル、地下鉄圏内でも最低200ドル超の覚悟が必要。


ボストン市内、近郊のホテルは大会前後は一般予約サイトでは1000ドルも珍しくないほど高騰するので、早めに手配を。


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因みに、今回NY、SFのホテルにも泊まったが、それぞれホテル相場を頻繁にwatchしながら格安の部屋が出たのを見計らって予約。とは言え、どちらも2ダブルないし2クインで400ドル前後(NY; Crowne Plaza Times Square、SF; Nikko SF)だった。


(2)航空券事情
 今回、アメリカ往復(往路NY着、復路SF発)は夫婦分ANAのマイレージで1年前に確保。実は3年前(予約は4年前)にそれまで溜まっていたANAのマイルで確保していたが、コロナでキャンセルになり特例で丸々2年間(1年前購入で実質3年間)持ち越しになったもの。
 燃油サーチャージは1年前の水準で結果的には「割安」だったとは言え2人分で別途往復10万円ほど掛かった。コロナ禍で航空運賃が高騰気味だったことを考えれば、この点は気苦労なくアメリカ往復できた。
 

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米国内線はNY-Boston、Boston-Sacramentoをネットで手配。

Googleのフライト検索で、こちらも相場を見ながらどちらも底値近く、3か月ほど前に購入。

ボストン発着便は、マラソン需要を見越してか高騰気味だったが、結果的にNY-Bostonで125ドル、Boston-Sacramentoで400ドル(各1人当たり)ほどで確保できた。


あまり早く予約すると、この倍額近くしていたので、別途米国内に立ち寄る旅程がある場合はあまり焦り過ぎないこと。


因みに日本からボストンへはJALの直行便があるが、上記のような事情でボストン往復便の相場のことは良く分からない。


直行便やJAL、ANAに拘らないのであれば、相場はかなり変動するので、色々と検索して比較してみるのをお薦めする。


(3)米国内線搭乗事情
 今回、NY, La GuardiaからBostonへの国内線(Jet Blue)で、何と乗り遅れてしまった。幸い1時間後のフライトに無料で振り替えて貰えたが、米国内線は日本の国内線のように直前まで待ってくれたり、案内放送など皆無なので、早め早めの対応が必須。


実はそんなことも見越して空港には1時間半前には到着し、チェックインの際に荷物重量オーバーで多少もたついたことはあったものの、1時間以上前にセキュリティチェックを通過。余裕をかましてランチ(バーガーキング)を食べ、トイレに行ったりしてからゲートに到着したのが15分前。

 日本の感覚であれば、これからボーディングが始まるタイミングだが、実はすでにボーディングが終了し、ゲートは既に閉じられていた。


しばらくの間、やっぱりアメリカはのんびりしているな~、などとゲート近くの待合スペースで余裕をかましていたが、全くボーディング開始の雰囲気もアナウンスもない。


遂に出発時刻が来たので改めてゲートに確認に行くと、1時間後の次の便に案内表示が変わっているのを見て事態を悟った。


直ぐにゲートの係員に訊くと、別のゲートに担当がいるからそちらに行けと。


5つほど先の無人のゲートで、暫く待っていると同じような事情の人もやって来ていた。


そこへやおら係員が登場。


涼しい顔で、コンピューターに乗り遅れた便の情報を入力。


システムに繋がらない、などとブツブツ言いながら、ようやく10分ほどで次の便のボーディングパスを貰えた。


結果的に1時間遅れで無事ボストンに到着。チェックイン済のスーツケースも保管されていて無事に受け取ることができた。


教訓として、アメリカ国内線は荷物預かりが有料のケースが多いため機内持ち込み手荷物が多く、概して搭乗にとても時間が掛かる。とにかく早め早め(遅くとも30~45分以上前)に搭乗ゲートで待機しておくことが必須。


(4)スマホ事情
 今回、事前に日本国内でamazonからT-MobileのSIMを調達した。


海外旅行向けにレンタルWiFiを利用する方が結構多いと思うが、コスパや使い勝手を含めてスマホの現地プリペイドSIMを調達することを強くお薦めする。


旅慣れた方なら、現地でプリペイドSIMを購入し差し替える方も多いかもしれないが、マラソン参加など旅行者には万一の技術的リスクなども考えるとハードルが高いと考えるかもしれない。


結論から言えば、iPhoneであれば余程古い機種(7以前など)でもない限り、現地到着時にSIMを差し替えるだけでほぼ間違いなく簡単に使えるし、勿論電話番号は現地のものになるものの、後述のUber(タクシー)の利用などで現地の電話番号が必要になるケース(電話だけでなくSMSやセキュリティ認証など)も考えれば、スマホ1台で日本国内とほぼ全く同じように使えるメリットはとても大きい。


問題はアンドロイド端末で、多少機種によって不都合があるケースも無い訳では無さそうなものの、国内で格安SIMを使っていてMVNOの設定、SIMの差し替えを経験したことがある方であれば、ほぼ問題なく大丈夫だろう。


