Q&A (幻冬舎文庫) [文庫]
恩田陸の推理小説を読むときは要注意です。
決してスッキリとした結末にはなりません。
最近読んだ「蜜蜂と遠雷」のような感動作とは裏腹の、読んでも読んでももやっとしたこの感じ。
昔から読んでる人は、こちらが著者の真骨頂!ということになるでしょうか。
「オウム真理教事件」や「米国同時多発テロ」にヒントを得て書いたと想像させられる小説です。
ある大型商業施設で重大死傷事故が発生したが、原因が特定できない。
事故なのか?テロなのか?をQ&Aだけで解き明かそうとする、意欲作です。
インタビューを受けていくうちに、人間の負の感情が垣間見えてくるところが、上手いなと思いました。
被害を受けた人々は、それぞれの立場で、事故が発生した原因を導きだし納得しようとする。
事故のトラウマを抱えながらも日常に戻ろとする人々。それでも戻れない人は誰かにすがるしかなくて、そこに救世主が現れる。
カルト集団の成り立ちっていうのは、こういうものなのかなと、考えされられたり・・・・・。
そもそもインタビューしている人は何者?
たくさんの疑問を抱えながら、読み進んでいくと、いつの間にかインタビュアーが代わっていることに気づき、そこからが、このミステリー小説の解決編だったのだと思います。
なので、恩田陸のいつもの推理小説よりは、なんとなくこういうことかなーという、結末にたどりつけたような気がしています。
個々の思惑が集団心理と重なった時の怖さが、リアルに感じられて面白かったです。
恩田陸の推理小説を読むときは要注意です。
決してスッキリとした結末にはなりません。
最近読んだ「蜜蜂と遠雷」のような感動作とは裏腹の、読んでも読んでももやっとしたこの感じ。
昔から読んでる人は、こちらが著者の真骨頂!ということになるでしょうか。
「オウム真理教事件」や「米国同時多発テロ」にヒントを得て書いたと想像させられる小説です。
ある大型商業施設で重大死傷事故が発生したが、原因が特定できない。
事故なのか?テロなのか?をQ&Aだけで解き明かそうとする、意欲作です。
インタビューを受けていくうちに、人間の負の感情が垣間見えてくるところが、上手いなと思いました。
被害を受けた人々は、それぞれの立場で、事故が発生した原因を導きだし納得しようとする。
事故のトラウマを抱えながらも日常に戻ろとする人々。それでも戻れない人は誰かにすがるしかなくて、そこに救世主が現れる。
カルト集団の成り立ちっていうのは、こういうものなのかなと、考えされられたり・・・・・。
そもそもインタビューしている人は何者?
たくさんの疑問を抱えながら、読み進んでいくと、いつの間にかインタビュアーが代わっていることに気づき、そこからが、このミステリー小説の解決編だったのだと思います。
なので、恩田陸のいつもの推理小説よりは、なんとなくこういうことかなーという、結末にたどりつけたような気がしています。
個々の思惑が集団心理と重なった時の怖さが、リアルに感じられて面白かったです。