終わっちゃったねー。
んでもって、一抹の「あーやっちゃったねー」感と、
面白かったよ、感動をありがとう、感が、せめぎ合う。
そんな、12話(最終回)視聴後の、今。
サブタイトル見た時に、
もうこれでほむほむ浮かばれた、本望だろう、と思ったけれども、
本編では実際、微妙かなあ。
いや、良かったんだけどね。
いい話だったよ、ああ。
~□~
12話冒頭、ヒーロー顔のまどかが、「契約」を決断する。
詩編を編むかのように、願いを詠み上げる。
「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女、この手で」
まさかの、ちゃぶ台返し、というか、設定全組み換え。
いや、想像した中の一つの候補ではあった、けどねー。
んでもって、それまで散々、
「まどかの潜在能力はスゴイスゴイ」って、
確か3話辺りから、延々繰り返されてきたけれどもねー。
で、彼女にそのポテンシャルがあると設定されていたとしても、
実際それやっちゃうのって・・・
このゲームのルールが嫌だから、ルール全とっかえするからな。よろー♪
だもん。
正直、この部分は「やっちゃったねー」としか。
キュゥべえの設定含めて、萎え萎えポイント。
とはいえ、この部分の画像は、やはり見事。
まどか、変身!
んでもって、彼女の弓が、やっぱカッコイイ。
んでもって、ここの梶浦ワークス(音楽)がまた、素晴らしい。
こうして変身したまどかは、
魔女化した少女を一人ひとり、まわって、解放していく。
あー、うめてんてー原案でホント良かったな、と思う、愛らしい少女たち。
す ば ら し い 。
~□~
超絶魔法少女化したまどか。
世界(の魔法少女たち)を救いに向かったまどかは、
さらに一体、どこへ行こうというのか。
ほむほむとキュゥべえだけが、
彼女の行方を見届けることに。
もちろん、ほむほむは納得しない。
一人、まどかを思って、涙を流す。
そりゃ、そうだ。
まどか一人で、人身御供になったわけなのだから。
ほむほむにしてみたら、まどか>全世界、だし。
世界は救われた、でもまどかは神になって孤独に存在し続けることになった、では
ほむほむの目的は達成されないわけだし。
涙を流すほむほむに、
さらにパワーアップ変身したまどかが戻る。
まどか、羽が生えてるぜ。
いや、カッコイイけど、このビジュアル。
つか、このシーンのまどか、カッコ良すぎ。
もう、ほむほむに求婚しちゃえよ、You!と、
激マジ プッシュしたくなるほど。
ナニ、このいちゃいちゃ。 超 ス テ キ !!
人外にパワーアップしちゃったまどかを目の前にしても、
ほむほむはその判断、つまりまどかの自己決定を、嘆いて、泣く。
そんなほむほむに、髪のリボンを託す、まどか。
つか、杏子のシーン(9話ラスト)を思い出すな、これ。
髪をほどくことは、過去からの呪縛の解放とか、
なんかそういうニュアンスを込めているのかな。
でも、10話の三つ編みから髪をほどくほむほむのは、
ちょっとニュアンス違うよなあ。
~□~
上條シーンとさやかの部分は、
まあ、さやかは最後までさやかだったなあ、と。
~□~
そして。
どうやらほむほむは、
条件的には3周目の次点に戻ったっぽい。
仲間が一番揃ってて、しかも、仲間割れする原因が改編された、世界。
でも、それでもさやかは、「持たなかった」わけかー。うーん。。。
報われないなあ、彼女。
魔女に殺された、マミ、杏子は、
それぞれ生き延び組に、歴史が塗り替えられた模様。
その前のシーンで、
まどかの決意をマミが再確認するシーンがあったが、
それがこの2人だったんで、
てっきり魔女化せずに死んだ魔法少女は、もうアウトかと思ったら。
マミマミファン、大勝利。
そして杏子の生存は、素直に、嬉しい。
で、これからはこの3人でチームか。
なんか個人的には、一番アリだと思った組み合わせだったんだが、
まさか実現するとは、予想だにしなかった部分。
魔法少女は、どうやら、一定の理でもって、
(魔女化する代わりに)消滅する、という設定に変わった、らしい。
つか、それを下支えしているのがまどかだ、と思うと、
ちと不憫。
それを知るほむほむは、
まどかのリボンを手にして、涙する。
~□~
その後。
ほむほむは、鹿目ファミリーと遭遇する。
弟くんは、まどか、を知っている。覚えている。
ここは、なかなか心憎い設定にしたな。
でも、ママは覚えていないのか。
これは、悲しいな。
ちょっと、泣いた。
つか、母と子の絆が断ち切られてしまうとか、
ちょっと不憫すぎ。
まどかにとっても、ママにとっても。
で。
ほむほむ、12話めにして、ようやく、微笑む。
弟くんの喋る、「まどか」、の声に。
まどかをまったく覚えてないママにも、
そのママにまどかのリボンを託そうとして拒否されてしまっても、
ほむほむは微笑んでいられる。
強くなったね、ほむほむ。
ほむほむ、やっぱり微笑むと、可愛いよ。
~□~
ラスト。
キュゥべえセンセが、別人に。
(人じゃないけど、たぶん)
なんか、ふつーに、使い魔っぽい。
淫獣、卒業!いえーい!
