こころの時代

こころの時代

企業研修のファシリテーター、日々の雑感、徒然に

昨日みた夢

若い時に
多大にお世話になった先生が
突然、夢に現れた。

先生は桁違いに器の大きい人で、
同時にとても情け深い、
愛情ある人であった。

そして先生は
とても厳しく威厳のある人であった。
とても怖い人でもあった。

先生には何を言われても、
反論できる余地などなかった。

そもそも
反論しようなどという気持ちさえ
起きることはなかった。

昨日の夢にあらわれた先生は、
厳しく怖い日の先生だった。

不快そうで、
何かに苛立っているようだった。

先生の口調はあまりに厳しく、
私は、その言葉の強烈さに
こころが折れそうになった。



しかし
夢の中の私は人生で初めて、
先生に対して異議を申し立てた。

自分で自分に驚いた。

かりに夢の中であっても、
先生に対して真っ向から
抗議することなど、
ありえないことであった。


私の短い抗議を
静かに受け取られた先生は、
何も言わずに私に背を向け、
黙ってその場を立ち去られた。

私には、
先生のそのふるまいの意味が、
なんとなくだが、
分かったような気がした。


やるせない気持ちになった。

本当にやるせなかった。


人は、
このやるせない気持ちを
どこかに抱えながら
生きていくのだと思った。

やるせない気持ちを
どこかに抱きながら生きていくのが
人の一生なのだと思った。

そう思ったら泣けてきた。



ネガなキャッチコピー

みからでたさび

社内のWeb上で披露する
自己紹介ページに「私のキャッチコピー」
という欄がある。

私は「身から出た錆」と書いた。

もっとポジティブな言葉がないか
逡巡したが、これ以上に書きたい言葉が
見当たらない。

ネガだけど、と思いつつこれにした。

しかし、
何かにつけポジティブ感が求められる
この空気はインチキを感じて
好きになれない。

「身から出た錆」

これは戒めの言葉である。

今の世の中、
ポジティブ、ポジティブとか言って、
戒めの言葉が足りないんじゃないか。

戒めの言葉は反省の言葉ではない。

反省の言葉は何かやらかしてから発するもの。

大切なのは、反省やお詫びに至らぬよう、
自分自身を戒める言葉だ。

そう考えると
「身から出た錆」も、
大怪我なく豊かに人生を歩むことに
貢献するという意味で、
ポジティブさにつながる。

などと考えると
私が本当に嫌っているのは、
ポジ、ネガなる評価を
見た目の印象や単に感覚で
表層的にとらえること、
そういう軽薄さにあるのかもしれない。





私の考えるリーダーの条件

リーダーは達成すべきゴールに向けて
人を動かすことが仕事である。
(部下との関係において)

リーダーは役割であり、
組織であればポジションパワーを
もっているはずなので、
本来は指示、命令すれば
人は動くはずだが、
実際がそう簡単ではないことは
誰でも知っている。

とはいえポジションパワーを
使えるという事実は大きな意味を
もっていて、これを起点に考えると、
ポジションパワー以外に必要なものは
やはりリーダーとしての信頼だろう。

