2017年06月 : 風に吹かれて足まかせ

2017年06月

入梅いわし

 千葉県銚子はむかしからイワシ漁が盛んであった。

そのイワシはこの入梅の時期に脂がのって美味しいために「入梅いわし」という名前まである。

銚子でも最近はさば祭り、入梅いわし祭り、花鯛まつりなどが行われるようになった。

もう一つは岩牡蠣が名物としてあり、この梅雨から夏にかけて大きな牡蠣が採れる。

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岩牡蠣は少し高いのでこの時期は入梅イワシ料理を求めて食べてみたくなる。
飯沼観音(銚子観音)のすぐ前にある丼屋七兵衛さんにお邪魔した。

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ここの漬け丼は美味しい。
もう何年も通っているが、最近は混むことも多くなってきたので少し足が遠のいていた。
久しぶりに暖簾をくぐった。

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お客さんは10人以上はすでに入っていた。
真いわしの漬け丼(単品)800円を頼んだ。

おかみさんはやはりこちらを覚えていてくれてあいさつされた。
ちょっぴり常連さんの気分。

やはりイワシは安くていい。
イワシなどと馬鹿にすべきではないね。
とてもおいしい。


河童と川牛

崙書房出版の「利根川おばけ話」(加藤政晴著)には河童と川牛という話が載っている。

「河童と川牛

霞ケ浦には、つり鐘が沈んでいるといういい伝えがある。

聖武天皇の時代、今の石岡市は府中と呼ばれ、常陸の国府だった。

その国分寺に二つの大きなつり鐘があり、その鐘に多量の黄金がふくまれていることを知った大悪党が、ひとつのつり鐘を盗み出した。

十人がかりで霞ケ浦の岸まで運び、船に積み込み運び去ろうとした。
ところが、三又沖まで漕ぎ出すと鐘がうなり出した。悪党どもが、耳を澄ませて聞くと、
「国分寺雄鐘恋しやゴーンゴーン」と鳴っている。

びっくり仰天した悪党どもは、つり鐘を湖に投げ込み逃げ去ったというのだ。
いらい、風雨のはげしい夜には、湖底でつり鐘もゆれるのか、人が泣くようなゴーンゴーンというひびきが聞こえてくるというのだ。

ところで、この昔からのいい伝えに、木下川岸の高瀬川の船頭が興味を抱いた。
「おいら、子供のじぶんから素もぐりが得意だからいちど霞ケ浦の三又沖にもぐって、つり鐘が本当にあるかさがしてみるべえ」

馬鹿なことはやめろと仲間にいわれたが、波が静かで水がよく透き通っている日をねらって、船頭は三又沖の湖にもぐったぞ。

二、三百メートルすすんでは湖に潜り、四回ほどくりかえしたときだ。

湖の底がちょうどアリ地獄のようにえぐれている深い所があった。
「ひょっとすると、つり鐘があるかもしれねえぞ」と胸をおどらせ、船頭が近づくと、大きくて黒いものがいて、そのまわりを二、三匹、魚とはちがうものがスイスイと泳いでいた。

「か、河童だ!」

船頭はもがいた。黒いものが、ムクムクと起き上がった。
頭には、二本の角がある。目はランランと光っていた。

「う、うわっ」と、身ぶるいをした船頭は、急いで舟に戻り、懸命にろをこいだという。
その翌年の正月の四日、大杉さま(大杉神社)参拝の日の晩、亀屋旅館に集まった利根川河岸の船仲間の前で、木下河岸の船頭は、この話をした。

すると、銚子河岸の老船頭が答えた。

「それは、川牛ちゅうもんだ。利根川河口にある水神宮さんもよく川牛に化身してよそに出かけるというが、おめえさんが見たもんは水神が化身するという川牛と河童よ。正月そうそう、おれたち船頭には、縁起のいい話じゃねえか」

その時、利根川中の船頭が、いっせいに手を叩いて喜んだそうだ。」


引用した話はこれだけです。

利根川沿いにはたくさんの河童伝説が残されています。

印旛沼には一本足の河童の話もあります。

この話に出てくる木下(きおろし)河岸は利根町の対岸にある布佐の隣の木下のことでしょう。

利根川から江戸へ運ぶ材木を下ろした場所なので「木下(きおろし)」と呼ばれるようになったのでしょう。

江戸時代は木下と行徳を結ぶ木下街道が江戸から鹿島などへの旅に良く使われました。

芭蕉が鹿島詣をしたときも使っています。

また霞ヶ浦水運や利根川水運を使ってき物資を江戸へ運ぶまたは江戸から関東東北へ運ぶルートとしても利用されたようです。

ではここに出てくる川牛とはいったいどんな姿をした生き物なのでしょうか?

