Manceau : LIBERALMUSIK

Manceau

30 Best Albums in 2012 (11~20)


急に多忙になってしまい更新が若干滞ってましたが、そろそろ通常運転に戻ります。 

では2012年年間ベスト11~20位の発表~。




20. Purity Ring / Shrine 
 下半期次点
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19. The Sea & Cake / Runner
 下半期10位
下半期Best Album (6~10)



18. シャムキャッツ / たからじま
下半期9位
下半期Best Album (6~10)



17. Memoryhouse / Slideshow Effect
上半期4位
上半期Best Album (1~5)



16. Grimes / Visions
上半期次点
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15. Bright Moments / Natives

過去記事(Bright Moments)



14. The Simple Carnival
下半期8位
下半期Best Album (6~10)



13. Manceau / Life Traffic Jam
上半期5位
上半期Best Album (1~5)



12. Wallflower / FILLED WITH FLOWERS EP

過去記事(Wallflower/ミラーボールズ/シャムキャッツ)




11. Taken By Trees / Other Worlds
下半期7位
下半期Best Album (6~10)





2012 上半期 - Best Album(1~5)




5. Manceau / Life Traffic Jam


Tahiti 80のグザヴィエ(Vo&Gt)とペドロ(B)プロデュースというだけで話題性十分ですが、ここまで完璧なポップアルバムに出会えたのは久々な気がします。毒のないポップとしてはこれ以上はないのでは?と思いたくなるほどの完成度です。Tahiti 80的な爽やかメロディもそうですが、Phoenix的なノリの良さもあり、正にフレンチポップの良い部分を凝縮したような作品です。レコーディングも完璧で、すっきりした音作りの中でビート(ギターバッキング含む)のアタック音が心地よく鼓膜を刺激します。うーん、これは絶賛せざるを得ない!
(→ Youtube)


4. Memoryhouse / Slideshow Effect



Sub Pop輩出のカナダのドリームポップデュオで、今作が1stフルアルバムになります。打ちこみメインのシンセポップだったEPは、スピリチュアルでフワーっと掴みどころのないサウンドでその世界観は深遠さすらも宿していましたが、それに比べ今作はバンドの生音率が増え、馴染みやすさがぐっと増してます。インディドリームポップらしい箱庭的な性質は相変わらずで、Beach Houseの新作よりも前作"Teen Dream"の方が好きだ、という人にお薦めです。例えば疲れ果てた一日の終わりに、日常の中に休息の場所を与えてくれるようなそんな優しさを感じる作品。思い入れで言えば上半期トップでした。The Kids Were Wrongは上半期ベストトラックに選出。
(→ Youtube)


3. Mystery Jets /  Radlands


毎回イメージを一新した作品で予想の斜め上の方向に進化を続けるMystery Jetsなわけですが、私的にはこれが一番のお気に入りになりそうです。前作で見せたシンセポップはどこへやら、今作はシュガーレスな激渋ロックに。 元々彼らのルーツにあったと思われるサイケを基軸に、アメリカのルーツ音楽をフレイバーとして軽く加えたような音楽です。アメリカンな新要素に目が行きがちかもしれませんが、良質なメロディ、 繊細なボーカル、ソフトに感情を揺さぶるドラム等、純粋に平均値の高い音楽を鳴らしていること、それが最大の魅力のように思います。
(→ Youtube)


2. Beach House / Bloom


前作"Teen Dream"が高い評価を得たBeach Houseが世界中から期待の集まる中でリリースした渾身の最新作。前作から基本路線に変更はありませんが、内側に閉じた箱庭的世界観からスケール感が一気に増し、非常にオープンな雰囲気を感じる作風になっています。Victoria嬢の歌もオーディエンスを意識したようなある種の饒舌さを帯び、そういう意味でも開かれた音楽になったように思います。そういえば去年のフジでは"I Love You"なんて意外な言葉も漏れたりして、そのときは「意外とオーディエンスと繋がる努力してくれる人達なんだなぁ」なんてボヤーと思ってたりもしたんですが、そういった彼女の人柄が今作の世界観に影響したのかも。 昨年のフジロックがフラッシュバックするのは前作よりも今作だったりするのは不思議です。 全体的にテンションが抑えられていた前作に比べるとドラマチックなギターフレーズも増えて臨場感が増したせいなのかな。自分には前作との甲乙はつけられませんでした。
(→ Youtube)


1. Cloud Nothings / Attack on Memory


これはもう絶対不動の一位!オルタナ~ポストハードコアな曲をパンキッシュに演奏したような彼らの音楽が『90s的USオルタナサウンドが評価されやすい時代のニーズと合致した』と結果論的に褒めることもできるけれど、そのサウンドに『必然性』を感じるほど彼らにこの音はハマってます。例えばかつてLibertinesがスミスのメロディをパンクに持ち込んだのと同じように、我流でUSオルタナのヘヴィネスをパンクに持ち込んでいて、焦燥感のリアリティがハンパないです。溜まりに溜まっていたフラストレーションがアルビニの手を借りて初めてフルにブチ撒けられた、そんな感覚でした。Wasted Daysでは"I would be more than this"と不満を喚き、Stay Uselessでは"I need time to stop moving"、"I need time to stay useless"と周囲からの要請を拒絶する。僅か8曲の曲群は聴くたびにスカッとした後味を約束してくれます。
(→ Youtube)

余談ですがStay Uselessの歌詞はこのアルバムのモードを象徴しているので今まで聴き流していた人は一度耳を傾けてみるのも面白いかも。


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