今回、10日間使い放題のT-MobileのSIMを3500円ほどで妻の分と2枚調達したが、私のアンドロイド端末は初日多少てこずった(モバイルネットワークの設定、端末の再起動など)ものの、ホテルでWifiに繋いでAmazon の販売業者のマニュアルを確認し(Lineでもヘルプ対応あり)あれこれ確認したところ翌日からは問題なく使えたし、妻のiPhoneは最初から直ぐに問題なく使えた。


とにかく、現地ではチケット購入やレストランの予約などを含め、スマホを米国内ユーザーと全く同じ条件(現地の電話番号あり)で普通に使えるのは、メリットがとても大きく感じた。


(5)Uber(タクシー)の使い勝手
今回、空港移動を含め街中の移動ではUberを使って非常に重宝した。妻や在米の友人との行動が多かったこともあるが、従来のタクシー(NYだとイエローキャブ)に比べて圧倒的かつ安心、快適に使えて、これはもう絶対に使うことをお薦めする。


勿論、NYやボストンのように地下鉄などの使い勝手が良い街であればタクシーなど不要、という向きもあるかもしれないが、言葉や経路、金額などを心配することなく、時間や安全を「買う」と思えば、こんなに便利で安全なものはないと感じた。


やるべきことは事前にスマホにUberアプリをダウンロードしアカウント設定するだけで、あとは乗車場所と行き先をアプリ上で簡単に設定でき、人数や荷物、待ち時間などに応じて表示される候補の車の中から選ぶだけ。金額、車種や色・ナンバー、待ち時間は勿論、車の現在位置も表示されるので、せいぜい乗車時に自分の名前をドライバーとひと言確認する程度で何も心配することなく目的地まで連れて行ってくれる。


料金は、配車時に確定の金額がクレジットカードにチャージされるだけだし、車から降りてからしばらくすると、ドライバーの評価とチップ金額を訪ねる(選択する)メールが送られてくるので、チョチョイと簡単に済ませることができる。

万一、待ち合わせがうまく行かない時などにSMSを通じてメッセージ交換や電話でのコンタクトも可能なので、前述の現地SIMの電話番号があるのも安心材料と言える。


実際、ボストン空港ではUber向けの指定待ち合わせ場所を知らず、1台目はキャンセル扱いになってしまったが、2台目とはSMSで指定場所を(空港内の案内表示を確認せよと)教えてもらい、無事に乗車することができた。


(6)チケットやレストラン予約
 日本国内とそう変わらないが、ミュージカルやスポーツのチケット予約・購入、レストランの予約などはスマホで済ませるのが基本。


今回野球やミュージカルのチケットを予約・購入したが、ほぼ完全にスマホアプリでの予約・購入、バーコード読み取りでの入場がデフォルト。


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特に人気のイベントやレストランは早めの予約が必須なので、可能ならば出発前に日本国内で。


(7)支払い、現金
 基本、現金を使うことはごく例外的なものを除いて皆無に近い。


今回、10日間で現金を使ったのはホテルでのチップ(ベッドメイク、ポーターなど)での1ドル札のみ。他はほぼすべてレストランなどのチップも含めてクレジットカード(もしくはデビットカード)で済ませることが出来た。


特にVISAタッチ(Masterなども)は、NYの地下鉄ではそのまま改札を通れたし、カフェカウンターやドラッグストアなど様々な決済端末で簡単に使えて便利だった。もちろん、カードを差し込んでICを読むタイプやサインを求められるものも少なからずあるが、タッチ端末の普及率はダントツに高い。


レストランでは20年前と大きく変わっていなかった。ほぼ全ての店でチップはカード払いでも自分で任意額を記入することも出来るが、予め計算された15~20%程度の候補額から選択し、一括でカード払いが普通。(もちろんチップだけ別途現金払いも可だが。)





以上、今回のボストン、アメリカ国内の旅で、飛行機の乗り遅れなど予期せぬトラブルもあったが、全体としては楽しく、そんなに困り果てるようなこともなく過ごせた。


4月のGW前の時点では、予想していた以上に日本人旅行者が少ないことを実感したが、GWを経て、コロナ関連の制約がほぼ全て撤廃されたので、徐々に元に戻っていくのだろう。


とは言え、物価高と円安は覚悟していたもののやはり日本(人)が貧乏になったと感じざるを得なかった。


25年以上前の日本が右肩上がりの時代と、低迷していたアメリカ経済が今や180度立場が変わってしまった。


やっぱり前を向いてチャレンジしていかないと、と痛感した。


陸上の為末が「なにかあったらどうする症候群」と名付けたようだが、未だマスクが取れずにいる日本人が大多数なのを見ると、まだまだ日本の復活は遠いのかもしれない。



これで取り敢えずボストン関連は
いったん終了しようと思う。
3年越しの参戦で、久々の夫婦
揃っての旅行だったこともあり
本当に楽しく思い出に残る
10日間だった。
ボストン以外のことは分からないけど
間違いなく一生に一度は出てみたい
マラソン大会と言えると思う。
関心のある方には強くお薦めします。
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