川や湖・沼にもぐってしまった牛の話は「牛久沼」と松虫姫の伝説「牛むぐり池」にあります。

でもこの角のある河童のような生き物はこの牛とはかなり違いそうです。

では角のある生き物の話は常陸国風土記の行方郡の話として角のある蛇「夜刀神」というのがある。

また西日本方面では「牛鬼」という妖怪が主に水辺で人を襲うという話がいくつも残っているという。

しかし河童はこの利根川水系では悪さはするが、比較的良い妖怪として描かれている話が多く、河童が舟の遭難を防いでくれたという話なども多い。


鰯料理店「香海」



 銚子港の手前、昔の近く船着き場の近くで前から何回か行っている「鈴女」の隣にあるいわし専門店「香海」という店でランチをいただきました。

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メニューは壁に貼られているメニューの中からお好みで2品を選んで定食となります。
今回は「刺身盛り合わせ」と「ブリてりやき」にしました。


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刺身はいわし専門店なのでこの時期はやはり脂ののったイワシの刺身が入っています。
とてもおいしいです。

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ブリもおいしくいただきました。


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店は入ってすぐ両側に座敷があり、正面に4~5席のカウンターがあります。


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このあたりの店としては観光客よりは地元のサラリーマンなどが良く使っているようで、比較的良心的な価格設定だと思います。

となりの「鈴女」はやはりランチ時間になると外に待つ人の行列ができます。
こちらのお店は昼はランチをメインとしていますが、店の雰囲気は夜の部の方がにぎわうように思います。
焼酎などのボトルもたくさん置かれていました。


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平兵衛屋(下総豊里)


 成田線で銚子駅の三つ手前の下総豊里駅前の食堂「平兵え屋」さんで日替わりランチをいただきました。

あまり立ち寄ることのない駅ですが、ここも銚子市です。

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ここも格安ランチで比較的評判が良いので銚子に行く手前なので覗いてみることにしました。


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日替わりランチ弁当(950円)です。
この日はカツオ刺身、唐揚げ、煮物などの弁当でした。
これにコーヒーかプリンのどちらかを選びます。

バランスも良くコスパとしても優れています。
また美味しくいただきました。

今回はコーヒーをいただきましたが、次回はプリンにしましょう。

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お店は駅前通りで駅にも近いのですが大きな駅ではありませんし、人通りも少ないです。
お客さんも地元の方が中心のようです。

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店に入ると大きめのテーブルの周りに6~7人が座れるスペースと奥に座敷があります。
奥で宴会もできるのでしょう。

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愛想のよいおかみさんがいます。
地元の子供たちの手紙なども貼られています。
地元に愛されているお店だと思います。

この人形は店のHPなどにも使われています。
写真は逆光で人形の顔はよく見えません。
この人形が入口のテーブルに置かれていました。


小町庵のそばをいただく

 昨日は「ふるさと風の会」の会報を置かせていただいている土浦市の小町の里へ。

昼時は過ぎてしまっていたが、腹も減ったので久しぶりにここでおそばを食べることにした。

時間も午後2時少し前だが、店はまだかなりのお客さんがいた。

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天ざるそば(税込940円)を注文。
天ぷらはサツマイモ、カボチャ、ピーマン、野菜のかき揚げ、そばの葉?

カラッと揚がっていておいしかったです。

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店から見える外の景色はもう緑もだいぶ深くなっていました。

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この小町の里もリニューアルしてみなきれいになりました。
この建物も新しく建てなおされました。

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県から「まちづくりグリーンリボン賞」を3年前に頂いているようです。

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小野小町がこの近くの清滝観音を訪れ、ここで逗留し、山を越えた石岡市側の行基菩薩の彫ったとされる観音様を拝みに北向き観音堂も訪れたといわれています。




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