軽く、(まどかが組み変えた)今の世界の説明をキュゥべえにしているが、
どうやらキュゥべえ自身も記憶が組み変えられ、失われた模様。
(ほむほむと、弟くんだけか。寂しいね、まどか・・・)
浄化しきれなかったソウルジェム(魔法少女)は消滅するようだし、
穢れはインキュベーターさんたちが食べてくれるようだし。
魔女じゃなくて、瘴気とか魔獣とかって、
結局世の中の「悪」は、
人間の存在のその中にあるのではなく、
外部からもたらされる、という世界観はそのまんまみたいだ。
キュゥべえシリーズ、インキュベーターさんたちが言ってた
エネルギーを掻き集める話がどうなったのかは、
ちょっと判りづらい。
あの、ほむほむたち魔法少女が集めている穢れを転用してる、でOK?
うーん、ちょっとわかりづらいなあ。
そして、ビルから飛び降り、たたかいに挑む、ほむほむ。
おおー、ほむほむにも、翼が、生えたー!
(てか、あのビル高えーよ!)
そしてほむほむの武器が、
弓になったー!
おおー!!
(もう、ほむボマーではなくなったわけだな)
てか、設定資料が弓だったから、
いつ弓に変わるのかと思ったら、
こんなラストまで引っ張って来たか(弓だけに)。
てっきり11話くらいで、まどかと協力してアーチャー化するのかと予想していたぜ。
いやー、これはぎりぎりまで粘って引っ張った、つか、上手くやってくれたなー。
ほむほむだけが、覚えている。
リボンも、武器(弓)も、そして魔法少女が「愛と希望の物語」であることも、
みんな、まどかがほむほむに伝えてくれたこと。
まどかの心が、ほむほむの中に、生きている。
暁美ほむらの願いが綴る、「愛と希望の物語」が、今、始まる。
~□~
■まとめ。
俺個人としては、ほとんど最後まで「鹿目まどか」に興味が持てなかった、んで、
基本、この物語を「暁美ほむら」の物語として見立てて寄り添ってきたのだが、
ほむほむが救済されたのか、という点に関しては、半分以上諦めていただけに、
生存も解放もひとしお嬉しい。
まあ、悲しい別れを糧に真実の愛に目覚めた、という解釈で
ムリムリ納得させている面もあるけれども。
鹿目まどかが犠牲になって暁美ほむら(を含む魔法少女たち)を生かした、という構造は、
ほむほむにしか興味のない俺には無問題。
でも、まどか推しにはどーなんだろーこれ。
(まどかはねー、あの自己評価の低さがね、やっぱどうも、ダメだった。
人間的に受けいれ難いタイプ。
11話Bパートじゃなくて、もっと早くにまどかの解放と成長があればねえ。
というか、まどかというキャラクターが非常に作為的というか、
物語の駒的だったのが、何というか興味を削いだのかなあ)
あと、主役が人身御供となって消滅してサブヒロインを助けるということで、
なぜか『sola』(07年夏)を思い出した。
スケール的には『まど☆マギ』の方が断然大きいけど。
(主役がサブヒロインを生かすために犠牲になって生き延びたサブヒロインが主役の遺志と意思を継いで新しい物語を紡ぎ始めるよ、的なところでエンドロールっつーのも同じだったり)
探せば他にもこの構造の物語はありそうだけども、まあいいや。
あとは、虚淵テキストでありながらも
結構綺麗にハッピーエンド「的」なまとめに持ってきたのは、
意外だった。
きちんと「愛と希望の物語」でそこそこきちんとまとまって。
もうちょいバッドなニュアンスの濃いまとめを覚悟していたから。
ここは、新房テイストが活きたのかもしれないが。
俺の最大関心事(除くほむほむの笑顔の実現)であった、梶浦さんの楽曲に関しては、
もうひと押し何かが欲しかったな、といったところ。
『舞-HiME』シリーズの『目覚め』に匹敵するような・・・というのは、
要求し過ぎか。
あっちは2クールモノだったしなー。
で。
ほむほむが笑ったよ。
俺は、それだけで、嬉しい。
でも、できたら、まどかと一緒に笑っているほむほむが、
実は一番見たかったんだよなー。。。
まあ、そこはきっと夏とか冬とかにたくさん領布される薄い本で、補足するかー。
(そのうち考察とかするかもしんないけれども、とりあえず一区切り、ということで。おしまい)
※ちょっと誤字直した。あと、ニュアンスずれない程度に表現変えた。スマン。