と考えるならば、私なりに
リーダーとしての条件を以下の3点に
絞り込んだ。

① 約束を守る
② 率直に話す(と感じさせる)
③ 自身の能力を磨く

従って、できない約束はしない、
約束の前提を確認して合意する、
約束が果たされた状態を合意する。

②は、「公正である」と信じて
もらうことが大事だということ。
しかしこれを実践するには覚悟が
必要である。

部下本人とのコミュニケーション
だけではなく、それ以外の
「誰とでも率直に話す人だ」という
信用が必要だからだ。

③は当然のこと。

私のような未熟なリーダーが、
まず自身のふるまいを日々顧みるには
この3点にフォーカスしたい。

001




第3回ひとり紅白歌合戦

第3回ひとり紅白01

WOWOWで、
平成30年度!第3回ひとり紅白歌合戦を観た。
もちろん桑田佳祐の、である。

Act Against AIDS(AAA)チャリティーとして
25年間もろもろの活動を継続してきたが、
その中でも最も話題になった企画である。

AAAの活動もこれでいったん区切りにし、
好評をはくしたひとり紅白も、これが最終回。

前回5年前の第2回は
幸運にもチケットが手に入り、
会場でこのライブを体感できたが、
今回はあえなく敗退。
家でWOWOWを通して観ることとなった。

今回は、泣いたなー。またまた。
なんでこんなに泣くのか自分でも不思議。

一番は故西城秀樹氏の代表曲YOUNG MAN。

日本語のYOUNG MANは、
断トツで秀樹バージョンがナンバーワン。

明るい曲調でアゲアゲのメロディー、
歌詞は一言でいえば人生の応援歌だが、
結局こういう応援歌があるということ自体、
人生が辛く厳しいことを前提としている。

若いころは歌詞の意味内容を
理解はしていたものの、
しょせん娯楽としての青春ソングの一つ、
そんな感覚でしかとらえられなかった。

年齢を重ねると、勝手に歌詞に
自己の体験からくる意味付けをして
感じ入って聴いている。

かつて
サザンのコンサートに秀樹が招かれ、
このYOUNG MANをステージで披露し、
大喝采を浴びた。

そうした縁もあり、
桑田さんも特別な想いをもって
熱唱していたように見えた。
一聴衆としても胸が熱くなる。

hideki_saijo

ところがここからさらにサプライズだった。

YOUNG MANの「Y! M! C! A!」と
会場全体でコールするパートを途中から、
「M! O! M! O! K! O!」とチェンジ、
そのまま「100万年の幸せ」にメドレーで
入っていった。

会場の大スクリーンには
ちびまる子ちゃん。

chibimaruko

やはり今年亡くなった、
さくらももこ氏を悼んでの選曲。

もちろん歌の威力で
感情が揺さぶられているのもあるけれど、
それにしても泣ける演出。

YOUNG MANまではそれでも
抑えていたが、もう抑えられず。
号泣。

これは単に
「演出上手」ということではない。
長年ファンをやっているとわかる。

桑田佳祐という人が、
秀樹やさくら先生へこころから
敬意をもって接し、
そして亡くなった方々への
深い哀悼の気持ちを
もっているからこそ生まれた
「演出」である。

そういう善良なる気持ちは、
その人のふるまいを通じて
感じられるものである。

同じような
さみしい、悲しい体験をしている
者同士であれば一層。

第3回ひとり紅白02

ほかにも見どころは満載だったが、
何はともあれ、全55曲、3時間半。
唯一無二、桑田佳祐にしかできない
熱唱・魂のステージであった。


平成ももうすぐ終わる。



「主」と「顧客」

YUKICHI FUKUZAWA

藩から県へ、
明治政府が廃藩置県をおこなってから、
くにの「主」は
領主から市民へと移った。

市民がじぶんたちの代表を選び、
彼らにくにの運営を委託する、
そういう仕組みを作った。

以後、市民は
統べられる民でなく、
くにの「主」となったはずだ。

それをまるで国家による
行政サービスの「顧客」であるかのように
勘違いしている。

福澤諭吉の憂いはそこにあった。



上は、鷲田清一先生著
「しんがりの思想」(角川新書)
P.56からの抜粋であるが、
まさに日本人の根本的な勘違いを
言い得ている。

私たちは、くにに依存して
生かされるような存在ではない。

今、私たちには、
国の「主」としてふさわしい
ふるまいが求められている。



クリスマスプレゼント

昨日の深夜、
沖縄出張から戻ると、
妻からのクリスマスプレゼントが
机の上にありました。

IMG_1788



















IMG_1790



















有難いことです。


涙にもいろいろあって

DA PANP

NHKを見ていたら、
DA PANPの紅白出場が決まった際の
エピソードが語られていた。

その後、彼らの
「U.S.A.」を熱唱する姿を見てたら
うっすら涙ぐんでいた。

どーにもいかん。

「涙もろい」と言えば、
学生のころ拝読した
安岡正篤先生の本に
「昔の政治家は声を出して
よく泣いたものだが
最近の政治家は本当に
泣かなくなった」という
一節があり、
とても印象に残っている。

昔の政治家は、
天下、国家を憂いて
熱い議論をたたかわせ、
オイオイ泣いたというのである。

先生の本自体が
昭和40年代のものだと思うので、
今の政治家は
なおさら泣かなくなっているに
ちがいない。

私は学生だったが、
「なるほど、なるほど」と
納得しながら読んだことを
覚えている。

つい先日、
何かのきっかけで、この話を
会社の若手に話す機会があった。

若手と言っても30代、
中には40代の前半もいたはずだ。

彼女、彼らの反応は、ただただ

「へえー!」

本当に驚いていたようだった。

で、その反応を見て
今度は私の方が驚いた。

そもそも近頃の人たちは、
大昔の政治家が
天下を論じて激論を交わす
などというシーン自体を
イメージできないのだろう。

いわんや、
そこで政治家が熱くなって、
オイオイ声を上げて泣くなんて
想像を超えているのだろう。

私はまだ想像できたので、
先生の本の内容も理解できた、
幸いにも。

そんなこともあり、
私は情熱溢れて公を憂う涙は
善なるものと理解している。

しかし最近の人たちには、
そもそも「公を憂う涙」なるものが
感覚的に理解できないのだろう。


うーん、
こういう風になっていく
時代の流れって、
あまり良いことではない
気がするよなあ。

ぼやいたおところで
仕方ないことは
わかっているけど。




週末

hotaruika

昨日は都内で研修の仕事を終え、
大久保に戻ったのは8時すぎ。

一人で回転寿司。

しじみの味噌汁が身体に沁みる。

そのまま家に戻る。

「明日は休日」

なんとなく、だらだら。

TV観ながら、
ネットのぞきながら、
仕事のメール、
スケジュールの調整。

研修終わりの週末。

疲労のピークだが、
すぐには眠れない。

これも歳のせい?

