市内の道路を車で走行中
数年ぶりに嫌な顔を見た
以前
釧路管内にある某公立病院に勤務していた
おっさんの上司が定年退職する事となり
その上司が住んでいた賃貸住居が空き家になる事に
職場から近い一軒家だったために
空き家になるならおっさん住みたいと思い
上司に相談した
その住居の大家さんはある障害を抱えており
女性の成年後見人がついていた
そしてその女性の夫はその町の町議会議員だった
相談した上司から
その賃貸住宅に入居したいなら後見人とその夫である町議会議員に挨拶に行かなければならないと言われた
挨拶に行く際に上司が同行してくれたが
正装で来いと言われた
そして同居する妻も同伴するよう言われた
後見人+夫の町議会議員の自宅に伺うと
そこから町議会議員の演説が始まった
時間にして1時間以上だった
夜勤がある妻を先に帰したが
それでも演説が終わらなかった
演説の中身は直後でも全く思いだせないほど中身のない自慢話だったように思う
たかだか賃貸住宅を借りるのに
意味が分からなかったが
まともに営業していると言えるレベルの不動産会社は一社(というか一人社長なので一人)という田舎だったため
そういうもんだと自分を納得させた
上司の定年退職後
その住居に入居した
数年後
ある日突然
大家さんがおっさんが借りている住居に引っ越したい
という理由から
退去するように後見人から告げられた
バイクを保管したり
妻は夜勤があったり
一軒家しか選択肢が無く
しかもまともな不動産屋は一人の田舎で
簡単に次の住居がみつかるはずもなく
永住するはずもない町で住居を購入するつもりは無かったが
賃貸に絞れば退去はいつになるか分からなかったため
頼みの唯一の不動産屋に中古住宅の購入も視野に入れ相談していたが
境界が確定していない訳アリの住居などしかなく
とにかく待つしかなかった
数か月後のお盆頃に
遠方に住む大家の親戚がアポなしで訪ねてきた
親戚「何か月も前に出て行ってと言ってるのにいつまで居座るつもりか」
と言われた
おっさん「次の住居が見つかればすぐに出ていきますよ」
と答えた
親戚「(大家宅の方を見て)こんなに草も生え放題で」と
(大家宅はおっさんが借りていた家の隣だったが大家は若くて身体に障害は無く)
まるでおっさんに敷地内の草を刈れと言わんばかりだった
それからも毎日
新たな不動産情報は無いかチェックしていたし
不動産屋にも賃貸・売買問わずに次の住居探しを依頼していたし
周囲にも声掛けしていたし
それでも
なかなか田舎では簡単に見つからなかった
ある日
勤務していた公立病院の事務長に呼ばれた
仕事の話かと思いきや住居の話になった
事務長「出て行ってと言われているのに出ていかないって聞いたよ」
おっさん「次の住居が見つからないんです」
事務長「見つからないって言っても、もう随分経つらしいじゃない」
おっさん「町議さんに頼まれたんですか?」
事務長「・・・」
おっさん「この町でそんな簡単に見つからないですよ」
事務長「でも早く出て行かなきゃ」
おっさん「・・・」
それから数か月後
不本意ながら中古住宅を購入する事になった
ーーーーー
登場人物全員
世間知らず・常識知らずの田舎者
田舎の馬鹿さ加減を目の当たりにした出来事でした
そもそも
大家の気まぐれで入居者を退去させることなどできません
仮に大家が障害によりそのような希望を口にしたとしても
法的根拠などを説明し諫めるのが後見人(とその夫)の務めのはずですが
長々と演説して悦に入っていた町議会議員(行政書士でもある)は
その様な常識も持ち合わせていない田舎者で
住人を退去させたんですね
仮にやむを得ない事情により住人を退去させるなら
次の住居探しに苦労する田舎なのですから
町議の伝手を使ってでも次の住居探しに協力すべきですが
それもせず
しかも
やむを得ない事情が有ったとしても
大家の都合で住人を退去させるなら