結局寝たのは2時過ぎ。



今朝は9時過ぎに目がさめる。

背中が痛い。張っている。
起きるのがシンドイ。

ベットから這い出すと
10時を過ぎていた。

そのままデスクのPCへ。

昨日の後処理業務。
テケテケ数時間。



妻と二人で
近所のとんかつ屋にランチ。

今日から12月。
なんとなく街には
師走感が漂う。

とんかつ屋。

予想に反して
にぎわっている。

土曜なのに
スーツ4人組の男性らが
昼から赤ら顔で
酒を飲んでいる。

高校生3人組が、
キャベツの大盛を
チャージしている。
楽しそう。

休日の午後、
まったりしながら
とんかつを食うつもりが。

思惑通りにいかず。

それでも好物の
ホタルイカの沖漬け
二人前を食し、
グラスビール。

少し幸せ。



家に戻る。

妻は
大好きなグループのコンサートに
そくさくと出かけて行った。

それにしても
なんであんなに荷物があるのだろう?

そういう余計なことは
言わない。

ひとり自分はちょっとだけ
斉藤和義をWOWOWで観た。

50代なのに若いなー。

音楽のこと、詳しいなー。

当たり前か、仕事だもんな。

自分も仕事。

そのまま数時間、
来週の研修準備と格闘。

しかし
背中の張りが、
うーん、痛い。

継続、断念。

少し寝ることを決意。

目が覚めたときに
寒いのは嫌なので、
床暖をつけて寝る。


数時間、爆睡。



で、今、起きた。

妻はまだいない。

部屋は静か。

ここは都心だが、
本当に静か。

それに救われている。

が、とんかつがもたれ、
飯を食う気分ではない。

まだ身体はだるい。

でもなんとかなりそう。


コーラを飲んだら
仕事をしよう。



涙もろくなったのは

20150915-thecovers

最近は実に涙もろい。

先日も貴景勝の初優勝で泣いた。

その前は、
フィレディーマーキュリーの
映画で大泣きした。

今日は、NHK-BSの歌番組で、
田島貴男の歌声に痺れて泣いた。

ちょっと泣きすぎだ。

歳をとると涙もろくなるというが、
そうなのかなあ。

とは言え、
自分のことで泣くことはない。

悲しいだの辛いだので
泣くことはありえない。

そういう感情がないのではない。

ただ、そう感じても
それは泣にはならない。

むしろ最近泣くのは、
誰かが何かに挑んで頑張っているとき、
あるいは、
素晴らしい才能に感激したとき。

なるほど、そうか。

そういう考えてみると、
近頃の涙もろさは、
歳をとって少しばかり世の中の
本当に価値あるものがわかりかけてきた、
そういうことなのかもしれない。

うむ、きっとそうだ。
そうに違いない。


そういうことでいいじゃないか。


天晴、貴景勝 初優勝! その二

貴景勝 優勝インタビュー

貴景勝の優勝について、
世間的には元師匠の貴乃花親方との
関係に焦点があたる。

貴景勝をはじめとする
旧貴乃花部屋の力士たちにとって、
場所前に自分の所属部屋が消滅するなんて
不幸以外の何物でもなかったはずだ。

にも拘わらず、この不幸を
跳ね返すような貴景勝の見事な初優勝。

悪の根源である相撲協会との
闘いに敗れ、退職した貴乃花親方。

貴乃花親方の貴景勝への想い、
貴景勝の貴乃花親方への想い、
これは間違いなくドラマである。

NHKは相撲協会側なので、
直後の優勝インタビューでもこのドラマに
触れるようなことはしない。

貴景勝も自分から
そこに触れるような話は一切しない。

それはそうだ。

貴景勝からしたら今お世話になっている
千賀ノ浦部屋の師匠や力士仲間に申し訳ない。

この優勝を貴乃花親方に捧げます、なんて
口が裂けても言うことはできない。

どうかそこはそっとしてあげて欲しい。

まさに武士の情け、
貴乃花親方の話は出さないでやって欲しい。

でもそうはいかないのだろうなあ、
明日からの報道は。

貴景勝、頑張れ!



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細木 慶信

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