家賃数か月分の立ち退き料を支払うのが一般的ですが
そんな常識も持ち合わせておらず
挙句
町議会議員という立場を利用して
町の職員である病院事務長(おっさんより立場は上)を使っておっさんに早く出ていくよう圧力を掛けてきて
世間・常識を知らない田舎者は厄介です
世間・常識を知らないが故に
世間知らずで非常識な言動を自信満々に堂々としたり顔でやってのけるんです
ーーーーー
不本意ながら中古住宅を購入し
退去する事となった
引越しを間近に控えたある日
妻の母親が急逝した
妻もおっさんもフルタイムの勤め人で
タイトなスケジュールの中
何とか引越しを終える事ができた
賃貸住居明け渡しの日
後見人が一人でやってきた
おっさん入居前に住んでいた上司が汚した跡が彼方此方にあった
後見人におっさんが汚したと濡れ衣を着せられないようにおっさんから汚れを指さして
「これは前の住人が汚した跡です」
と説明した
後見人が一通り確認した後
タイトなスケジュールの中で疲労やストレスが蓄積していた事もあってか
我慢できずに言葉が出てしまった
「一般的には大家の都合で出て行けって有り得ないのに、出て行かないってまるで私が居座っているかのように吹聴している奴がいるみたいなので、そんな奴は名誉棄損で訴えてやろうと思っているんですよ、ふざけた話ですよ」
おっさんの言葉を黙って聞く後見人
でもね
世間知らずで常識知らずの田舎者には理解できなかったでしょうね
その嫌味が
ーーーーー
その件に限りませんが
狭い世間の常識しか知らない人たちと接する機会が多々あり
そんな狭い世間と常識が
おっさんは嫌いになりました
若い頃は都会での生活なんて真っ平御免と考えておりましたが
現在は移住を考えるようになりました
若い頃
就職や進学で田舎を離れ都会に出て行った友人や知人たち
すぐに退職・退学して帰ってきた者もいましたが
そのまま帰ってこなかった者もいました
おっさんも横浜や東京の生活に現実感を感じることが出来ず
5年ほどで都会を去りました
都会から帰ってこなかった友人・知人の思い
その時は理解できませんでしたが
今なら何となく分かります
都会は価値観が多様で懐が深い
単純に人が多いからという理由も有るとは思いますが
世間も常識も知らないが故に
その土地でしか生きる事が出来ないのに
さも世間も常識も知った様な顔をして
恥を晒している事にも気づかずに恥を晒している田舎者が跋扈するようなとこよりは
遥かにマシだろう
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その町
その病院
で
おっさんは人並みの生活を手に入れる事が出来たため
感謝も有ります
だからこそ
法や常識を持ち出して闘う事はしませんでした
その頃は定年までそこで暮らそうと考えていたから
もちろん田舎ながらも
世間・常識知らずと感じる事が無かった人たちとの交流は楽しかったです
ーーーーー
さきほど
車で交差点を信号待ちしていたら右方向から左折してくる車が有って
横断する歩行者もいないのに横断歩道前で止まったんです(こちらを見てるっぽい)
そのおかしな動きにその車を見ると
運転席に町議
助手席に後見人
が
顔を見た瞬間
10年ほど前の嫌な思い出が頭を掛けめぐり
この嫌な思い出を何かに昇華させるにはまずブログで憂さを晴らす
と思い書いた次第です
お付き合いありがとうございました
ーーーーー
ー余談ー
あくまで噂話です
後見人の夫である町議は行政書士なのですが
そもそも弁護士を目指していたそうで
しかし
司法試験には合格せず
司法書士にもなれなかったんだとさ
その鬱屈した思いが
自分の持ち物でもない住宅で
自分は後見人でもなくその夫なのに
初対面の入居希望者に一時間以上も演説して悦に入る
なんて奇行を生むんでしょうね
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